複数のかわいい女の子やキレイな女の子に囲まれ、言い寄られる……夢のようなシチュエーションのハーレム漫画。でもただ女の子の数が多いだけでなく、ラブコメだったりバトルものだったり学園ものだったりと、そのジャンルはさまざま。読者の心を惹きつける本当に面白いおすすめの作品を厳選してご紹介していきます。
『ハヤテのごとく』の主人公は、高校1年生の綾崎ハヤテ。物語は、ダメ人間の代表のような両親の代わりに、彼がアルバイトをして生活しているところから始まります。
しかしそんな両親は、「借金返済のためにハヤテをヤクザへ売った」という衝撃的な内容の手紙を残して失踪してしまいました。
ヤクザの追手から逃れる際に、ハヤテはひとりの少女と出会います。そして身代金を要求するため、彼女を誘拐することを決意するのです。
ただその時ハヤテが放った言葉がまるで「愛の告白」のようなセリフだったため、少女は彼に惚れてしまい……。
- 著者
- 畑 健二郎
- 出版日
- 2005-02-18
「僕は君が欲しいんだ」
「一目見た瞬間から君を、さらうと決めていた」(『ハヤテのごとく!』より引用)
主人公のハヤテが少女に言ったセリフは、とても誘拐犯が言うようなものではありません。意図的に言ったとしたら確信犯ですし、「言い方違うでしょ!」とツッコミを入れたくなりますが、彼のような人物が主人公だからこそハーレム漫画は面白いのです。イケメンで何をやらせても完璧で、すぐに女の子を落としてしまうような人物では読者も面白くないですし、すぐに飽きてしまうでしょう。
その後彼は、誘拐しようとした少女ナギの執事となり、そこに彼に片思いをしている少女や、ナギが通う学校の生徒会長、さらに過去に因縁がある少女などが加わって、ハーレムが構成されていきます。
ラブコメ要素がありつつ、パンチラなどのお色気シーンも盛り込まれ、少年漫画ならではのバトル要素も上手い具合に取り入れた作品となっています。
累計発行部数1000万部を超え、アニメ化もされた大人気作です。ぜひ読んでみてくださいね。
『ハヤテのごとく!』については<漫画『ハヤテのごとく!』を賛否両論の変化含め徹底考察!最終回ネタバレ注意>の記事で紹介しています。気になる方はぜひご覧ください。
「神のみ」「神汁」などの略称で知られる『神のみぞ知るセカイ』。本作のモチーフは「ギャルゲー」です。
主人公の桂木桂馬は、ギャルゲーが好きで毎日のようにゲームをしていました。やがてその腕前は「落とし神」と言われるまでになります。
そんな桂馬に、ある日1通のメールが届きました。これが彼の人生を変えてしまうなどつゆ知らず、返事をしたところ、目の前に地獄からやってきたという女の子が現れて……。
エルシィというその美少女は、心の隙間がある女性に憑依するという「駆け魂」を捕まえて欲しいと依頼をしてきました。
- 著者
- 若木 民喜
- 出版日
- 2008-07-11
「攻略編」「女神編/再攻略編」「過去編/ユピテル編」というようにストーリー展開によって話が区切られています。
ギャルゲーがモチーフといっても、ただ単に女の子を攻略して落としていくだけの作品ではないという点が何よりの魅力でしょう。たとえば、メインヒロインであるエルシィは悪魔という設定です。さらに攻略を重ねていくうちに、人間ではないモノが徐々に出始めてきます。それは悪魔だったり、女神だったり天使だったりとさまざま。
女の子を攻略しつつバトル展開が始まり、そのなかで相手を押し倒すシーンなどが盛り込まれているので、ドキドキが止まりません。
『神のみぞ知るセカイ』については<『神のみぞ知るセカイ』が面白い!ギャルゲー漫画の可愛すぎるキャラを攻略!>の記事で紹介しています。気になる方はぜひご覧ください。
島国である日本は、本州だけでなく小さな島がそこかしこに点在し、独自の文化を形成しています。なかでもその独自性が強く発揮されているのが、神事でしょう。
島に繁栄をもたらした存在は神として崇められ、大切にされてきました。土着信仰は島の日常生活に根づいています。現代でも神事は静かに守られているのです。
『海の御先』は、そんな特別な信仰が残る、奥津島という架空の島を舞台にした物語。島に残る信仰とハーレム的な状況がうまく融合されています。ヒロインたちとの心の交流とともに、島での日常生活を描いていきます。
- 著者
- 文月 晃
- 出版日
- 2007-09-28
高校2年生の後藤凪は、亡くなった母親の故郷である奥津島に引っ越してきました。母は島の巫女をしていたことがあり、凪はその巫女が産んだ貴重な男子なのです。
しかしそんな事情は当人は知りません。ある日島を散策している際、風に飛ばされてきた麦わら帽子を拾ったことがきっかけで、島に住む少女・なるみ雫と出会いました。
雫に島を案内してもらい仲を深めた凪でしたが、転校先の高校で再会したときの彼女は、同じ人物だとは思えないほど冷たい態度で凪に接してきたのです。
実は雫は、島で信仰されている龍神に仕える巫女神「海の御先」のひとりで、恵みをもたらす海の巫女として、島の人たちからは「神」と崇められている存在でした。
周囲の人たちの態度や祭りの様子などから、彼女背負うものの大きさを察した凪。しかしある時、自身も転生した龍神の生まれ変わりだと告げられるのです。
「龍神と奥津島の娘が恋に落ちる」という神話から、御先の巫女と龍神の生まれ変わりは、添い遂げなければなりません。凪と雫、そして巫女である御剣そよぎ、南雲火凛の同居生活が始まります。
