日本で法的にハーレム結婚可能という奇抜な設定で注目を集めた『ハレ婚。』。実は主人公よりもその他のヒロインが可愛いことで有名です。今回はそんな美人妻たちと残念主人公の魅力をご紹介!なんとも羨ましいちょいエロな日常生活の様子をお伝えします。
- 著者
- NON
- 出版日
- 2014-11-06
条例で4人まで妻を迎えることができる……。
そんな公的に認められrたハーレムの現実世界が舞台の『ハレ婚』。ヒロインたちの可愛さ、彼女たちとの夜の営みのエロさ、実際にハーレムが認められたら人々の心はどんな風に変化するだろうということを考えさせられるなど、魅力にあふれた作品です。
今回はそんな本作の美人妻たちの魅力、全巻のストーリーの見所をご紹介します。ネタバレを含むので未読の方はご注意ください。
主人公の小春は田舎から上京した後に付き合う人が3人連続結婚していたという既婚者ハンター。それに懲りて東京は自分に合っていないと故郷に帰ることを決め、もう二度と恋なんてしないと誓っていました。
しかし4年ぶりに帰ってきた故郷は何だか少し様子がおかしい。実はこの町では「ハーレム婚」、通称「ハレ婚」を認める条例が施行されており、ひと家族4人までの女性と結婚できることになっていたのです。
それを聞いて不純だと反発心を持つ小春でしたが、父親の借金を肩代わりする代わりに実家の喫茶店の常連・龍之介の3人目の妻としてハレ婚することになります。最初は龍之介のことを浮気性で嫌な男だと嫌っていた小春ですが、徐々に彼に惹かれていき……。
第一夫人は巨乳ギャルのゆずです。彼女はその豊満な体のイメージを裏切らず、とにかくエロい。素で龍之介にAVのような発言をかましまくり、積極的にアプローチする肉食系女子です。彼女との絡みシーンはほとんどエロ漫画。こんな美女に迫られるなんて羨ましい限りです。
しかしゆずがこの『ハレ婚。』のキャラの中で最も人気があると言っても過言ではない理由は、実は家庭的というギャップにあるでしょう。
彼女は料理を作るのがうまく、出てくる料理全てが美味しそう。さらに家族4人で買い物に行くときも値段を気にしてお買い得品を買うなど、しっかりと家計を切り盛りしている様子もみられます。
そしてなんだかんだこの家族の中で最も常識人。すこしずれたところのある小春に比べ、的確で鋭いツッコミをします。料理上手で床上手、そして実は面倒見のいい常識人という、理想の妻がゆずなのです。
出典:『ハレ婚。』3巻
大人っぽい見た目の割に実は家族の中で最年少の21歳、薄幸美人のまどかが第二夫人です。実は彼女は過去にある秘密を抱えており、その困っている時に龍之介と出会いました。
まどかの魅力は何と言っても従順さ。彼女はゆずや小春にはかなり冷たい対応をしますが、龍之介だけは別。話す度に頬を染め、彼の言うことには絶対服従なのです。
そして3巻でのお仕置きシーンはかなりエロい!龍之介との約束を破った彼女は家の裏手にある小屋に呼び出されます。
暑い夏の日、目隠しをして手足を縛られたまどか。そして彼女のはだけた浴衣からのぞく肌に、龍之介が氷の水滴を落とすというけしからんプレイ。かなりエロいのですが、体育会系なゆずとの絡みに比べてどこが文学的です。
このようにしっとりとした陰の魅力があるのがまどか。暗いけれど絶対服従の従順さに自分色に染めたくなるMキャラです。
空回りな正義感でファンをどんどん減らし、読者をイライラさせる第三夫人が小春です。男運がなく、もう恋なんてしないなんて言っておきながらほぼ初対面の龍之介のドS発言にキュンキュンしてしまうなど、発言に一貫性がないことでも有名です。
しかし小春はそんなイライラするタイプでありながらも、困り顔やふとした時の笑顔が可愛いという、王道な魅力をもっています。龍之介の初恋の人であり、なんだかんだ一応主人公でヒロインなのです。
小春の意外な魅力が発揮されたのが4巻でのこと。小春がご褒美をあげるという条件で普段働いていない龍之介は仕事をすることに。彼の仕事が終わった後、小春は流れでご褒美として一緒にお風呂に入ることになります。
しかし実は小春は性的なことに恐怖心を抱いており、そんな雰囲気になるだけで気持ち悪くなってしまいます。それを龍之介にいじられ、本質的に痛いところを突かれた彼女は龍之介が風呂から出ていった後にひとりで考え込むのです。
