ダイエット。それはすべての女性が一度は気にした事があるワードであり、ぽっこりしてきたお腹をなでながら、男性が遠い目をするワードです。やろうと思ってもなかなかうまくいかないダイエット。その参考になるおすすめ漫画5作品をご紹介します。
ダイエット特集の番組や雑誌などで見かける、糖質制限の文字。要するに米やパンやうどんといった主食や、菓子類、ビールなどの嗜好品は控えようというような方法のダイエットである、ということはおぼろげな認識の方もいるでしょう。
今回は効果のあるダイエットとして大注目の糖質制限にスポットを当てた、『マンガで分かる肉体改造 糖質制限編』をご紹介します。
- 著者
- ["ゆうきゆう・原作", "ソウ・作画"]
- 出版日
- 2015-02-23
ゆうきゆうの専門は精神分野ですが、東京大学医学部を卒業した正真正銘の医師。漫画は自体はギャグテイストの例えを使用しながらコミカルに進みますが、書かれている内容は、きちんと専門的な知識の裏付けがなされた、信憑性の高いもの。
読んで実践してみた、という読者から体重が落ちた、身体を動かすのが楽になった、といった感想も見受けられるため、効果はあるのでしょう。糖質は制限するけど、カロリーは制限しないといった注意事項もきちんと記載。用語の解説もなされているので、間違っていた知識が正されていく感覚に、心地よさすら感じます。
主食が大好き、という方には辛い方法ではありますが、効果は抜群な様子。無理のない方法を提案しているため、自分の生活に合わせてどの程度がんばるかを設定できるのが良いところです。特別な道具は必要なく、いつでも始められるというのも最大のメリット。とりあえず気になっているけど知識が無い、という方におすすめの1冊です。
ダイエットをしよう、と思った時に、即座にハードルの高い筋トレを開始できる人は、元々スポーツをしていた経験のある方か、ストイックな性格の方くらいではないでしょうか。楽をして痩せたい、と思うのが人間であり、楽して痩せるグッズがヒットするのも必然であるのでしょう。
細川貂々が食事制限ダイエットで体重は落ちたものの、その後の自分の身体を眺めて驚愕した、という事実から始まるコミックエッセイが『ちゃんとキレイにヤセたくて。』です。こちらで注目しているのは、食生活に加えて筋力トレーニング。やはり運動の必要性を説いています。
- 著者
- 細川 貂々
- 出版日
- 2014-08-05
そもそも、人間の身体は動かさなければ衰えていくもの。体重が減っても体脂肪が減らなければ意味がない、なんてことも言われていますが、本作でも食事制限だけで痩せても意味はない、と何度も繰り返し説明がなされています。
ボディービルダーの友人から指導を受けながら、筋トレや食事の改善に挑んでいく作者。アラフォーという年齢もあってか、そう無理はしない方向のメニューが組まれているのも、読者にとっては嬉しいところ。無理なく続けられる方法が、可愛いイラスト付きの解説とともに紹介されています。
ダイエットというよりは、太りにくい身体を作っていこうという側面が強い本作。間違った知識を正し、健康的な体を作るのに必要なノウハウが、すべて詰まった作品です。
芸能人をはじめとした、体型をキープし美しい人に、何か特別なことをしていますか、とインタビューする場面があります。特に何もしてないですよ、と謙遜する方が多いですが、そんなわけはありません。体型をキープするのが至難の業であることを、全年齢の女子が知っているのです。
謙遜じゃなくてその美の秘訣を教えてください、と頭を下げて教えを請いたくなりますが、美人の生活習慣をとことん研究し、実践したというコミックエッセイがあります。
- 著者
- わたなべぽん
- 出版日
- 2013-02-01
食生活や運動時のコツなどが描かれていますが、一番参考になるのは意識ではないでしょうか。時間が無いから昼食はインスタントで済ませる、疲れているからご褒美に甘いものなど、ちょっとした事の積み重ねで体重が増えるという理論は、なるほどと頷いてしまう説得力。
