「このままでいいのかな…」と迷ったときに背中を押してくれる3冊

「このままでいいのかな…」と迷ったときに背中を押してくれる3冊

更新:2021.12.12

21歳、大学3年生。比較的自由にふわっと日々を過ごしていますが、毎日お風呂に入っているとき、授業中先生の話についていけずポカンとしているとき、眠る直前のウトウトしているとき、「あれ、このままでいいのかな」と、進む道に迷ってしまう瞬間があります。そんなとき、力強く背中を押してくれる。今回はそんな3冊を紹介させていただきます。

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なぜか魅力的な“悪女”

著者
唯川 恵
出版日
2011-02-26
なんと思い切りの良いタイトル。決して自らその道に進もうとも、進めるとも思えないけれど、何故かとてつもなく魅力的な“悪女”と呼ばれる女性たち。貴方の周りにも、一人はいるのではないでしょうか。

面白おかしく、でも適格に“悪女”の本質を教えてくれるこのエッセイは、読み終えるとなぜかちょっぴり元気になれる不思議な一冊です。

自分自身のままでいる

著者
イレイン・セントジェームズ
出版日
2011-11-03
ニューヨークタイムズ紙が「シンプルシティ運動のリーダー」と評した著者による生き方指南。忙しい日々から抜け出し、上質な人生が手に入るという触れ込みの今作。まず、“最低限の衣類と食料、最低限より少し多くの酒。なぜならのどの渇きは体に毒だから”というイギリスのユーモア作家の言葉から入る出だしから好きです。

私が100の方法のなかで最も共感した項目は、「自分自身のままでいる」。次に共感したのは「簡単にいかないことはしないでおく」。ネガティブで安易な言葉と見せかけて、こんなに前向きな言葉があるでしょうか。

こんがらがってしまった心をゆっくりと解いてくれる

著者
村上 春樹
出版日
2005-02-28
私が高校1年生のときに読んで、深く感銘を受けた作品です。村上春樹先生、10作目の長編小説。当時15歳の主人公と歳が近かったこともあってか、日常のさまざまな出来事に多感になり、こんがらがってしまった心をゆっくりと解いてくれた作品です。

当時この小説を読んでいなければ、いま私がいろんな物事を見て、感じる気持ちはなかったかも。正直村上春樹先生の小説は、登場人物の言い回しや描写が独特で理解が難しいものが多い印象ですが、この本だけは、素直に染み入ってきたことを覚えています。

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