その泣き顔はうざいと感じながらもやっぱり可愛い。龍之介が1巻で言う通り、可愛いだけの若い女の子なのですが、何だか憎めないキャラクターです。
父が入院したということで久々に帰ってきた地元が、おかしな町長のせいでハーレム結婚、通称ハレ婚ができるようになっていることに驚く小春。もともと既婚者ハンターと呼ばれるほどになぜか付き合う人がことごとく結婚していたことから、傷心で地元に帰ってきた彼女は、その条約に嫌悪感を感じます。
小春が今回地元に帰ってきて分かったのは、実家の喫茶店がの借金を負っており、差し押さえの危機にあるということでした。地元に帰れば色々とどうにかなるだろうと考えていた彼女は途方に暮れます。
そんな時に龍之介から1000万円をぽんと渡され、これがほしければ結婚してほしいと言われるのですが……。
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- 出版日
- 2014-11-06
1巻は今後のテーマともなるであろうことがちょっとしたシーンに表されます。友人の家に行った彼女はハレ婚への嫌悪感をあらわにしますが、友人からこう言われるのです。
「望んでそうしてる人とか…
それで助かってる人だっているんじゃない?」
これが今後の展開に大きな意味を持つ言葉。実はゆずもまどかも、過去にある秘密を抱えて龍之介と結婚した人物だったのです。
ちなみに小春は友人からこの言葉を言われて、自分が考えなしに嫌悪感から言い過ぎてしまったかもしれない、とシュンとして「ウン…」と返します。小春はバカですねぇ、もう……。
そして友人から「小春は素直なトコがかわいいよね〜〜」と言われてこれにも即座に「ウン…」。本当にこいつは……。少しかわいいかもと思った心を返してくれ。
結婚を決めたものの、最初に渡された1000万円では足りず、小春の父の借金は3000万円ということが判明。それを聞いた龍之介は今まで住んでいた豪邸をぽん、と売ってしまいます。
ハレ婚をすると助成金がもらえること、家も支給されるということ、そもそもこの条例を制定したのがゆずの父だということもあり、一家は一軒家をもらえることになりました。
しかしそこはかなりのボロ家。廊下を歩けば音がし、となりの部屋の音も聞こえるほどです。ゆずは怒り、まどかは引いています。
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- NON
- 出版日
- 2014-12-05
そんな2巻最大の見所は、ついに同居をはじめたことで夫婦の夜の営みが徐々に描かれることではないでしょうか。伊達家は毎日ローテーションで龍之介が眠る部屋が決まっているのですが、つまりはそういうことです。龍之介、元気。
小春が来てからの初めての夜はまどかの順番。具体的な内容は2巻では明かされませんが、小春はふたりの部屋から漏れ聞こえる喘ぎ声を聞いてしまい、気まずい思いをします。
そしてその次がなんと小春。借金のためとはいえ、大金をもらってしまった小春は覚悟を決めてその夜にいどむのですが……。
実は小春はセックス自体に抵抗があり、今までも好きになったとしてもその行為を気持ち悪いと思ってしまっていました。
そんな彼女に龍之介がリハビリをしようと言ってきます。果たして小春はどうなえうのでしょうか。どっちかというと龍之介の方が振り回された結果になってしまいますが、それがまた女性でもきゅんとしてしまう展開です。
3巻は神巻と言っても過言ではないほど見所の詰まった内容となっています。しょっぱなから2巻から続いている夜ローテーション、ゆずのターン。どエロく家庭的で面倒見がいいという最高のゆずとの情事の模様が描かれます。
隣の部屋ということで小春にその迫力の展開ががっつり漏れ聞こえてきます。声なんて我慢するわけないじゃんとゆずが言っていただけあり、読者までついつい赤面してしまうほどです。
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- NON
- 出版日
- 2015-04-06
そして頭を冷やそうと外に出た小春は、家の庭にある小屋にあかりがついているのに気がつきます。幽霊かもしれないと覗いてみると、そこには涙を流しながらピアノを弾くまどかの姿がありました。
