三角関係漫画おすすめランキングベスト8！イケメン当て馬も女同士の戦いも！

8位：ふんわり可愛すぎるピュアカップルが魅力の少女漫画『360゜マテリアル』

いつも人と群れていなくて、ボーっとしていて、不思議なクラスメイトの滝くん。ちょっと変わった人だと思っていた主人公の大高美桜は、ある日空を見上げてボーっとしていた滝くんが電車のホームに落ちかけたところを間一髪助ける形に。その時見せた滝くんの笑顔が印象に残り、美桜の頭にはいつも滝君が浮かぶようになっていきます。

360゜マテリアル 1 (マーガレットコミックス)

著者

南 塔子

出版日

2010-05-25

秀才で運動もできる、まさに少女漫画に登場する典型的なイケメンの滝くんですが、超マイペースでワンテンポずれているのです。漂う穏やかさとゆるい雰囲気がまた、美桜だけでなく読者の女性たちの心をつかんで離さない魅力なのでしょう。

序盤、滝くんに恋をした美桜の心境に共感できる女性は多いはず。メールの文をどう打って送ろう、自分から送っていいものか、絵文字は使った方がいいのか？些細なことでも悩みまくるピュアな美桜の恋、きっと応援せずにはいられませんよ。

男性でも、好きな人に対しては同じように悩んだ経験あるのではないでしょうか。少女漫画は女性のもの、なんて思わず一度読んでみてください。共感できるシーンはたくさんあるはず！

この2人の恋は付き合い始めるまでは割と順調。ですが問題はその後。ライバルが登場したり、すれ違いが起こったり、付き合い出してからの方が恋愛って難しいものですよね。初々しくって純情で、全編通してふんわりと優しい雰囲気が漂う『360°マテリアル』、ぜひ楽しんでください。

7位：嶋木あこの代表作『ぴんとこな』

恭之助は歌舞伎の名門・木嶋屋の御曹司。顔良し、血筋よしで集客力ピカイチの彼ですが、まったくやる気がありません。そんな彼はある日、自分の楽屋に来るよりも歌舞伎芝居が見たいという、やけに歌舞伎に詳しい女子高生・あやめに一目惚れします。

しかし彼女は好きな人がいると言います。それは歌舞伎と無縁の家に生まれながらも実力で成り上がろうとする歌舞伎俳優・一弥でした。

それぞれタイプの違う二人の歌舞伎役者が男らしく芯のある二枚目、「ぴんとこな」に成長するため切磋琢磨する物語です。 

ぴんとこな (1) (Cheeseフラワーコミックス)

著者

嶋木 あこ

出版日

嶋木あこの見た目よし、ストーリーよしの王道作品のご紹介です。この作品は特に男の美しさが、見た目だけではなく情緒を伴って心に響いてきます。なぜならこの物語、最初こそあやめを軸に恭之助と一弥が交わりますが、後半は二人のストーリーがメインになるからです。

少女漫画なのですが、その内容は少年漫画ともいえるほどに、男と男のぶつかり合い。静と動、陰と陽とも言える正反対の美男子二人が、歌舞伎という色鮮やかに造られた世界で舞う。そんな艶やかな世界が厚みをもって立体的に読む者に迫ってきます。

また嶋木あこの作品は長編になるとだれるという声もありますが、この『ぴんとこな』に関しては長編でできた幸せさがあります。恭之助と一弥の歌舞伎をすることになった背景・苦悩、歌舞伎を通した人間関係の複雑さ・変化、二人の関係性の成長が長編になったことで丁寧に時間をかけて描かれています。

鑑賞するだけでも美しい美男子と歌舞伎の世界に、しっかりとしたストーリー性が加わった力強い名作です。

6位：圧倒的な歌声のヒロインと二人の作曲家の恋の行方は『覆面系ノイズ』

主人公・有栖川二乃(ニノ)は幼い頃から、辛いことがある度に隣の家の男の子で初恋の相手・モモと「きらきらぼし」を歌っていました。しかしある時、モモは突然いなくなってしまうのです。

身近な存在であるモモを失い、辛い気持ちで訪れた海で、作曲をしている少年・ユズと出会います。ユズの曲をニノが歌い、心を通わせる2人でしたが、ユズも突然姿を消してしまいました。

「歌い続ければ、声を頼りにもう一度会える」という2人との約束を信じ、モモは歌い続けます。そして高校でユズと再会を果たすのです。

覆面系ノイズ 1 (花とゆめCOMICS)

著者

福山リョウコ

出版日

2013-10-18

主人公・ニノの歌声はユズの心を激しく捉えるのです。その声の影響で作曲のペースも止まらなくなるほど。でもニノはひたすら、初恋の相手・モモのために歌っています。ユズの曲をモモのために歌うというなんとも妙な関係が出来上がっているのです。

