
この世には何もないじゃないか
一般的に考えれば人間の知恵、文化、歴史は素晴らしいと誰もが信じている。しかし、この世界の行く末を考えると、果たして良い方向に向かっているのか?と疑問を感じる人達は多いのではないだろうか。。。
若かりし福岡さんはそんな現代の行き詰まりから生まれた鬱のような状態の中、ある日の夜明け、ふと気付いた。「この世には何もないじゃないか。」 その”ない”ということが分かった瞬間、今まであると思って握りしめていた自分から解放された。
若かりし福岡さんはそんな現代の行き詰まりから生まれた鬱のような状態の中、ある日の夜明け、ふと気付いた。「この世には何もないじゃないか。」 その”ない”ということが分かった瞬間、今まであると思って握りしめていた自分から解放された。

自然農法 わら一本の革命
作者 | 福岡 正信 |
---|---|
出版社 | 春秋社 |
出版日 | 2004年08月20日 |
その考えを実際に実行してみて決定するべく、百姓をやって正否を確かめる事に自らの人生をかけた福岡さん。すでにオーガニックという言葉が定着しつつある日本において、有機農業に携わる人ならきっと誰もが知っている福岡さんの提唱する自然農。ある植物の成長を見て葉が生えすぎているなどと思い、日が当たるようにとその葉を刈り取ってみたり…。人間は自分の方が知っていると思い良かれと思いやっているが、植物は自分の事は自ら知っていて育つ。その働きの手助けとして百姓をやってきた福岡さんは素晴らしい思想家であり、海外のOrganic Farmer にも広く知られている。
日本人が古来、自然に行っていた呼吸法
かつて畳に座り、帯を腰に締めて着物を身につけ、農作業や職人仕事など身体を駆使して働いてきた日本人は、足を踏ん張り腰を落として、ごく自然に”密息”をしていた。昔の日本人の写真などを見ると、日本固有の文化の豊かさをたたえ、どこか誇りや自信に満ちているように感じる。

「密息」で身体が変わる (新潮選書)
作者 | 中村 明一 |
---|---|
出版社 | 新潮社 |
出版日 | 2006年05月24日 |
アメリカのバークリー音楽大学へ留学していた事もある中村さんは、尺八演者としての自分のルーツ探しのため博多にある虚無僧寺の老師から”密息”を授かった。心と密接に繋がっている呼吸は、不安や怒りの状態では浅く速くなってしまう。ならば呼吸がどっしりと静かに深ければ、心もそう在れる。そんな日本の原風景を感じさせる、心身実践本。
生命力が高まる自然食
日本人が西洋医学の入ってくるずっと前から実践してきた、風土にあっていて、台所にある野菜や裏庭に生えている野草など、手近にあって誰にでも出来る家庭療法。困った時の辞書的な役割や困ってしまう前に生命力を高めておける極意が詰まっています。

家庭で出来る自然療法
作者 | 東城百合子 |
---|---|
出版社 | あなたと健康社 |
出版日 | 情報なし |
栄養士であった東城さんが昭和24年重度の結核にかかり、玄米自然食によって自らの病気を克服する中、実際にやって良かったと思うものが集録されています。
戦後日本から見つめる“憲法”と“法律”
チベットのダライラマ法王の21世紀を生きる為のメッセージの一つに、~決まりについて学びなさい。そうすれば決まりを破る方法を見出せるだろう~というのがある。
今の日本の行く末に何か不安を感じる人達はたくさんいると思う。法的に自分達の立場を立証したり語る力がいかに大切で、ユートピアの世界から抜け出し現実的に自分達の望む社会を建設してゆく鍵となる。
今の日本の行く末に何か不安を感じる人達はたくさんいると思う。法的に自分達の立場を立証したり語る力がいかに大切で、ユートピアの世界から抜け出し現実的に自分達の望む社会を建設してゆく鍵となる。

日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか
作者 | 矢部 宏治 |
---|---|
出版社 | 集英社インターナショナル |
出版日 | 2014年10月24日 |
今の社会の小難しいと思いがちな内容の話を、沖縄の基地問題などの実例をもとにすごく分かりやすく解説している。なぜ今の日本はこうなってしまっているのか、目から鱗な話。何かスッキリさせてもらえる戦後の日本のルーツの話。
見えないものは描かない!妖怪から見える今とは。
ある日、おばあちゃんと昔の日本の話をしていた時、火の玉や小豆洗いの話になって”今はこんな街になってしもうたから、もうおらんのちゃうか?”と言われ、その頃の日本を想像すると色んな世界があったのだろう、、、となぜかワクワクしたものだ。