実はそのピアノは龍之介から弾くことを禁じられていたもの。翌日にまどかはそのピエノの上で目隠しをされ、手を縛られ、はだけた浴衣姿で龍之介から「お仕置き」されてしまうのですが……。
実はこのピアノにまつわる事実が、龍之介の過去に関わっています。そこから今まで何も仕事をしなかった理由が徐々に明かされ、そのまま無職亭主・龍之介が仕事をする流れになります。
龍之介の過去に、ゆずと小春のちょっとした友情のようなもの、そしてゆずとまどかのエロシーンなど見所満載の内容。ぜひご自身でご覧になってみてください。
3巻で仕事をする流れになった龍之介。ちゃんと最後までやり終えたら「ご褒美」がほしいと小春に言います。それを頑なに拒んでいたものの、龍之介の言葉に考えさせられ、小春は一緒にお風呂に入ることにします。
4巻はその続きから。意外と敏感なことが分かった小春の可愛らしい一面が見られますが、本当にそういう行為が苦手なようで、そのあと即吐きます。色気があるのかないのか……。
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- 出版日
- 2015-07-06
ちなみにその様子が気になっていたようなゆずが、お風呂上がりの龍之介に「なにをいただいたのかしら…?」と楽しそうに微笑むのもかわいいです。
そして4巻では新キャラのうららという女子高生が登場。性格が良さそうで、とても可愛らしい彼女ですが、彼女は初対面早々、龍之介が「股に突っ込んじゃった」子で……。
小春と龍之介の「ご褒美」展開はもちろん、ふたりの関係性がさらに過去から始まっていたことが明かされた4巻。その頃から彼女のことを好きだった龍之介に少しきゅんとしてしまう展開です。
4巻では小春の同級生だった新キャラ、そして小物感が漂う武田が登場。東京から帰ってきた彼女にどこか新しい風を感じてしまった彼は、1回はヤレるとアプローチを開始します。
伊達家から家出し、心細くなっていた小春は彼と夜の海に出かけてしまうのですが……。
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- NON
- 出版日
- 2015-10-06
それにしてもこの武田は分かりやすくゲスくて下心見え見えな人物。ショートパンツでしゃがんだ小春の股をガン見したり、助手席に座った彼女の太ももに手を伸ばしたりと、見え見えです。
最終的に退場の仕方も分かりやすくアホで、小物感がすごい。多少こんな人物になってしまった原因も描かれるのですが、このどうでもいい感は何でしょうか。
しかし彼は小春が龍之介の気持ちに気づくきっかけになるという大活躍を(結果的に)成し遂げます。今回家出した理由もその気持ちが大きくなってしまって戸惑っていたのだということが分かる小春の告白はきゅんとさせられます。
そのあとの龍之介のリアクションも最高に気持ち悪く、可愛いやつだと思わされるものとなっていました。その様子はぜひ作品で。
みんなで結婚式はしたものの、ハネムーンに行っていないということで、4巻の後半からみんなでハワイに行くことになった伊達家。もちろんそんなお金はないのでハワイアンズというプール施設ですが……。
好きということを認めてしまった分、嫉妬に苦しめられる小春。途中でゆずに気を使ってもらってふたりきりにしてもらった時に龍之介にヘアゴムを買ってもらい、つい自分が特別なのかもしれないと思ってしまいます。
- 著者
- NON
- 出版日
- 2015-11-06
しかしショーの途中で彼にしなだれかかっているまどかを見て、そんなことはないとショックを受け、その場をごまかして去るのでした。
彼女を追うのは龍之介とまどかの総意でゆずになることに。小春はそこで第一夫人はゆずではあるものの、最初に龍之介と同棲していたのはまどかだということを知り、さらに4人のハレ婚というもののの深い部分を知ることになるのですが……。
この後やっと4人は家族のようになっていきます。そして小春はこんな暮らし方も悪くないのかもしれないな、と思うようになるのです。
そしてこの他にも5巻は、告白のあとの初めての小春と龍之介の夜が描かれます。小春も自分のセックス恐怖症を治したいと思うということで、勇気を出して龍之介のなすがままになっているという展開がかなりエロいです。ついにふたりは結ばれるのでしょうか?
