NARUTOのエンディングとか嬉しすぎるんですけどぉー!! なんたってNARUTOといえば、私が小学生の時から連載していた超名作。いわば青春を共にした漫画でございますよ!!! まさかそのアニメ版エンディングテーマに選んで頂けるなんて……。光栄すぎて地面カチ割るほどに土下座をブチかましたいでござるよ!!!!
忍びの作品は時代小説に多いのですが、時代小説と聞くとなんだか小難しそうなイメージを持っている方も多いはず。語り口の堅さや難解な漢字の多さなどが原因なのかもしれません。だがしかーし!!! 時代小説って、意外と振り幅が広くて面白いんです。
恋愛要素の強い作品やエンタメ感満載のもの、はたまたファンタジー級に奇天烈な内容だったりと様々。また、よく歴史小説と混同されがちですが、厳密に言えば別物。歴史小説は、歴史上実在した人物を扱い、ある程度史実に沿った内容です。それに対して時代小説は、実在しない人物が主人公だったり、たとえ実在していても史実にとらわれなかったりと、割りと自由。慣れさえすればスラスラ読めちゃうはず!
今まで時代小説に手を出してこなかった方も、これを機に読んでみてはいかがでしょうか!?
忍びの国
まずは是非ともコレ読んで!! わちゅ〜さん一押しの今作は、私自身が時代小説にハマるきっかけともなった一冊。忍び小説の中でも、未だに一番好きな作品です。著者は、デビュー作『のぼうの城』でおなじみの和田竜さん。和田さんの作品は時代小説の中でも特に読みやすく、敬遠されている方にこそ読んで欲しいのでございます!!
今作は、織田信雄(信長の次男)が引き起こす第一次天正伊賀の乱の前後が描かれています。主人公は、伊賀国一の腕を誇る忍び、無門。圧倒的な実力を持つが、性格は無類の怠け者。そんな無門には、お国という女房がいます。美人ですが気位が高く、稼ぎがよくなるまで夫婦にならないといつも文句を言っています。
無門もお国には頭が上がらず、いつも彼女の機嫌を伺っている始末。そんなある日、金銭の褒美を目当てに、無門はとある伊賀者を殺めます。この事件が、史上に残るほどの大戦へと発展。この戦こそ、伊賀忍者団vs.織田信雄軍という第一次天正伊賀の乱なのです。このように今作は、史実に沿いながらも絶妙なバランスで脚色が盛り込まれていきます。
とにかくストーリーが素晴らしい!! 笑えるシーンもあれば泣けるシーンもあるというエンタメ感満載な内容。時代小説が苦手な方でも全然読めちゃうはず!! ちなみに私は、今作を読んでボロ泣きました。私は普段、小説ではあまり泣かないのですが、今作には完全に持ってかれました。未読の方のために詳細は控えますが、そのくらい完成度の高いストーリーなんです。
もちろん、忍びのドキドキ感や戦の迫力だって味わえますのよ!! 無門の圧倒的な強さ。これがまたカッコいいんす!! 惚れ惚れするんす!! 他にも日置大膳という屈強な男や、文吾(後の石川五右衛門)という若造がいたりと、濃ゆいキャラがバンバン登場します。名前が難しくてもすぐに覚えられるはず!
今作は、時代小説の堅苦しいイメージを覆す一押しの作品。まさに「新しい時代小説」ってやつです。と、ここまでズラズラ述べましたが、とりあえず読んでみてください!! こんな面白い作品に、無駄な説明なんて必要なーい!(自虐)
くノ一忍法帖
忍び小説といえばコレ!! 山田風太郎の忍法帖シリーズ!! ひゃほーい!! 忍者小説の話をすれば、必ずといっていいほど名前が挙がるこの忍法帖。今作はシリーズ第4弾! 何度も実写化されている名作で、くノ一を題材にした時代小説のパイオニア的存在。そして、現実離れした忍術が次々と飛び交うという、もはやファンタジーの領域に達している作品でございます。
「くノ一」という言葉は「女」という漢字を分解すると出来上がります。すなわち「女」をあらわす忍者の隠語が「くノ一」なのです。諸説ありますが、これが一番に世に知れ渡っておりますかえ? 元々「くノ一」という言葉は女性の総称であり、女忍者だけを意味するものではなかったそうで。
ではなぜ現在のような「女忍者=くノ一」の図式が出来上がったかというと、この忍法帖シリーズがきっかけだったと言われています。この作品の刊行前は女忍者とそのまま呼んでいましたが、今作のタイトル「くノ一忍法帖」が広まると同時に浸透してきたらしいです。へぇー。
ということで物語を簡潔に説明します。大坂夏の陣が終わる頃、豊臣家の血筋を断ちたい徳川家康は、豊臣秀頼の子を身ごもった女がいるとの情報をキャッチ! すぐさま伊賀の忍び5人を集めて抹殺を謀りますが、その女は信濃忍法を操る5人のくノ一と判明。ここから忍者同士の壮絶な戦いが始まります。
まず特筆すべき点は、彼らのズバ抜けた忍術。現実離れした術の数々は、もはや魔法の域に達しています。ファンタジー小説といっても過言ではありませぬ。そして、完全に下ネタです。性に関する忍術のオンパレード。18禁になっても不思議じゃないくらい。とりあえず読んで頂ければわかります。ちなみに今作は「色仕掛けを用いて任務を遂行するくノ一」が初めて登場した創作物とも言われています。
んなアホなっ!って思いながらも、ページをめくる手が止まらなくなる一冊。是非お試しあれ!!