実際のニノの歌声がどんな風なのか気になってきます。月日が経ってもその歌声に一気にまた心を持っていかれるほどですから、きっと圧倒的な魅力があることでしょう。作品に音がついていないのがもどかしい程です。

少女漫画において、幼馴染で初恋の相手というのは相当に強いポジションだと言えるでしょう。その間にユズは入っていけるのか、また王道の三角関係の恋と3人の音楽はどう影響し合い展開していくのでしょうか。

5位：星と太陽と月が交差！甘い青春を描く『４月の君、スピカ』

曲がり角でぶつかった男の子と後日再会し「あなたはこの間の！」とは、今や定番となった出会いのシチュエーションですよね。最近はあまり見ませんでしたが、杉山美和子のこの作品では久しぶりにそんな出会いのシーンが描かれていますので必見です！

主人公は早乙女 星（さおとめ せい）という女の子。高校受験に失敗し二次募集にも落ちてしまいましたが、なんとか定員割れの高校に滑り込むことができました。運よくスタートした高校生活初日、教科書を買いに行ったときには男の子とぶつかってしまい、その場で喧嘩に。買ったばかりの教科書はぐしゃぐしゃ……波乱の高校生活の幕開けです。

４月の君、スピカ

著者

杉山美和子

出版日

2015-05-26

早乙女星が入学できたのは、なんと屈指の進学校！新学期早々勉強にもついていけず落ち込む星。さらに、先日ぶつかった泰陽（たいよう）とはまさかの同じクラスで仲は険悪に……色々と上手くいかないなと悩む星は、ある夜屋上で深月（みづき）という男の子と出会います。

彼から、彼女の名前、早乙女　星とはすなわち乙女座の星、スピカであることを教えてもらいます。そして「春の星でスピカが　オレ一番好き」と笑って言ってくれた深月に、星は恋に落ちました。

なんと実は幼馴染だった泰陽と深月。3人は揃って天文部に入部します。深月に恋をする星、そしてなんだかんだ言いながらも星のことが気になり始める泰陽。それぞれの感情が交差するラブ＆青春ストーリーです。

三角関係というとどうしてもドロドロした内容を想像してしまいますが、さすがは星と太陽と月。一生懸命に輝こうとする星と、いつも明るい泰陽、そして無口だけれど優しい深月の3人が織り成す関係は、爽やかで暖かいものです。

この少女漫画の素晴らしいところは、なんと言っても男の子2人ともがかっこいいところ！普通２人の男の子が出てくると、どちらか一方を応援してしまいますよね。そして自分の好きなほうと恋愛が成就しなかったときはちょっと残念だったり……。

けれど泰陽と深月は正反対のタイプでありながら本当にどちらもかっこいい！もちろん好みはあるでしょうが、どっちとくっついてもいいと素直に思えます。3人の行く末を見守りたくなる、杉山美和子の少女漫画です。

4位：競技かるたにかける戦いと三角関係の恋『ちはやふる』

主人公・千早は、美人で自慢の姉がモデルとして日本一になることを自分の夢にしていました。そんなある日、転校生の綿谷新の家で初めて「競技かるた」に出会います。熱い戦いに衝撃を受けた千早の気持ちは変わっていき、次第に自分自身の夢を見つけていくのです。幼馴染の真島太一も巻き込んでかるたにのめり込み、徐々に千早は夢に向かって奮闘していきます。時にぶつかり合いながら、絆を深めていく青春ストーリーです。

ちはやふる (1) (Be・Loveコミックス)

著者

末次 由紀

出版日

2008-05-13

小学生の時に出会った3人は、中学で別々になりますが高校で再会。その間に、新は大好きなお祖父さんが亡くなってしまったことで、かるたから遠ざかってしまっています。一時はかるたから離れた新でしたが、千早と太一と再会したことで、またかるたに打ち込むことができるようになっていくのです。主人公だけでなく、その周囲の人々の成長していく過程も見所となっています。

主人公・千早のまっすぐな性格は、見ていてとても気持ちいいほど。かるたに対しては特に熱く、スポーツ漫画といってもいいくらいの競技かるたの戦いの激しさに胸が熱くなります。そして、そのかるたを通して絆を深めた3人は、どんな恋に発展していくのでしょうか。今後の展開が気になり、続きが待ちきれない作品です。