6巻でこんな家族の形も悪くないなと認めることができた小春でしたが、何と父親から別れろと言われ、離婚届を渡されてしまいます。
それは自分で決めるという小春に対し、父親はそれだったらもう家には入れないとまで言ってくるのです。
入院していた父親は治っていないにも関わらず帰宅することに。それは彼の意向で命治療は行わず、最期の1ヶ月は家で過ごしたいと言ったからでした。そう、もう小春の父親は長くなかったのです。
それを聞いた小春は落ち込んでしまいます。その様子があからさまで、シチュエーション的にしぶしぶまどかが慰めてくれます。普段おとなしい分、深い言葉を言うまどかは本当にいい女です。
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- NON
- 出版日
- 2016-02-05
それを聞いた小春は落ち込んでしまいます。その様子があからさまで、シチュエーション的にしぶしぶまどかが慰めてくれます。普段おとなしい分、深い言葉を言うまどかは本当にいい女です。
それを聞いて元気が出た小春。父の願いを叶えてあげようと普段ナースもののエロ本を病室でよく読んでいた彼のためにゆずにナースコスプレをお願いします。最期の願いがそれではないだろうよ、小春……。
さすがにゆずとまどかが、それじゃないだろうとごもっともな指摘をし、父の好きだった釣りに伊達家一行で行くことになるのですが……。
父の死のあとまでの展開は感動できるもの。今までエロかギャグかという流れが多かった本作。恋愛展開で少しほっこりすることはあったものの、泣きそうになってしまうとは思っていませんでした。
父の気持ち、それをくみとろうとする龍之介、ゆず、まどかたちの優しさが沁みます。
そしてそのあとの展開は面白く、徐々にエロくなるという最高の流れです。結局まだ結ばれていない龍之介と小春を心配し(というより働こうとしない龍之介のモチベーションを上げるために)、よく分かんない流れで暖房器具よりも小春のパンツを買うことになります。
そのために下着を買った後にカラオケの個室でうららを龍之介に見立てて誘惑する方法を実演するまどか。戸惑ううらら、ノリノリになってくるゆずにドキドキしてしまいます。
そのゆずからの教えを活かして、小春から「攻める」夜がスタートするのですが、アホすぎ。最高に面白いその様子はぜひ作品で読んでみてください。
小春の明後日方向の努力で、ギャグな龍之介との夜になってしまいそうでしたが、8巻の序盤はふつーにエロい感じで始まります。
まどかとゆずの入れ知恵とはいえ、自分の意思もあって龍之介につくす小春の姿は、やはりイラつくところはあるものの、憎めないなーと思わされます。
そんななか、誕生日ということで龍之介とふたりきりのデートに行くことになる小春。再びピアノを弾くことになった彼が何やら過去にトラウマを抱えている様子を見せたので、元気付けようとしていたのでした。
東京でのデートで、ふたりきりだということ、他の嫁のことは考えないでほしいとお願いしたことで小春はテンションが上がり、本当に嬉しそうな表情を見せます。
そしてそのままふたりは盛り上がり、家に帰るという約束を破ってホテルへ流れ込んでしまい……。
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- NON
- 出版日
- 2016-06-06
さて、今まで頑張ってきたもののなかなか結ばれなかった龍之介と小春ですが、ついに8巻でひとつになります。もうその様子はまごうことなく、エロ。
