蛍
- 著者
- 麻耶 雄嵩
- 出版日
舞台は、京都山間部に建つ黒いレンガ屋敷「ファイアフライ館」。
10年前に殺人事件が起きたこの館へとやってきたのは、オカルトスポット探険サークルに所属する六人の学生。
肝試しがてら4日間の合宿を始めるが、突然の豪雨により館は孤立。
すると、呪われたかのように第一の殺人が起き……。
古典的な舞台設定とは裏腹に、かなり独創的な展開が待ち受けています。
著者・麻耶雄嵩さんならではの独特な世界観、不気味な雰囲気にグイグイ引き込まれちゃうんです。
そして極めつきは、意外性バツグンのトリック。
こりゃ是非とも読んで体感して頂きたい!
ちなみに私は「どんでん返しが来るぅうぅううー!!」と待ち構えて読んだにもかかわらず、結局最後まで見抜けませんでした。……や、やるじゃないの(震え声)。
そして二人だけになった
- 著者
- 森 博嗣
- 出版日
- 2002-11-28
今回ご紹介する小説の中で、最も衝撃を受けた一冊!
びっくり仰天のトリックが仕掛けられています。
予想の斜め上をいく結末に「どひゃー!」と驚愕すること間違いなし!
舞台は「バルブ」と呼ばれる居住施設。
巨大な海峡大橋の支柱内にあるこの施設は、核シェルターとして造られた日本の最高機密。
ここに科学者や医師、建築家ら六人が集結し、実験と称した共同生活を始めます。
最新鋭の設備に過ごしやすい空間。これなら問題なく生活できるだろうと安心し始めた矢先、突然のプログラム異常によって事態は急変。
施設内に海水が溢れ、逃げ出せなくなってしまった一同。
完全密室となったこの施設内で、次々と起こる殺人事件。そして待ち受ける衝撃の結末やいかに……!
消失グラデーション
- 著者
- 長沢 樹
- 出版日
- 2014-02-25
とある高校のバスケ部員・椎名康は、校舎の屋上から転落する女生徒を目撃。
血だらけで倒れている彼女を助けようと近寄るが、何者かに襲われ気絶。
ほどなくして目を覚ますと、倒れていたはずの彼女が現場から消えていた!?
一体どこに消えたのよ……という謎に挑む、ドキドキの本格ミステリー!
第31回横溝正史ミステリ大賞の大賞にも選ばれた今作。
“人間消失”を扱った本格ミステリーでありながら、高校バスケ部員たちの日常を描いた青春小説でもあります。
どちらかというと若者向けの印象。物語だけ見ても十分面白いのですが、やはり見どころは使用されているトリック!
かなーり衝撃的です。あまりの大胆さに世間では賛否両論巻き起こっているようですが、私はむしろドンピシャ。
予想のはるか上をいく結末に大興奮でございました。終盤でやってくる怒涛の展開は見物ですぞ!