女の子が好きです。女の子という存在そのもの、そして概念そのものが好きです。女の子を観ることも、女の子を歌うことも、女の子を生きることも好きです。はじまっちゃったらいつか終わる、そんな女の子の無情さが大好きです。
お気に入りのワンピース。古本屋の匂い。哀しくて綺麗な歌。はじめて好きだと言われた日のこと。黒い髪につけた赤いリボン。サボンの香水。あの人との恋。いつかの憧れやときめきは、大人になった今でも胸をきゅっと締め付ける。すべてがセンチメンタルで、すべてがポエジーだった頃。わたしは、まぎれもなく少女だった。
- 著者
- 甲斐 みのり
- 出版日
- 2011-06-09
大正初期、少女画報に連載された吉屋信子女史による短編をまとめた『花物語』。可憐な少女たちの心の機微を流麗な美文で描いたこの作品は、当時より“女学生のバイブル”と評され世代を越えて読み継がれている。収められているのは、女同士の友情や愛情を描いた物語。少女と少女、少女とお姉さん、少女と奥さんであったりと関係は様々だが、女同士の物語だということはどの短編にも共通している。
- 著者
- 吉屋 信子
- 出版日
- 2009-05-30
冒頭の話に戻るが、わたしの楽曲「神様はじめました」の歌詞には文学作品へのオマージュが多い。リリースから年月も経っているので、ここで少しばかりネタばらししてしまおう。“ためいきはヴィオロンの調べに似て”はヴェルレーヌの『秋の歌』から、“まなざしは悪の華”はボードレールの『悪の華』から。他にも様々な作品へのオマージュがあるので、探してみてほしい。そしてこの曲、実は歌詞がめちゃくちゃエロいのでそこにも注目してみてほしい。めちゃくちゃエロいので。
本と音楽
バンドマンやソロ・アーティスト、民族楽器奏者や音楽雑誌編集者など音楽に関連するひとびとが、本好きのコンシェルジュとして、おすすめの本を紹介します。小説に漫画、写真集にビジネス書、自然科学書やスピリチュアル本も。幅広い本と出会えます。インタビューも。