読む本間違えちゃったのかなというくらいにその様子があけすけに描かれています。今まで日常パートを見守ってきた読者としては、実在の人様の情事を見ているかのような妙なリアリティがあります。
しかし、そんなふたりの幸せの裏で、まどかは何やら婦人科に行き、翌日に帰ってきたふたりに冷ややかな視線を向け……。
メリハリのある展開にますます引き込まれる展開となった巻です。
8巻で龍之介と小春が翌朝に帰ってきたことで、表面上は「長年の夢を一つ叶えられたんですね」と笑っているものの、明らかに様子がおかしいまどか。
そしてまどかは、そのままゆずと小春が買い物に行き、龍之介が昼寝をしている間に出て行ってしまいます。
自分のせいではないかという罪悪感と、まどかが婦人科から出てきたという情報を聞き、居ても立っても居られなくなってきた小春。
龍之介に一緒に探しに行こうと言いますが、放っておけと言われ、小春は自分だけで聞き込みを開始します。
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- 出版日
- 2016-09-06
ついにまどからしき人物が東京方面の電車に乗ったということを割り出した小春は、ひとつずつ駅に降りて探すから、と言います。それを聞いた龍之介はやっとあてがあると明かしました。そして一行は六本木に向かうのですが……。
この後まどかがどういう過去を持っているのか、婦人科から出てきたのはなぜだったのか、どうやって龍之介と出会ったのか、そしてどうやって一緒になることを決めたのかが明かされます。
龍之介が放っておけと言った真意も意味があったのだと知ることができ、物語は龍之介がまどかのためにピアノを弾く場面になります。
ふたりのツーカーのようですれ違っていた日々がピアノで通じ合う様子は心にくるものがありますね。
まどかはどれだけ人と関わっても自分だけで生きていく性格を変えられず、龍之介も彼女の寂しさを埋めることができなかったことですれ違っていたふたり。
それでも好きだという気持ちは無くならず、まどかは苦しんでいたようです。
龍之介はそれを見るのも拒みましたが、まどかは最後に涙ながらに離婚届を渡します。
そして4人はみんなで見る最後の景色を見ながら帰路を辿ります。
やはり馬鹿正直な小春は彼女を止め、子供を産めない体ならば、私たちがたくさん産むし、何なら代理出産をしてもいいとまで言います。
そんな彼女を見てまどかは、自分と正反対に気持ちをまっすぐに伝えられるあなたが嫌いだ、と笑いました。その決意は揺らがないようです。
そして4人だった家族は、3人になるのでした……。
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- 出版日
- 2016-12-06
その後ひと冬がたってもまだまどかを失った傷は癒えず、龍之介にいたっては勃たなくなってしまいます。こんなんじゃゆずにもフラれると一念発起して、何とか解決。ギャグパートでシリアス展開が緩和されるので、読者としてはありがたいですね。
その後みんなのためにもうひとり妻が必要だと考えた龍之介は、ハレ婚祭という町が開催する公式お見合いイベントのようなものに参加します。
そこで子連れの美鈴という女性に目を留めた龍之介だったのですが、何やら彼女には訳ありそうで……。
まどかがいなくなったあとに近くのが怪しい女性というのは、今までまどかの優しさや美脚さに惚れ込んできた読者としてはけしからんという感じですね。果たして彼女の目的は何なのでしょうか?