こうして3人の巫女から1人を選ぶ、というハーレム状態に陥った凪。雫をはじめ、巫女たちは龍神の生まれ変わりである彼に対し、好意を隠しません。かわいい女の子にサンドされるというおいしすぎる状況に読者の胸も高まります。
さてこの四角関係はどのように終着するのでしょうか。美しい島の風景のなかで描かれる巫女たちとの恋模様をご堪能ください。
『海の御先』については<『海の御先』の魅力を最終回までネタバレ!癒しの島でのハーレム漫画が無料!>の記事で紹介しています。気になる方はぜひご覧ください。
財閥のひとり息子で本作の主人公である花菱薫と、彼の許嫁で、呉服店の跡取り娘であるヒロインの桜庭葵。『藍より青し』では、彼ら2人の恋愛模様を中心にハーレムな状況が描かれていきます。
次期当主として生まれた薫は、幼少期に父が急死。続いて母の死と、虐待ともとれる祖父からの教育などが重なり、家を出ることにしました。しかしその結果、許嫁だった葵との婚約は解消することに……。
葵には他の縁談が持ち掛けられれますが、彼女も薫を想っていた気持ちを変えることはできません。
- 著者
- 文月 晃
- 出版日
「あの人の事を考えると、この世に生まれてきて本当によかったなって思えるんです」(『藍より青し』より引用)
作中で葵が、自身の心情を明かすシーンがあります。小さい時にしか会ったことのない、自分の許嫁。跡取り娘であれば、いろいろな人との出会いがあることでしょう。しかし他の誰かには1度も心惹かれることなく、十数年間ひとりの男性を想い続けてきました。
一途すぎる彼女の姿に、「こんな風に1人の人に思われ続けられたら幸せだろうな……」と読者もキュンとするのではないでしょうか。
この世界には、女性も男性もたくさんいます。自分好みの顔の人、性格が合う人、趣味が合う人など、いろんな人がいることでしょう。そのなかで、心から好きになれる人ができ、何年も想い続けるということは、なかなかできることではありません。
もちろんハーレム漫画なので、葵の他にたくさんの女性キャラクターが登場しますが、だからこそ2人が強く想いあうその気持ちの強さが光るのです。
男性向けですが、女性が読んでも間違いなく楽しめる作品になっています。
『藍より青し』については<『藍より青し』が無料!ハーレム漫画の魅力をキャラクターからネタバレ紹介!>の記事で紹介しています。気になる方はぜひご覧ください。
東京で既婚者の男に引っかかり続けた小春は父親が倒れたことをきっかけに地元に帰ります。そこではなんとハーレム婚(ハレ婚)を認める、一夫多妻条例が制定されていました。既婚者に騙され続けてきた小春は反発心を持つのですが、経営難に陥った実家を救うため、伊達龍之介という男の3番目の妻になることに。決して彼のことを好きになるものかと決心していたのですが……。
- 著者
- NON
- 出版日
- 2014-11-06
本作は龍之介を取り巻く3人の妻小春、柚子、まどかによるハーレム漫画なのですが、あまり主人公が可愛くないと言われています。確かにわがままで向こう見ずなところがあるのですが、龍之介にとっては初恋の人。誰しも初恋の人には特別な思いがあるものではないでしょうか。そして曲がったことが大嫌いな正義感に溢れている性格も魅力的。確かに時々イライラするキャラですが主人公らしいまっすぐさがあります。
しかし何と言っても本作で人気なのが柚子とまどかという全く正反対のふたり。柚子は巨乳で露出度の高いビッチな見た目の割にかなり家庭的。料理上手で苦しい家系を切り盛りし、小春にイライラしながらもなんだかんだ面倒見が良い良妻賢母です。
そしてまどかは薄幸の美人という雰囲気。クールでだめだめな小春を蔑むように見ることが多々あるのですが、龍之介だけには絶対服従。彼が好きでたまらないという表情はギャップがあり、ドキッとさせられます。
こんな様々な美人の妻たちと結婚するという設定が楽しめる本作。キャラだけではなくストーリー自体も面白い漫画なのでぜひ作品でその魅力を楽しんでみてください。
『ハレ婚。』については<『ハレ婚。』は主人公よりゆずとまどか推し?ちょいエロハーレム漫画を読もう>の記事で紹介しています。気になる方はぜひご覧ください。
2013年にスクウェア・エニックスの公式ウェブサイトで配信がスタートした『相沢さん増殖』。ラブコメ要素だけではなく、ファンタジー要素も楽しめるハーレム漫画です。
物語は、無表情で謎めいた美少女相沢思乃から、主人公水谷総太が告白されるところから始まります。しかしその後またもう1人の思乃が、そしてまた1人、そしてまたまたもう1人……と次々と「相沢思乃」が増えていき、まさかの「同一人物ハーレム状態」になっていくのです。
- 著者
- 敷 誠一
- 出版日
- 2014-10-22
冴えない自分が、クラスでファンクラブまである美少女から告白なんて夢のような展開です。一度でいいから経験してみたいと思う方も多いのではないでしょうか? しかし美少女からの告白後、同じ顔をした美少女が次々現れ、目の前に同じ顔の美少女が3人いたらどうでしょうか? 少し怖いような気もしますが、一番に思うのは「なぜ?」ということですよね。
会話中の主人公総太の思乃に対するツッコミが的確で笑え、それでも次々増えていくもう1人の思乃は、一体どこまで増えるのか気になってしまいます。そんな中で時折入る、総太と思乃のラブコメ要素に羨ましいとにやけてしまうであろう本作を、この機会に読んでみてはいかがですか?