水木しげるの日本妖怪紀行 (新潮文庫)
作者 | 水木 しげる, 村上 健司 |
---|---|
出版社 | 新潮社 |
出版日 | 2006年07月28日 |
もちろん水木さんの絵と共にお届けする、日本では八百万の神の一種とされる日本各地の妖怪たち。その多種多様な生息ぶりをこの本を読めばあなたもさらに感じるのでは。。。
コメント
ログインしてコメントする
キーワード・タグ
関連記事
-
医療サスペンスのスペシャリスト!帚木蓬生のおすすめ小説3選
どうも、わちゅ〜さんです。 今回は、医療サスペンスのスペシャリスト・帚木蓬生(ハハキギ ホウセイ)の小説をご紹介! 精神科医として働く傍ら、執筆活動もされている帚木氏。 現役バリバリの医師が描き出す医療サスペ...わちゅ~@Thinking Dogs2018.04.12 -
運命的に出会った本にこそ、今の私が知りたいことがある【住岡梨奈】
大抵の人は書店へ“いま自分が読みたい本”を探しに行くと思います。 けれど、当初の目的とは別の本に目を惹かれ、予定外の購入ということもよくあることでしょう。予定外に見つけた本こそ、今の自分に必要なことが書かれている本な...住岡梨奈2018.04.07 -
BURNOUT SYNDROMES熊谷和海が選んだ「鳥」がテーマの3冊
アルバムリリースツアーを完走致しました。BURNOUT SYNDROMES熊谷です。実は2〜3月はなかなか地獄のようなスケジュールでございました。しかし覚悟して飛び込んだものがこうして終わってしまうと達成感や安堵感とと...熊谷和海2018.04.07 -
ディズニー好き必見!ディズニーランドの裏側に触れた禁断の小説
どうも、わちゅ〜さんです。 皆さん、ディズニーランドはお好きですか? 私は大好きでございます。 なんだかんだ年に一度は訪れている気がします。 不思議と行きたくなっちゃうんですよね。ディズニーランド。 大人...わちゅ~@Thinking Dogs2018.03.12 -
卒業にまつわる本【ハナエ】
春ですね。今年も花粉症ではないと言い張りながら過ごしています。瞼が少し痒いです。ハナエ2018.03.09 -
BURNOUT SYNDROMES熊谷が選んだ趣味丸出しの「理系」な本
最近のテレビゲームは説明書が付かなくなって寂しい。BURNOUT SYNDROMES熊谷です。マニュアル好きとして語るに外せないのが「この世界の設計図」。そう物理・化学です。万有引力、相対性理論、黄金比……神様がプログ...熊谷和海2018.03.02 -
あの頃がフラッシュバック! 小学校の国語の教科書で読んだお話
皆さんは「教科書カフェ」というものはご存じだろうか。もちろんご存じのはずはない。なぜならそんなものはどこにも(多分)存在しないからだ。ではなぜ「教科書カフェ」なるワードが飛び出したかというと、実は私が3年ほど前から温め...橋本薫(Helsinki Lambda Club)2018.02.28 -
第5弾!叙述トリックを用いた小説
今回は、私の愛する“叙述トリック”をテーマにご紹介! ついに5回目を迎えますこのテーマ、まだまだ面白い作品がたっくさんございます。 もしこの記事を読んで興味をお持ち頂けましたら、私の過去の記事でもたっくさん取り上げ...わちゅ~@Thinking Dogs2018.02.12 -
「フランス」をテーマにセレクトした3冊【熊谷和海】
BURNOUT SYNDROMES熊谷です。皆さん海外旅行って行きますか? 僕は中学生のときアメリカでホームステイした以来でしたが、なんと最近フランスへ行って参りました。海外気分をお裾分けしたく、そのときのエピソードも...熊谷和海2018.01.27 -
書き出しが完璧な小説【ハナエ】
“完璧な文章などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。”村上春樹は『風の歌を聴け』の冒頭にそう記した。しかし、もし仮に完璧な文章は存在しなくとも、完璧な書き出しくらいは存在するのではないだろうか?ハナエ2018.01.24