初見ではメガネにニットにパンツという飾り気のない服装だったものの、翌日にはワンピースにアップの髪型で周囲が振り返るほどの美人として登場した美鈴。
小春は彼女の娘・未来から本音を聞き出し、ゆずは美鈴本人と話して本性を暴こうとします。
ゆずは「ちょっとしたコネ」を使い、過去に美鈴に何があったのかを知っていると彼女に告げます。実は美鈴はかつて小学校教諭をしており、夫をナイフで刺したことがあるのでした。
それを言われた美鈴は正当防衛が立証されたことを冷静に告げながら、本当の目的を明かします。
その本性を知って、隠れて話を聞いていた龍之介は幻滅するどころかますます彼女を嫁にしたいと言います。小春もゆずもその真相を知った後でも、彼女を受け入れる流れになるのですが……。
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- NON
- 出版日
- 2017-03-06
この後のまさかの展開には、龍之介だけでなく、読者も古傷が痛むこととなります。なぜ、女心、なぜ、あぁ……。
その後はうららがメインのストーリーが展開されます。実は彼女は担任の教師に恋をしているよう。しかし彼は結婚しているのです。
しかもうららは厳格な父親に内緒で大学を受験していたのですが、それがバレて怒りを買い、家の跡取り問題もあって進学をとりやめてお見合いをさせられそうになっているのでした。
それを小春の実家でバイトしているということもあり、小春と龍之介に相談するのですが……。
我らの純情可愛い系JK、うららにそんな背景があったとは、と庇護欲をくすぐられる展開です。果たして彼女のために小春たちはどんな解決法を与えるのでしょうか?
まだキスもしたことがないといううららを可哀想に思いながらも、ろくなアドバイスができなかった小春と龍之介。しかし結局うららは自分の手でチャンスをつくることになります。
農家の家を継がなくてはならず、進学ができずにお見合いをすることが決まっているという相談を担任にしたうらら。そのあとに教室でひとりで泣いているところを担任に見られてしまうのです。
しかもそのあとにカバンからバレンタインのチョコを落としたところを本人に見られてしまいます。そして好きな男がいるのにお見合いをさせられるのだ、と間違いではないが合ってもいない解釈をされ、うららは担任の車で好きな男のところまで連れていってもらうことになってしまいました。
好きな人があなたですとも言えず、仕方なく龍之介の家にやってきたうらら。
もちろんゴシップ好きな龍之介とゆずが黙っているはすもなく、そのまま担任は家でうららとともにご飯をごちそうになることに。そのままたらふく飲まされた担任は、トイレに行く途中で倒れてしまいます。
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それを見たゆずたちがさらに何かするか、と思いきやさすがにそこまではしない模様。しかし逆にうららが何か決意をしたようで、布団で眠る担任の隣で、もう少しこの部屋にいてもいいか、と言います。
そしてそのまま寝ているふりをしていた担任に話しかけ、寄り添って布団に横になり……。
このあとの涙の展開、うららの決意の姿、笑顔を見ると、ますます彼女の魅力を感じさせられます。まどかの穴をうららが埋めてくれる展開もあるかと思いましたが、やはり難しいですね。とにかく彼女の人生に幸多きことを願います……。
また、この巻ではふたりの妻にそれぞれおめでたの兆しが?詳しい内容は作品でご覧ください。単純におめでたいとも言えないゆずと不穏な男との関係が描かれているところもあり、気になります。
妊娠していたのはゆずだけだとわかり、みんなでパパとママになるんだということでほんわかする一行。しかしゆずは翌日に産婦人科に行くと言いながら、ジョーという男のもとを訪れます。
何をするかわかんないからここでは話せないと彼を家から連れ出すのです。確かに一見人懐っこそうな雰囲気を見せながらも、どこか怖さをも感じさせる人物の彼。
実はそれがゆずが彼に見切りをつけた理由でもありました。
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ゆずは学生時代からずっと彼と関係を持ち続けており、初めての相手も彼でした。しかし彼は信用のならないところがあり、そこに悩んでいる時に龍之介に出会い、龍之介とまどか、ゆずとジョーの不思議な同居生活が始まったのです。
4人の詳しい様子は作品でご覧ください。まどかしかり、ゆずしかり、ハレ婚というものに救われている人物がいることが感じられる過去回想でした。