氏家ト全による作品『生徒会役員共』は、学園の生徒会を舞台に繰り広げられる4コマギャグ漫画です。本作の舞台となっている学園の生徒の男女比は、とても極端。男子生徒は28人しかいないのに対して、女子生徒は524人と、その数は圧倒的に女子生徒が多いのです。
新入生として学園に転校してきた主人公の津田タカトシ。彼は突如、生徒会副会長を任され、ハードな下ネタ発言をするマゾが疑われる生徒会長だったり露出癖のある書記だったり、一癖ある女子役員メンバーたちと学園生活を送っていくこととなり……。
- 著者
- 氏家 ト全
- 出版日
- 2008-08-12
普通の女子生徒はいないの?と誰もがツッコミを入れたくなるような、個性が強いメンバーばかりですが、彼女たちがいるからこそ笑えたりツッコミを入れたくなったり、展開が気になってく作品といえるでしょう。また少数の男と、それを上回る女性が出てくる漫画といえば、一見、ハーレム中のハーレムと思われるかもしれません。しかしその内容の8割方は下ネタという、変態要素満点の作品が本作なのです。
たとえば少しだけネタバレが入ってしまうかもしれませんが、恋愛は駄目だけどオナ禁は解禁するといったり、徹夜で青姦探索といったり、下着が湿っていたり……。内容の殆どが下ネタで作られているといってもおかしくないほど下ネタで埋め尽くされている本作。このような下ネタで、見ているだけで笑えてくる、そしてツッコミを入れたくなる、男女関係なく楽しめる作品となっていますよ。
2040年、「コールドスリープ」という技術で冷凍保存されている間に薬が開発されることで、病気の脅威は過去のものとなった近未来が舞台です。「細胞硬化症」という病気を患った水原はコールドスリープで眠り、2045年に目をさまします。
しかし入眠前とは様子が異なる世界。実は水原がコールドスリープに入った後、男だけが死んでしまうMKウィルスが蔓延し、地球上の99.9%の男が死滅してしまったのです。「細胞硬化症」でコールドスリープした男はMKウィルスの影響を受けないことがわかっており、水原は資源として女性と交わる「メイティング」で地球を救ってほしいと言われるのですが……。
- 著者
- 宵野 コタロー
- 出版日
- 2016-09-02
これこそまさにハーレム漫画!「少年ジャンプ+」に掲載されながらも、青年漫画と言っても過言ではないほど過激な描写で話題沸騰の作品です。本作の魅力は何といっても相手女性の数が多いこと。数が多いだけがハーレム漫画の魅力ではありませんが、本作は想像もつかないほどの多さなのです。0.1%の存在で女性が選び放題とはまさに夢のような世界。しかも彼女たちとメイティングするだけで地球を救ったヒーローになれるのです。
開始2ページ目からいきなり裸の女性たちが並び、さぁここから選んでくださいと言われます。そのあとも水原の専属担当官の美女が部屋まで忍び込んできたり、健康を管理する別の専属担当官がお風呂に侵入してきたりととにかく怒涛のセクシー展開。もともとエロ漫画家である宵野コタローが作画を担当しているので絵のパンチ力がすごく、ムチムチの女性の体がとにかくたくさん出てきます。まさに夢を叶えるハーレム漫画。ぜひ作品でその良さを味わってみてください。
『終末のハーレム』については<『終末のハーレム』5分でわかるエロさ!修正前後の画像を比較!【ネタバレあり】>の記事で紹介しています。気になる方はぜひご覧ください。
中学3年生の淳平は学校の屋上から見える景色が大好き。ある日いつも通り屋上へ向かうと上から女の子が降ってきます。倒れたその子のスカートがめくれ、いちごパンツが見えてしまいます。淳平は起き上がった女の子に一目惚れしますがその顔は見覚えのないものでした。
彼女が落としたノートには東城という名前が書いてありましたがその子は地味で冴えないクラスメイト。あんなに可愛い女の子は学年一人気の西野しか思い浮かばない淳平。そして彼は屋上で出会った女の子を西野だと思い、玉砕覚悟で告白し何とオッケーをもらいます。途中で屋上のいちごパンツの女の子とは違うと気づく淳平ですが、そのまま何となく付き合いを続けます。しかし徐々に東城に惹かれていく淳平の心境の変化に気づいた西野はふたりとは違う高校に入学して、身を引くのです。そして3人は高校生になるのですが……。
- 著者
- 河下 水希
- 出版日
- 2002-08-02
連載時から大人気を博したラブコメ漫画です。東西南北の一字をそれぞれ苗字に持つ4人のメインヒロインと、こずえや美鈴などのサブヒロインからとにかくモテモテの普通の少年が主人公。2017年4月に12年ぶりに連載が復活することでも話題になりました。