3位：純情ガールの恋は前途多難！『ピーチガール』

焼けた肌にはきつそうな目、遊んでそうな見た目で誤解されやすい安達もも。ですが、実際はピュアな恋をする主人公です。中学からの同級生・東寺ヶ森 一矢(通称とーじ)に片思いしています。ある日、何もかも真似をしてくる友達のさえにとーじを好きなことがバレそうになったももはとっさに学年一のモテ男・岡安浬（通称カイリ）のことが好きだと嘘をつき……。

ピーチガール（1） (講談社コミックス別冊フレンド)

著者

上田 美和

出版日

1998-01-10

本作の1番強烈なキャラクターはなんといっても、さえ。ももの大切なものは何でも奪う、まさに小悪魔な女の子です。彼女が起こす騒動や策略にももは何度も苦しみます。そんなさえに本当に腹が立ち、どうにかももが幸せになれますようにと願わずにはいられません。

主要人物の4人を中心に、それぞれの片思いの相手や新たな恋の相手など、物語が進むにつれてどんどんヒートアップしていきます。最後の最後まで、ももが誰を選ぶのか、その行方にドキドキさせられる作品です。

2位：一つ屋根の下で、三角関係の恋が始まる『ショートケーキケーキ』

地元に中学校までしかない天(てん)はバスで2時間かけて高校に通っています。バスの時間を気にして友達との時間も制限されてしまっていた時、友人のあげはの下宿先の便利さや、一緒に住んでいる人たちの優しさに触れ、自身もそこで下宿生活を始めることを考え始めるのです。

決断をするか決めかねていた天に、下宿先で出会った男の子は次のように声をかけるのでした。

「『乗りかけた船にはためらわず乗ってしまえ』ツルゲーネフの言葉」（『ショートケーキケーキ』より引用）

ツルゲーネフってどんな人だ？とピンとこない天でしたが、声をかけてきたのは文学少年の千秋だと後ほど知ります。彼の言葉がきっかけで、天は下宿することに決めたのです。

ショートケーキケーキ 1 (マーガレットコミックス)

著者

森下 suu

出版日

2016-01-25

下宿先には文学少年の千秋と、いかにもチャラそうな理久という2人のイケメンがいます。この2人と天が物語の中心になっていくのです。

イケメンの理久は、女の子全員に対して笑顔と優しさを振りまいているため、誰からもモテています。しかし、どんな女の子の心でも掴む理久でも、サバサバしている天だけはなびかないのでした。そんな天に、理久はどんどん惹かれていきます。

千秋は理久が天のことが好きだと気づき、2人の仲を取り持とうとしますが、自分自身も天に特別な感情を抱き始めてしまい……。

ヒロインの天は、あまり表情が変わらない上に自分の気持ちに鈍感なタイプの女の子なので、誰に心を動かされてるのかなかなかハッキリしません。

そんな天が恋する女の子に変わっていく様子も見ていてとても可愛いのです。一つ屋根の下で、3人の恋がどのように展開していくのか、誰が本命で誰が当て馬なのか……結末が全く分からない恋物語、必見です！

『ショートケーキケーキ』について詳しく知りたい方は＜【最新10巻】『ショートケーキケーキ』の甘々＆ピュアな魅力ネタバレ紹介！＞をご覧ください。

1位：大切な人だからこそ失うのが怖い『太陽が見ている(かもしれないから)』

他の女の子とちょっとずれているような、息苦しさを抱えていた岬は、クラスで浮いてる男子・楡（にれ）と隣の席になったことをきっかけに急速に距離を縮めます。2人は同じ高校に進学し、フラットハウスで一緒に生活を始めました。そして、同じクラスの日帆と出会うのです。彼女は幼い頃のある事件がきっかけで離れ離れになっていた楡の幼馴染でした。

太陽が見ている(かもしれないから) 1 (マーガレットコミックス)

著者

いくえみ 綾

出版日

2014-09-25

楡と岬は付き合ってはいませんが一緒に住んでいます。それはお互いがお互いにとって特別な存在だからです。

「あたしはもうここで　無理して笑わないでよかった。これからは本当に笑いたい時だけ笑えばいいんだ。」（『太陽が見ている（かもしれないから）』より引用）

ずっと無理をして周りに合わせていた岬は楡と出会う事でやっと自分の居場所を見つけるのです。

本作では、気持ちをストレートに描くというよりは揶揄するような表現が多いように見えます。そしてそれが、より登場人物たちの本心を強く表していると感じられるのです。3人の関係は友情関係から徐々に歪み、変わっていきます。それぞれが抱える想いに胸がぎゅっと切なくなるでしょう。ドロドロとした黒い感情に負けないで、どうか幸せな結末を、と願わずにはいられません。

ドロドロの展開や切ない想いに目が離せない三角関係を描いた恋物語。今回紹介させていただいた作品は全ておすすめです！