こんにちは。先月のhozzyに続き、今月も藍坊主から藤森真一が紹介をさせていただきます。テーマはズバリ!「もっと田舎が好きになる本」。神奈川県の小田原市でバンドの結成をした僕は、年を取るごとに地元が好きになりつつあります。10代の頃は「下北沢のライブハウスへ進出するぞー!」なんて意気込んでいましたが、最近は、田舎には都会と同じくらい、ワクワクするものが落ちている気がしてなりません。
東北訛りの文章は、幼少期に行った祖父の家を思い出します。信念という苦い薬を、優しさというオブラートで包んだような、吉里吉里人の「心」の描かれ方が好きです。切実なメッセージを「下ネタ」で包む感じはもっと好きです。
- 著者
- 井上 ひさし
- 出版日
- 1985-09-27
続いて紹介するのは、僕らの地元・小田原のかまぼこ屋さんが書いた本。タイトルどおり、「経済からエネルギーを考える」のではなく「エネルギーから経済を考える」ことを、対談を通して共に勉強していこうというスタンスの本。対談相手は幅広く、コンサルタント、銀行の方から、自民党員、小田原市の現役市長も参加しています。
- 著者
- 鈴木 悌介
- 出版日
- 2013-11-06
僕らが住んでいる日本。その語源は「日本」、「日ノ本」、「日出づる処」。ということは「あるところから見て東方に位置するところ」ということになります。日本というのは「中国から見て東にある国」ということです。この本は日本全体を「辺境」、言葉を変えると「田舎」として捉えて、日本人のナショナルアイデンティティを記している本だと思います。『鞍馬天狗』と『張良』という能楽の2曲を紹介し、日本人の「学び」の姿勢を説明してくれているのですが、僕がこの部分に共感しました。日本人としてもミュージシャンとしても。著者は以下のように言っています。
- 著者
- 内田 樹
- 出版日
以上。僕が好きな「もっと田舎が好きになる本」を紹介しました。是非読んでみて下さい。では、またお会いしましょう。藍坊主の藤森真一でした。
本と音楽
バンドマンやソロ・アーティスト、民族楽器奏者や音楽雑誌編集者など音楽に関連するひとびとが、本好きのコンシェルジュとして、おすすめの本を紹介します。小説に漫画、写真集にビジネス書、自然科学書やスピリチュアル本も。幅広い本と出会えます。インタビューも。