本作の魅力は何といってももどかしい青春の恋を描いているということ。高校時代からメインヒロインとして描かれるのは4人になりますが、ストーリーの本筋は淳平、東城、西野の3人の成長の記録です。中学生から見守り続けた彼らが大人になっていく様子に胸が熱くなります。そしてそれを見ていたからこそキャラクターたちが大人になって再会する最終回が感慨深いものとなるのです。漫画の妙である過程を見せるのがうまい作品となっています。
また、絵が可愛いのも作品の人気の理由のひとつ。作者は少女漫画で連載を持っていたこともあるので女性も好きな絵柄ではないでしょうか。恋愛だけではなく、キャラクターたちの心の葛藤や成長も丁寧に描かれたおすすめハーレム漫画です。
楽は地域でも有数のヤクザの家に生まれた男子高校生。ある日彼は親にギャングとの仲をとりもつためにそのボスの娘・千棘とニセの恋人になるよう言われます。
しかし彼が大事に持っているのは初恋の思い出。幼い頃に両思いだった女の子は彼に錠を渡し、彼女は鍵を持っていつかまた会えた時に開こうと約束してきたのです。
楽は徐々に千棘が約束の女の子なのではないかと思うようになりますが、彼の前には鍵を持った他の少女が次々と現れて……。
- 著者
- 古味 直志
- 出版日
本作はとにかく登場人物が純粋なハーレム漫画です。そもそも幼い頃の顔も名前もしっかりと覚えていない相手との約束を高校生になっても思い出して意識してしまうくらいですから当然かもしれませんが、読んでいるこちらが照れてしまうほどの純粋さ。
千棘はツンデレで実は傷つきやすい純粋な一面を持っている少女、鍵をもっており、実は楽と両思いの小野寺は天使のように優しくおっとりしている癒し系です。
この他にも3人目の鍵を持つ人物で、楽が好きすぎて彼のことしか考えていない万理花や、楽との妄想でいつも顔を真っ赤にしてしまう巨乳少女・誠士郎など、様々な純粋な人物たちが登場します。読んでいるとハーレムのウハウハとピュアな甘酸っぱさを感じられる名作おすすめ漫画です。
『ニセコイ』については<漫画『ニセコイ』の名言を全巻ネタバレ紹介!最終回、結末が切なすぎる!>の記事で紹介しています。気になる方はぜひご覧ください。
舞台は今年から共学になった、全寮制の進学校。そこは何と全校生徒1021人のうち男子が5人だけという究極のハーレム学園でした。
そこに入学した男子生徒5人は入学して1週間で女風呂を覗いたということで「裏生徒会」に捕まえられてしまいます。そしてそこから「裏生徒会」と男子たちの戦いが始まり……。
- 著者
- 平本 アキラ
- 出版日
- 2011-06-06
本作はハーレム学園で巻き起こされるエロ展開とアホらしすぎるギャグに笑える作品です。
まず本作はかなりエロい。そのようなシーンがあるのももちろんなのですが、本作はエロ要素が物語のほとんどすべてに散りばめられているのです。
どこを見てもエロいというサービス要素満点な作品。登場する女子が異常に胸がでかかったり、アングルが狙いすまされたものだったりと余すところなく楽しめます。
そしてシリアスな展開に真面目な顔で登場するギャグも魅力的。例えば退学の危機に追い込まれた男子たちが理事長に直談判するシーンでは、男子たちは「尻と胸どっちが好きか」と彼に聞かれます。
過去の理事長の行動から「尻」と答えて難所を乗り越えたと思いきや、そのあとに「なぜ尻が好きなのか」と更に聞かれてしまうのです。「尻好きなら答えられるはずだ」と真面目な顔で告げる理事長。そんなの知らねぇよって感じです。
エロにギャグがてんこ盛りなお腹いっぱいの本作。ぜひ作者の溢れるサービス精神を受け止めてみてください。
『監獄学園』については<漫画『監獄学園』登場人物を名シーンで紹介!【~最新27巻ネタバレ注意】>の記事で紹介しています。気になる方はぜひご覧ください。
応援されていると思うと、頑張れるという人は多いのではないでしょうか。それがかわいい女子だったなら、気力はさらに増幅され、今まで以上の力を出せそうな気がしてきます。男子は女子の応援と支えによって奮起するもの、それはいついかなる時も変わらない事なのです。
『魔法先生ネギま!』は、現代を舞台にしたファンタジー作品。現代の文明や文化は変わりませんが、そこに魔法が存在しています。人間界と魔法界が存在し、この2つの世界を舞台にした本作は、数多くの美少女たちが登場するハーレム物語です。主人公の少年は、31人の美少女に愛される、大変羨ましい状況ですが、ただのラブコメでは終わりません。本作はラブコメディであるとともに、1人の少年の戦いと成長を描いていく物語でもあるのです。
- 著者
- 赤松 健
- 出版日
- 2016-12-09
イギリス出身のネギ・スプリングフィールドは、立派な魔法使いになることを夢見る、10歳の少年です。大変優秀なネギは、魔法学校を首席で卒業、立派な魔法使いになるための修行として、日本で教師をすることになりました。正体を隠し、麻帆良学園で教育実習生としての生活がスタートしましたが、個性的な女生徒たちに振り回される日々が始まります。
