文化や生活、どれだけ知ってる?
普段日本という国に生活していて、果たしてわたしたちは、日本の文化や生活についてどれだけ知っているのでしょうか。生活はすでに欧米化が進んで久しいですが、ここで一度日本に古くから伝わる文化を学んでみるのもいいかも! これはまさに、「日本」の図鑑。一言で図鑑というと、動物や植物など、かたちのあるものについて連想しがちですが、これは日本の「文化」「生活」「歴史」など、普段わたしたちが意識しない、かたちのないものについて詳細に書かれています。写真にイラスト、立体クラフトまで、とにかく視覚的に楽しめるものがたくさん。だるまや招き猫、お茶の所作…どれをとっても、一つ一つに深いエピソードが。知れば知るほど、日本に住んでいることを誇りに思えるかもしれません。
低年齢層から読めるようにルビもあり、かつ言葉も平易でイラストも多いですが、内容は大人でも即答できないようなものもちらほら。読めばきっと新しい発見があるはず!まさに家族みんなで読める、子どもから大人まで楽しめる一冊です。
タイトルから反則! トキメキでいっぱいな鉱物の世界
なんともストレートなタイトルの一冊です。でもページを開いたら納得するはず。キレイで鮮明な鉱物の写真がたくさん! それだけじゃありません、各鉱物の特徴が見やすくわかりやすく解説されており、理系じゃなくてもさくさく読めちゃいます。表紙の質感も優しく、持っているだけでうれしくなっちゃうタイプの本だと思う…(あれ…わたし…今、もしかしてときめいてる…?)!
巻末には「鉱物を探すならこのお店」というマップや、年に数回全国各地で開かれる、鉱物の祭典「ミネラルショー」の開催地域・時期の記載まで。まるで「見てるだけじゃ始まらないよ! アタックあるのみだよ!」と背中を押してくれるような、ちょっと他にはないタイプの図鑑。
ここ数年、レジンキットやDIYツールが容易に手に入るようになり、ハンドメイドする人がすごく増えたと感じるのですが、そんな人たちの気持ちも満たしてくれるような、鉱物を使ったアクセサリーやディスプレイの方法も紹介しています。物理・化学面からのアプローチもさることながら、石の持つエピソードや輝き方、美しさなどに強く言及した、まさに「ときめく」リリカルな一冊です。
その名前に恥じない、美しい世界がここに
以前、インタビューで趣味について聞かれ、「元素記号を覚えるのが、今一番楽しいです」と答えたわたしがオススメするのは、やっぱりこの本! わたしたちの生活は、たくさんのもので成り立っていて、それらは分子で出来ている―…そしてその分子の元をたどると、「元素」にたどり着きます。
だけどこの「元素」、どれだけ名前を憶えていて、何を構成しているものか、覚えるのは大変? 次のテストの範囲だし、はたまた子供に聞かれて答えられなかったら恥ずかしいし、なんとなく言えたらカッコイイ気がするし…。そんな人たちにぜひ、この本を手に取ってほしいです!
まずは何といってもキレイな写真がたくさん。記号だけで覚えるより、せっかくならどんな色なのか、形なのか、何を構成している物なのか、知っていれば絶対楽しいはず。大きくずっしりした図鑑の質感にもワクワクしてしまいますよね! 様々な元素を紹介しているこの本ですが、わたしは、ビスマスの電子回路のように規則的で重油のような鈍い虹色の結晶が、すごく美しいと思うのです。なぜなら…(以下略)
普段は直接見たり、名前を聞くこともないような元素も、身近なもののエピソードと絡めてユーモアたっぷりに紹介しています。118の元素の魅力を、余すところなく載せているこの一冊。わたしが高校一年生の時にこの図鑑があれば、もっとテストもいい点とれたのになぁ…。(たぶん)