人は誰しも孤独だと言うけれど、孤独や絶望ということについて友人と語り合ってみたところで、その感覚を他人と共有することって難しい。だけれどその共有は、例えば本を媒介すればもっと簡単なんじゃないかと、ふと思う。なぜなら、本は一人で書かれて一人で読む場合が多いから。
小さい頃、夜布団の中で宇宙の広さなどを想像すると、壮大で不思議な気持ちになってしまい、眠れなくなった記憶があります。この詩集の表題にもなっている詩、「二十億光年の孤独」を読むと何故だかその場面を思い出してしまいます。
- 著者
- 谷川 俊太郎
- 出版日
- 2008-02-20
“夜は宇宙が存在する限りそこにあり続ける。夜とは、すなわち宇宙のことなのである。”(本文より)
- 著者
- 吉田 篤弘
- 出版日
夜の暗闇を否定するかのように、明るい照明は、次々発明されて人の暮らしを照らしてきた。でも、国や地域によっては、今でも外の明るさや暗さという自然に寄り添った暮らしをしている人たちの、そんな生活の様がこの本には述べられています。
- 著者
- 乾 正雄
- 出版日
“絶望は永遠の状態として、ただそこにあった。そもそものはじめから。”(物語冒頭より)
- 著者
- 江國 香織
- 出版日
“絶望は死に至る病である。”(本文より)
- 著者
- セーレン キルケゴール
- 出版日
本と音楽
バンドマンやソロ・アーティスト、民族楽器奏者や音楽雑誌編集者など音楽に関連するひとびとが、本好きのコンシェルジュとして、おすすめの本を紹介します。小説に漫画、写真集にビジネス書、自然科学書やスピリチュアル本も。幅広い本と出会えます。インタビューも。