主人公は10歳、という衝撃的な設定のハーレム漫画ですが、ネギは努力家で紳士、まっすぐな性格をしており、子どもらしい成分は少々薄め。女子生徒たちに可愛がられている姿に、年相応の少年らしさが垣間見られ、微笑ましくなります。年齢的に見れば姉と弟のようですが、やはり教師と生徒。女生徒たちを守ろうと奮闘するネギの、頼りがいのある姿は、惚れてしまうのは仕方がないと、素直に想えてしまいます。
本作は主人公のネギの成長を描くとともに、女生徒たちの成長も描かれています。ハーレム漫画の中でも、かなりの数の少女たちが登場しますが、しっかりと個々にスポットを当てている作品は、あまり多くありません。個々の成長エピソードが描かれているため、自分の推しキャラクターの成長を、しっかりと感じられます。1人1人のキャラクターの個性が光る本作、バトルとラブコメを楽しみながら、お気に入りキャラクターを探してみてください。
日本では重婚は犯罪。他者と婚姻関係を結ぶものが他の人と関係を持つのは、倫理に反しており、拒絶反応を示す人も多いようです。一途であることは称賛されますが、やはり浮気性な人を見ると、モヤっとした気持ちを抱く人も多いでしょう。
『うる星やつら』は、誰もが知っている、元祖ラブコメディと言っても差し支えのない、ラブコメの名作です。鬼のような小さな角、飛行能力と電流を流す力を持った、ビキニ姿の美少女ラムは、一途で嫉妬深い性格。
- 著者
- 高橋 留美子
- 出版日
- 2006-11-17
地球を侵略しに来た鬼族は、圧倒的な力で地球侵略を仕掛けてきました。しかし、何をとっても圧倒的な能力を持っているため、ただ侵略しただけでは面白くありません。鬼族は人間代表に、鬼ごっこで勝敗を決めようと持ちかけました。地球の命運を握る代表者に選ばれたのは、諸星あたる。後にラムのダーリンとなる人物です。あたるは勝負に勝ち、鬼族は地球侵略を止めるのですが、ラムは諸星家に居候。地球侵略の緊迫感から一転、ラブコメディが開始されます。
主人公のあたるは、周囲の人間をもってして、並みのアホではないと評価されるほどの楽天家で、無類の女好き。よくナンパをしており、美少女に目がありません。美少女好きならラムだっていいじゃない、と思いますが、1人に絞り切れないところがあたるのよろしくないところ。方々で、女性に声をかけては、ラムの嫉妬の炎が燃え上がります。
地球侵略と小さな勘違いから始まるラムとあたるの関係は、実際のところラムの気持ちばかりが募る、微妙な関係でした。元々恋人のような存在だった三宅しのぶや、ラムの幼馴染の弁天、雪女のおユキといった美女に言い寄るあたるに、少しは自重しなさいと思いつつも、自身の欲望に忠実な姿を、少しだけ羨ましく感じるラブコメディです。
受験期は、皆がライバルという感覚もありますが、同時に受験期を一緒に乗り越えていこうと頑張る戦友という気持ちもあります。高校、大学受験は人生の中の一つの関門であり、目に見える壁、大きな試練でした。乗り越えた先にあるものではなく、とりあえずその壁を乗り越えるためだけに、皆が尽力するのです。
世の中には様々な人がおり、やむをえず貧困生活を送っている、という人も少なくありません。『ぼくたちは勉強ができない』の主人公、唯我成幸もそのうちの1人。父は他界し、母と3人の弟妹とともに暮らす彼には、お金がありませんでした。努力に努力を重ね、優秀な成績を収めてきた成幸は、大学進学にあたり、費用全額免除のVIP推薦制度を狙っていました。
- 著者
- 筒井 大志
- 出版日
- 2017-06-02
成幸は努力の天才でしたが、学園には文系、理系でそれぞれズバ抜けて成績優秀な女生徒がいたため、なかなかトップになることができません。VIP推薦制度の面接審査の時、学園長から、条件付きでのVIP推薦を許可されました。条件とは、緒方理珠、古橋文乃の志望校合格をサポートすること。それぞれ文系、理系でズバ抜けた成績を修めていた2人ですが、何の因果か、理珠は文系、文乃は理系と、自身の得意分野とは違う分野への進学を希望していたのでした。
人に教えることが天才的にうまい成幸と、志望校合格を目指すヒロインたちの、勉強の様子と慌ただしい日常が描かれていく本作。成績はかなり極端ですが、それぞれがなぜその分野を目指すかなど、理由づけも明確で、頑張ろうと奮起するヒロインたちを素直に応援できます。
