ミステリー初心者におすすめ!最初の一冊【こぶしファクトリー・広瀬彩海】

ミステリー初心者におすすめ!最初の一冊【こぶしファクトリー・広瀬彩海】

更新:2017.4.15 作成:2017.4.15

こぶしファクトリーの広瀬彩海です。新生活が始まり、何かを始めるにはもってこいの季節。読書の習慣を身につけるにも最適です。そんな私が一番好きなジャンルはミステリーです。

広瀬彩海プロフィール画像
こぶしファクトリー
広瀬彩海
1999年8月4日生まれ。神奈川県出身。2015年1月2日、こぶしファクトリー結成。その後、リーダーに任命され、9月にはシングル「ドスコイ!ケンキョにダイタン/ラーメン大好き小泉さんの唄/念には念(念入り Ver.)」でメジャーデビュー。同年「日本レコード大賞最優秀新人賞」を受賞。2019年10月2日にアルバム『辛夷第二幕』をリリース。2020年3月30日、東京ドームシティホールでのコンサートをもってグループ活動を終了する。 http://www.helloproject.com/kobushifactory/
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ミステリー小説は、好きな方は大好き、そうでない方はなかなか読まない、という風に人によって好き嫌いのあるジャンルだと思います。その中で今回は、定番中の定番ミステリー小説や、ミステリーに触れる機会の少ない方でも読みやすい作品を紹介します。ぜひ、通勤、通学時間のお供にミステリは如何ですか?

十角館の殺人

著者
綾辻 行人
出版日
2007-10-16
ミステリー小説といえば、この本!と言っても過言ではないこの作品。ミステリー好きなら誰もが一度は読んだことがあるのではないでしょうか。この本は正直、ミステリーが好きであればあるほど、罠に引っかかってしまうような本ですが、初心者の方にもとてもオススメです。

お勧めできる理由は明確です。この本は読み手が、「わかりやすく騙される」のです。ミステリーの醍醐味である、「やられた!」という感覚がわかりやすく味わえるからです。ある人物のある会話の中のたった一言で、ここまでミステリー小説独特の敗北感を一気に味わえてしまうと、逆にスカッとするような気分になります。

一度体験してみたら、たくさんの方がこの魅力に気付き、どっぷりとハマってしまうのではないか、と考えただけでワクワクしてしまうほどです。紹介していたら私も読みたくなってきたので、この辺で切り上げさせて頂きます。

謎解きはディナーのあとで

著者
東川 篤哉
出版日
2012-10-05
この小説は、ミステリーというよりはコメディ小説に近いような気がします。ミステリーが苦手な方の中に、好きになれない理由の多くに「重い、暗い」があります。ただ、この本をミステリーと呼ぶのなら、ミステリーの常識を覆している本だと思います。かたくるしいと感じる方もいらっしゃると思いますが、この本はミステリー独特の重たさがまったくなく、気軽に読める……というのが最大の魅力かと思います。

ですが、ミステリー小説としても十分楽しめるボリュームで、とてもバラエティに富んだ内容となっています。一つひとつの事件が一話完結となっているため、真相が最後まで分からないモヤモヤ感が苦手と言った方にもオススメです。

そして、物語に出てくる人物のキャラクターの濃さもこの本の面白さの一つでもあります。それぞれ魅力的な人物であるからこそ、ユーモア溢れる人物であるからこそ、この小説のいい意味での「軽さ」が実現出来ているのではないかと感じます。この小説、この世の本の中で、中学校生活中、一番多く読み返したかもしれません。

そして誰もいなくなった

著者
アガサ・クリスティー
出版日
2010-11-10
ミステリーの女王とも呼ばれ今でも愛され続ける、アサガ・クリスティの作品。こちらもミステリー好きなら一度は手にしたことがある方、多いのではないでしょうか。

クリスティの作品はどれも、今のミステリ小説の基盤を作っているといっても過言ではありません。こちらの作品は、まず登場人物10人をどん底に突き落とすことからすべてが始まります。もちろん私たちは何かしらの事件が起きると分かっていてこの本を開くわけですから、最初の衝撃は登場人物ほどのものでは無いでしょう、びっくりはするかもしれませんが……。

そこではまだハッキリ言ってしまえば「他人事」なのです。ですが、この本独特の薄気味悪さ、疑心暗鬼に囚われていく感覚にとうとう「他人事」ではなくなってしまうような気がしてきます。結末には関しては、少し虚無感や切なささえも感じるような物語になっています。

この本はミステリー小説としては王道かもしれませんが、アサガ・クリスティの作風からすると、著者の他の小説とは違った雰囲気をもっているように思えます。ユーモア溢れる本でも評価を集めるものはたくさんある中で、この作品は全編通して、「王道」を貫き通したクリスティの信念のようにも感じます。