わたなべぽん自身が、便座が割れる、ジーンズの股が擦り切れる、同級生と写った自分の写真を客観的に見て太っていると認識し、ダイエットを決意しますが、まず現実を見つめる事が、このダイエットのポイントと言えるでしょう。自分自身を見つめ、生活習慣を改めることが、体重減少に繋がっていくのです。
食生活の改善などは多少の忍耐は必要ですが、少しずつ実践できる項目が多いところが嬉しいところ。太っている人あるあるのコーナーで共感しつつ、少し頑張ってみようかなと前向きになれるダイエット本です。
ダイエットは女子の命題。ふくよか女子から見て、これ以上痩せてどうするんですか、というようなスリムな女性も、毎日自身の体型を維持しようと、努力を続けています。意識の高い女子は小学生のころからダイエットに励んでいるそうですが、そうなると女性の持っているダイエット知識は相当な量になるでしょう。
ゆみぞうこと漫画家のほしのゆみが、自身の20年間にも及ぶダイエットの歴史を、赤裸々に語った本作には、各種ダイエットの解説や効果、さらにはダイエットに至るまでの女性の心理などが描かれています。
- 著者
- ほしの ゆみ
- 出版日
- 2015-03-06
ダイエットにおいて何が自分を支える物になり得るかと言えば、やはり意識。もとよりぽっちゃりの人も、中肉中背の人も、自分が客観的に見て「ヤバイ」というところにたどり着くまでに、様々な逃避行動を起こします。まだ大丈夫、は実はダメであるという証拠。自分を鏡で見ているような気分にさせられ、いたたまれない気持ちになります。
本作は、ダイエットに対する自己の分析がメイン。自分はなぜ痩せないのかを知り、如何にして継続していく意識を作るのか。簡単そうで難しい問題への作者の答えが、タイトルの「(涙)」に現れているなと実感できる作品です。
出来るだけ楽して痩せたい、というのは全ダイエットを志す人の総意です。しかし、そんな理想のダイエット方法は存在するわけがありません。ダイエットの成功者は各々の努力の成果として、スリムな体型を獲得していますが、ダイエット非成功者は楽して痩せたい、という理想にしがみつき、現実を直視できない状態が続くのです。
そんな楽して痩せたい勢に、データと分析、実践という現実を突きつけてくるのが本書。「理系クン」シリーズで人気を博した高世えり子が、旦那さまのN島氏とともに、理系が考える理想のダイエット、健康維持方法を実践し、レポートするというコミックエッセイです。
- 著者
- 高世 えり子
- 出版日
- 2011-05-10
理系と言えば、現実主義者でデータを的確に分析してくる、というイメージがあります。本作では、巷で流行したダイエット方法を実践するほか、サプリメントの効果的な摂取方法やジムの利用など、多角的に実践、分析しているという点が他のダイエット本とは異なるところです。
高世えり子もN島氏も、実戦はしつつもさぼり気味であったり、計画通りにいかなかったりする場面に激しく共感。ゆるく実践している姿を見ると、頑張らないといけない、と力が入っていたことに気づかされ、意識のクールダウンもはかれます。
様々なダイエット方法と理論が解説されているため、自分に合ったダイエット方法を探しやすい、というのが最大のポイント。太っているわけではないけど、という方でも健康的な身体作りの参考になる情報が満載です。コミック形式なので、するりと知識を得ながらダイエットへのモチベーションを高めてくれる、挑戦を後押ししてくれる1冊です。
ダイエットは誰かが代わってしてくれるものではなく、結局は本人の努力次第。成果を見せることに躊躇いはないものの、失敗談はなかなか周囲には聞きづらいものです。どの作品も、ダイエット以前のことも含めて包み隠さず語っているため、自分だけではないと安心できる部分もありますが、安心して終わらず、実践することが肝要。自分に合ったダイエット方法が必ず見つかるはずです。