成幸は、最初こそ認知されていませんでしたが、教師としての才能は天才的。ヒロインたちを教え導く姿は、頼もしささえ感じられます。 低身長で人付き合いが苦手で負けず嫌いの理珠、おっとりとしていて天然気味の文乃との三角関係が続いていくと思いきや、成幸に密かに思いを寄せる活発なスポーツ少女武元うるかの登場により、風向きが変わりました。無自覚恋愛というような状態ですが、ヒロインたちのちょっとした好意の表れに、胸がきゅんとなります。登場キャラクター皆が努力家というのも本作のポイント、頑張る主人公とヒロインたちを、応援していきましょう 。
『ぼくたちは勉強ができない』については<漫画『ぼくたちは勉強ができない』の魅力をネタバレ紹介!>の記事で紹介しています。気になる方はぜひご覧ください。
俺、この戦いが終わったらあの娘と結婚するんだ。そういったキャラクターが、戦いから生還する可能性は限りなく低いことから、こんなセリフを口にしたキャラクターは、死亡フラグが立った、と表現されることがあります。世の中には何かを予感させる言動があり、人生の分岐点となるそれらを、「フラグ」と称してきました。
人生には幾度も選択する瞬間がやってきますが、それが人生に関わる選択だったと気が付くのは、ずっと後のこと。その時々に選択の意味を考え、選ばれなかった未来に想いを馳せることもあるでしょう。選択肢が見えたなら、どういった人生を送っていたのか、そう考えたことはありませんか。『新しい彼女がフラグを折られたら』は、フラグを見ることができる旗立颯太を主人公とした、学園ラブコメディです。
- 著者
- 凪庵
- 出版日
- 2015-07-31
本作は竹井10日のライトノベル『彼女がフラグをおられたら』のコミカライズ作品で、コミックス版『彼女がフラグをおられたら』の続編です。原作第2部をコミカライズするにあたり、タイトルを変更して発表されました。前作があるため、おや、と思った方は前作もチェックすると、より一層物語を楽しめます。
前作までとは違い、様々なヒロインたちとの関わりの中で、人の温かさ、優しさを知った颯太は、他者に対して柔らかく当たるようになりました。様々な事情が判明し、立場が危うくなりますが、彼の武器である、フラグを見る力に翻弄され、苦悩する場面も見られます。その中で、ヒロインたちの存在はとても癒し。タイプの違う可愛い彼女たちを愛でるのは、本作の楽しみのひとつです。
1人の男性を巡って争うのが、本来のハーレム漫画の姿ですが、本作はそれとは真逆の、逆修羅場と呼ばれる状況が描かれる珍しいラブコメ作品。ライバル同士の仲が良すぎることで発生する状況ですが、颯太をみんなで共有し、一緒に愛していこうという姿に、究極のハーレムの姿を見ているような気分にさせられます。新しいハーレム作品の形も見える、新感覚のラブコメディをお楽しみください。
結婚の約束をするとき、結婚をするとき。契約の証として、人は指輪をします。特に女性の憧れでもある結婚指輪は、特別なもの。互いに婚姻関係を結んだ証としてある指輪ですが、日本では明治期にその習慣がはじまり、昭和初期に定着しました。自分にはパートナーがいると一目でわかる証は、やはり幸せの象徴であるのかもしれません。
『結婚指輪物語』は、そんな結婚指輪がカギとなる物語。異世界トリップファンタジーとハーレムものが融合されており、異世界ならではの容姿を持つヒロインたちの可愛らしさを堪能することができます。指輪の持つ意味は現代とあまり変わりませんが、世界の存続にかかわる重要な役割を担っています。
- 著者
- めいびい
- 出版日
- 2014-12-09
高校生のサトウには、小さなころに結婚の約束をした幼馴染の少女、野中姫乃がいました。姫乃は金髪に青い瞳をした、日本人離れした容姿の持ち主です。姫乃との約束を大切に守ってきたサトウでしたが、成長しても煮え切らない態度にヤキモキしていました。そんなある日、姫乃から、突然引っ越すと告げられます。
姫乃に想いを告げられなかったサトウでしたが、謎の光の中に立つ姫乃を追い、見知らぬ教会にたどり着きます。そこで魔物に襲われそうになった姫乃を庇ったサトウは、姫乃の突然のキスとともに、指輪を贈られました。実は姫乃は、特殊な指輪を持ち、勇者を選ぶことを役割としている特別な存在。姫乃に選ばれ結婚したことで、佐藤は勇者になってしまったのでした。
指輪の発動にはほかに4つの指輪を集めなければならず、サトウは必然的に4人の指輪を持った姫と結婚をしなければなりません。姫乃とは早い段階で気持ちを通じ合わせるのですが、姫たちと関わる中で、すねたり嫉妬したりと、気持ちを見せてくる姫乃が可愛らしくてニヤニヤしてしまいます。10年来の片想いがあるので、サトウが姫乃に対して一途であるというところも、女性読者には高ポイントではないでしょうか。数多いる女性の中でも、特別は1人だけ、一途な恋を応援したくなる作品です。
『結婚指輪物語』については<『結婚指輪物語』全巻ネタバレ紹介!安定のハーレムラブコメが面白い【無料】>の記事で紹介しています。気になる方はぜひご覧ください。