1巻で小春が友人に言われた言葉が実感できる展開となっています。もしゆずまでいなくなってしまったら小春オンリーの家族になってしまうのでしょうか。あいつだけじゃあまりにも頼りなさすぎるしなぁ、という感じですが、ゆずがどんな決断をするのか見守りましょう。
今までしっかりして見えたゆずでしたが、その実、周囲の顔色ばかり伺い、お嬢様で甘ったれなところがあるというところが明かされました。それが逆に魅力的なのですから、本当にゆずの良さは底なしです。
誰にも何も言わずに家から出て、まどかに相談しに行ったゆず。そこで自分ひとりで産むと言ったことで、まどかにその短所を指摘されてしまいます。
ゆずは確かに自分にはそういうところがあると認めました。しかし今までひとりで怖かったけれど、今はもう大丈夫だ、とお腹をなでるのです。
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翌日、まどかと別れる時に、ゆずは子供を産めない彼女の体のことを知ってしまったと明かします。まどかは自分が保育士を目指していることを打ち合け、ゆずが子供を産んでくれると言ったことが嬉しかったと返し、ふたりは笑顔で別れます。
しかしふたりを尾行していた小春は、ゆずが去った後に暗い顔をしているまどかを見てしまうのでした。
その後ゆずと合流した小春。家で龍之介と仲良くふたりで待っているからふたりでどこか出かけようと誘います。そこで小春は自分の気持ちを打ち明けるのですが、そのあとに帰った家で、言い切れなかった心の内をすべてゆずにぶつけます。それを聞いたゆずは……。
ハレ婚というものについて改めて考えさせられる展開です。結婚ですので、当人たちの気持ちはもちろん、生まれる子供にまで関わってくるものなんですよねぇ……。
果たしてゆずはどんな決断をしたのか。内容は作品でご覧ください。15巻でその決断がどんな展開を見せるのか気になります!
ジョーが去ったことで、もとどおりの生活が送られているように見える伊達家。実はジョーはパイプカットをしており、子供ができない体。ゆずのお腹の中の子は、間違いなく龍の子だったのです。
そんななか、つわりが治まってきたゆずに配慮して、小春は2人きりでデートするように言うのですが……。
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15巻では、ゆずの心の中にある怯えと、龍の心の中にある怯えがそれぞれ明かされます。元祖・いい嫁、エロい嫁として人気のあるゆずですが、ジョーとの過去から、人を愛する事に臆病になっていたのでした。
しかし、小春もゆずも平等に愛したいと考える龍は、そんな彼女の心を開こうとして……。
そして龍もまた、過去の家庭環境から、ピアノに臆病になっていることを小春に明かし、小春との絆を強めます。
人それぞれにある過去に思いを馳せることになった15巻。しかし、後ろばかりも見ていられません。なぜなら、ついに未来しかない、ゆずの赤ん坊が生まれるのです!
ハーレム婚という、難しいことも多いであろう環境に生きる彼らの、家族の繋がりを感じられる出産シーンは必見です!
ついにみんなの期待を一身に受けて生まれてきた、麟之介。家族の全員が彼に夢中です。
3人の子供とはいえ、やはりゆずが一番落ち着くらしく、小春はどうしても彼女を頼ってしまいます。もともと妹がいるということもあって、子供のあやし方に慣れているゆずに、小春は引け目を感じます。
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16巻では、麟之介が生まれた事で、自分も赤ん坊がほしいと思うようになり、赤ん坊がいるゆずにどうしようもない感情を抱く小春の様子が描かれます。
しかし、15巻で初めて自分の家庭環境を話してから、小春の申し出で実際に父に愛に行ったあとから、ピアノに逃げるように没頭するようになった龍のせいで、なかなか交わることもできません。
そして物語は不穏な空気を醸し出し始めるのです……。
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- 2014-11-06
波乱の展開と、そのストーリーの途中で挟まれるエロシーンで読者を引き込んでくる本作。ぜひ作品でその面白さを味わってみてください。小春にイライラしながらも憎みきれず、その他にも可愛い妻たちの魅力に惹かれること間違いなしです!個人的にはやはりゆず推しですが。
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