WEAVERのドラム、河邉です。連載2回目、前回はたくさんの方に記事を読んでいただけたようで、ありがとうございました。自分が好きなものを紹介できるのは楽しいものですね。うふふ。今月は「星空の本」をテーマに5冊選ばせていただきました。
渋谷から田園都市線で二駅。三軒茶屋の裏手にある古いビルのフロア。そこで和真はひっそりと三軒茶屋星座館を営んでいた。そこへ突然、アメリカにいたはずの弟が8歳の娘を連れて和真のもとを訪れ、一緒に暮らし始めるのだ。古いビル、バーカウンター、そしてプラネタリウム。店の性質上、様々な仕事や事情を持った人が集まり、それぞれの持つドラマが混ざり合う。互いが少しずつ影響しあい、最後には驚きの展開が待っている。
- 著者
- 柴崎 竜人
- 出版日
- 2013-12-05
『リレキショ』『100回泣くこと』などを手がけた中村航さんによる、優しい物語。
- 著者
- 中村 航
- 出版日
- 2013-06-06
素晴らしいSFやショートショートの作品で知られる星新一さんによる宇宙の物語。「宇宙の声」と「まぼろしの星」という二つの物語が収録されており、どちらも誰もが心に持つイマジネーションの部分を刺激してくれる作品だ。
- 著者
- 星 新一
- 出版日
- 2006-06-24
直木賞をとった『ビタミンF』やドラマ化された『流星ワゴン』をはじめとする、数々の名作の著者である重松清の長編小説。北海道、北都と呼ばれるかつて炭鉱で栄えた街で、4人の小学生がボイジャー1号2号を見つけるため夜空の下に集まった。そこで満天の星空を見上げ、4人はその丘に「カシオペアの丘」という名前をつける。そしていつかここに遊園地を作ろうと約束をするーー。
- 著者
- 重松 清
- 出版日
- 2010-04-15
今回初めて、小説以外の本も紹介してみようと思う。すべての宇宙ファンへ送る、天体図鑑ともいえる本だ。ページをめくると美しく、鮮明に写された星々の写真がずらりと並ぶ。この本の特筆すべきところは、タイトル通り、写真と共に星々の名前が記されているところだ。夜天光、星野光、明けの明星、立待月、居待月、火星の和名である夏日星。聞いたことのある言葉から、まったく聞いたことのない名前まで、時間や季節で分けられ宇宙の名前が整理されている。さらに昔の歌人が詠んだ俳句までも掲載されているのだ。
- 著者
- 林 完次
- 出版日
- 2010-07-01