幽霊とは、一般的に目に見えない存在です。存在しているか否か、個人によって意見が分かれると思いますが、いると仮定したときの心霊現象は、あまり歓迎することはできません。幽霊に憑かれたことで命を脅かされた、などという話もあり、得体のしれない存在に対する、恐怖の念は、誰しも持っているものではないでしょうか。
人間には五感が備わっており、霊感などの特別な能力は、第六感と言われています。『ゆらぎ荘の幽奈さん』の主人公、冬空コガラシは、ありとあらゆる幽霊に憑かれたことがあるという、特別幽霊に憑依されやすい体質の持ち主です。自身の体質改善のために修行をした結果、霊能力者となったコガラシと、幽霊たちの日常が描かれます。
- 著者
- ミウラ タダヒロ
- 出版日
霊に憑依されやすい体質を持ち、修行の結果霊能力者となった高校生、冬空コガラシは、ある日、幽霊に悩まされていた人を助けます。たまたま幽霊が住みつき、借り手のいない元温泉旅館、ゆらぎ荘の幽霊たちの除霊を頼まれます。除霊できれば家賃は無料、野宿生活からの脱出を目指し、ゆらぎ荘に住み始めたコガラシを待っていたのは、セクシーで可愛らしい、幽霊でした。
ゆらぎ荘には本作のヒロインで、四号室に棲んでいる湯ノ花幽奈をはじめとした、様々な幽霊、妖怪たちが住んでいます。幽奈は生前の記憶を失い、成仏することができない地縛霊。ゆらぎ荘の皆の面倒を見る、しっかり者の座敷童の仲居ちとせは妖怪です。酒呑童子の末裔である荒覇吐吞子や、妖怪退治を生業としている忍である雨野狭霧など、人間の女性たちもゆらぎ荘に住んでいますが、設定以上にかなり個性的。高校の同級生、宮崎千紗希も加わり、コガラシへの猛アタックが開始されます。
ヒロインたちは皆かわいく、コガラシに対して好意を抱いているので、これぞハーレムものという醍醐味を味わえます。他作品との違いをあげるとするならば、コガラシはとても硬派な性格をしており、女性を尊重してくれるところでしょうか。ラッキースケベはありながらも、様々な女性に対してとても真摯なため、読者の好感度は高めです。露出多めなシーンが多々あるのも、ハーレム漫画のお楽しみのひとつ、過激で可愛いゆらぎ荘の住人たちとの、ドタバタ日常生活をお楽しみください。
『ゆらぎ荘の幽奈さん』については<漫画『ゆらぎ荘の幽奈さん』全巻ネタバレ紹介!エロカワ女子とラブコメ展開!>の記事で紹介しています。気になる方はぜひご覧ください。
結婚は法律上、女性は16歳から、男性は18歳から婚姻関係を結ぶことができます。法律の上ではそうなっているというだけで、大概の男女は生活が安定する24歳前後から結婚を意識し始めるでしょう。晩婚化が進んでおり、何かと話題になることも多い結婚問題ですが、突然結婚を迫られる状況になったら、それを受け入れられるでしょうか。
夏休みに瀬戸内の祖母の家に遊びに行き、海でおぼれかけていたところを助けられた満潮永澄(みちしおながすみ)。助けてくれた瀬戸燦(せとさん)は人魚でした。永澄を助ける時、人魚の姿となったため、見られてしまったと気が付いた燦は、永澄に死ぬか、瀬戸家の一員になるかを迫ります。人魚の一族には、人魚の姿が見られた場合、どちらかが死ぬか、人魚を見た人間を身内に迎えるという掟があり、永澄は燦の身内になることを選びました。
- 著者
- 木村 太彦
- 出版日
しかし、燦は人魚であるだけでなく、極道の家系である、瀬戸内魚類連合「瀬戸内組」の大事な跡取り娘であることが発覚します。当然、結婚に反対する燦の父親、瀬戸豪三郎により、命を狙われてしまう永澄は命がけの日々を送りますが、夏休み終了に伴い、埼玉に帰還。当然のようについてきた燦との同居生活が始まります。
『瀬戸の花嫁』は、そんな仮の結婚関係から始まる、ドタバタラブコメディ。永澄の周辺には、娘を溺愛する豪三郎や、豪三郎の命を受け、永澄を監視する少女巻、燦をライバル視している関東の人魚にして人気アイドル、江戸前留奈が登場し、人魚や人間を巻き込んでの、歌合戦など珍騒動を巻き起こしていきます。その中で燦と永澄は夫婦として生活していくわけではなく、実は嫁は決まっていないというハーレム状態。様々な嫁候補が登場し、永澄にアタックしていきます。
様々な女性のアプローチを受ける永澄ですが、恋心とは別に命の恩人として燦を大切にしています。燦は天然で、無自覚ながら彼女なりに永澄を大切に想っており、ライバル留奈との縁組発表では、怒りで我を忘れる姿も見せました。そんな恋心未満からの恋の発展は可愛らしく、任侠という独特な雰囲気が2人の関係に一本の太い筋を通しているように感じられます。人魚と任侠という、異色の設定が生み出すドタバタコメディ、永澄の結婚と恋の行方を見守ってください。
