深くて優しい? ほどほどディープな格闘技/武術系の本

深くて優しい? ほどほどディープな格闘技/武術系の本

更新:2016.1.7 作成:2016.1.7

世の中にはいろんな視点が、世界があるということを知る意味でも武術関係の本を読んでみてほしいです。この世知辛い世の中にもこんなリアルなファンタジー(マジック)があるんです。ということで、ほどほどディープな格闘技/武術系の本を紹介します。少し優しくなれるかも。

下岡晃プロフィール画像
バンド「Analogfish」Vo/Gt
下岡晃
Analogfishのヴォーカル、ギター、コンポーザー。アートレーベル「m社」を主宰し、音楽のみならず、日々、創作を繰り返すアーティスト。2015年9月にAnalogfishの最新アルバム『Almost A Rainbow』がリリースされた。2016年、毎回ゲストを1組迎えるシリーズライブが始動。10月にはアコースティック・セルフカバーアルバム『town meeting / Analogfish Acoustic Edition』をリリース。 Analogfish Presents 「VS」シリーズ 第三弾 10月22日(土)新代田FEVER(w/ KETTLES) town meeting tour 2016 「EXTRA」 10月30日(日)仙台 PARK SQUARE http://www.analogfish.com/
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2015年年末~2016年正月は何年かぶりに格闘技のビックイベントが開催されました。そうじゃなくても毎年恒例の新日本1.4東京ドームや大晦日のINOKI BOM-BA-YEなど、年末と正月は格闘技/プロレスファンにとってとても楽しみなシーズンです。

僕の格闘技との出会いは子供の頃、父と金曜の夜にテレビで見たプロレスでした。そのあと決まって父とプロレスごっこになって、最終的に布団虫(布団にぐるぐる巻きにされるやつ)にされるというのがお約束でした。

それからプロレスはどんどん深夜に追いやられていきました。中学になって柔道を始めて、自分にはまったく才能がないことを思い知らされ、総合格闘技を知ったのは高校になってから。修斗なんかも盛り上がり始めてきて、お小遣いを貯めてUFCを観に行ったりしました。純粋にファンとして。

そんな風にプロレスや格闘技とつきあっていた20歳の頃、どうやって行き当たったのかわからないけれど甲野善紀さんという古武術家の本を読みました。その本の名前は忘れてしまったけれど、井桁崩しの術理と言われる甲野氏の代表的な動きについて語られてる初期の本だったように思います。

「体が大きくて筋骨隆々としてなくても強くなれるんじゃない?」的な、強くない男の夢のような世界がある事を知ってとてもワクワクしました。

それが面白くてそれからいろんな武術の本や映像を見ました。信ぴょう性のあるものからかなり???なものまで。なかなかとっつきにくいジャンルではあると思いますが、とにかく世の中にはいろんな視点が、世界があるということを知る意味でも武術関係の本を読んでみてほしいです。

木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったか

著者
増田 俊也
出版日
2011-09-30
柔道会のレジェンド木村政彦さん。あのグレイシーに有無を言わさず勝ち、そして力道山に負けた男。

著者である増田俊也さんの木村政彦への愛情がすごくてグイグイ引き込まれました。現役時代その試合のスタイルから「鬼の木村」と呼ばれていたそうですが、私生活でも時代を感じるエグいエピソード満載で、そういう意味でも「鬼」です。

長い本ですがあっという間に読んでしました。最終的には本当に泣けた。

甲野善紀身体操作術

著者
["藤井 謙二郎", "甲野 善紀"]
出版日
前述した甲野さん本。DVDも付いているので初心者でも楽しめる……と思う。

最初は動きが違うことにすらあまり気づけないのですが、見ているうちに「なんか変だな……」から「すごいな」に変わっていきます。

ひねらない、ためない動きを基本に年々技術がアップデートされているようです。2015年の夏に初めて講座に参加して、生で技を見た時は感動しました。

視点を変えるということと、その視点を柔軟に変化しながら突き詰めていく姿が好きです。

月刊秘伝

月刊秘伝

2015年11月14日
ビー・エー・ビージャパン
ビー・エー・ビージャパン
月に一度のお楽しみ。月間秘伝。よくわからないことだらけ。黒田鉄山先生の「鉄山にきけ!」は好きなコーナー。

逆に高岡英夫さんが以前やってたDS図(ディレクトシステム)のコーナーはまったくわからなかった。そういうところも面白いところ。

『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったか』の著者の増田俊也さんが「七帝柔道紀」を連載してたりしていた雑誌です。

日本の弓術

著者
オイゲン ヘリゲル
出版日
1982-10-16
これもものすごい世界、大正時代にドイツからやってきたヘリゲルさんが日本の弓術を学んで理解していく話。

「矢を放とうと思うのではなく、矢がひとりでに手から離れるのを待ちなさい」とか言われても続ける自信はない。

とても短い本なので、少し時間のある時にあっという間に読めます。