男女ともに、とにかく異性にモテる人というのは存在します。容姿やプロポーション、お金を持っていたり頭が良かったり、理由を挙げればきりがありません。その人自身の持つ能力や背景に惹かれる人もいるかもしれませんが、その人自身の魅力が人を惹きつけることもあります。なぜあの人がモテるのか、という問いかけには、その人と接してみない限り答えは出ないのでしょう。
『ラブラッシュ』の主人公、白馬レイジは異性にモテまくる遺伝子「男の中の男遺伝子」と呼ばれる特殊な遺伝子の持ち主。子孫を残すため、女性を惹きつける力が強いという遺伝子のせいか、数多女性にはレイジがとにかくイケメンで魅力的に見えてしまうのだとか。その証拠に、クラスメイトだけではなくキューピッドの女王、ココロにまで求婚されてしまったレイジでしたが、困惑はあれどその表情は冴えません。
- 著者
- 山本 亮平
- 出版日
実は彼には、ずっと片想いをしている幼馴染の少女、シズクがいました。誰でもレイジに惹かれるという状況のはずなのに、シズクは普段通りで、レイジに特別な好意を見せることはありません。転校生としてやってきたココロも、自分の恋はそっちのけで、2人の気持ちのすれ違いを気にし始めます。
とにかくレイジが遺伝子のせいでもテまくるという設定のため、ハーレムらしく、女性に迫られたり、歓声をあげられるといったシーンはたくさん登場します。しかし、この作品の本題は、ハーレムを拡充していくことではありません。物語開始当初からレイジはシズクを想っており、周囲の少女たちの好意を受け取るそぶりは見せません。ハーレム漫画でありながら、1人の少女との恋をじっくりと描いていくことが本題。自身の気持ちに素直になれないシズクの葛藤にも比重が置かれているせいか、ピュアな恋模様に切なくなります。
ハーレム漫画では、気安い関係だからこそ当て馬だったり、最終的にはフラれてしまったりと、かわいそうなポジションになりがちな幼馴染枠。本作は、そんな幼馴染少女との恋が中心となっていますが、もちろんココロをはじめとしたヒロインたちも個性的でとても可愛らしくレイジに迫っていきます。ハーレムらしい女性キャラのライバル関係は薄いですが、ピュアで心が洗われる、今までにないハーレム作品です。
漫画文化は、世界で類を見ないほどの充実ぶりを見せる日本。毎日数多の漫画が生み出され、多くの読者の手に渡っていますが、その中には10年以上もの長い間、読者に愛されている作品もあります。長期連載作品は、キャラクターをはじめ様々な要素が合致し、読者のハートをつかんで初めて成り立つもの。長い時を経ても愛され続ける存在には、やはり特別な魅力が存在するのです。
『ああっ女神さまっ』は、1988年から2014年と、約26年もの間連載され続けた、長期連載作品のひとつ。平凡な大学生の前に突然、美貌の女神が現れたことから始まる、非日常的日常を描き、人気を博しました。人気の理由は様々ありますが、やはりヒロインの魅力は外せません。特にメインヒロインであるベルダンディーは、女神という特殊な設定でもあるせいか、抜群の包容力で読者を包んでくれます。
- 著者
- 藤島 康介
- 出版日
某県猫実市に住む大学生、森里螢一が間違って「お助け女神事務所」に電話をかけてしまったところから、物語は動き始めます。鏡の中から突然現れた電話の相手は、美貌の女神ベルダンディー。北欧神話に登場する女神がモチーフです。ベルダンディーは、螢一にたった一つだけ願いをかなえると告げました。たくさんコンプレックスがあり、パッとしない人生を送っていた螢一でしたが、うっかりとキミのような女神にそばにいてほしい、と願ったことで、ベルダンディーとの同居生活を送ることになります。
螢一とベルダンディーの元に、姉のウルドや妹のスクルドが押し掛け、平凡でパッとしなかった日常が一変、賑やかな非日常が始まりました。螢一の大学出の話や、ベルダンディーたち女神の事情を描くなど、様々な要素と日常がうまく絡み合いながら、日々は過ぎていきます。やがて魔族との争いや、ベルダンディーと螢一との他種族間恋愛を成就させるための試練が描かれました。
壮大な物語ではありますが、日常生活ののんびりとした空気が、この作品の醍醐味。美しき女神たちの意外な行動に、笑い、癒されることまちがいありません。お助け女神事務所に電話が通じないかな、と願いたくなるほど羨ましい、女神たちとの同居ライフは癒し効果抜群、長期連載作品らしく、長く楽しめるところもポイントです。
本当に面白い厳選ハーレム漫画、いかがでしたか?今回紹介した作品以外にも名作はたくさんありますが、ぜひ読んでもらいと思う作品をご紹介しました。ハーレム漫画といっても、内容も恋愛の形も全て違うので、それぞれに異なる面白さがあるかと思います。男性向けと思われがちですが、今回ご紹介した作品は男性だけではなく女性でも楽しめる作品ばかり。是非この機会に読んでみてはいかがですか?