家庭を持ちながら何人もの恋人を持つ男の不倫劇を描いた『スマ倫な彼女たち』。主人公は周囲を魅了する伊達男なのかと思いきや、冴えない男、そしてクズです。今回は本作の魅力的な女性たちをご紹介!最終9巻までのネタバレありなのでご注意を。
- 著者
- 沖田 龍児
- 出版日
- 2015-04-09
本作の魅力は何と言っても愛人たちの可愛さ。全員全くタイプが異なりますが、全員エロくてどこかリアル。男なら誰しも憧れるタイプの違う美女たちとのハーレム状態をバーチャルに体感できます。
主人公の倫は結婚5年目の27歳でまだ3歳の娘がいる不動産会社のサラリーマンです。特に仕事ができるという訳でも男前という訳でもない男だというのがまた物語に入り込みやすいポイントとなっています。
しかもダラダラと女性たちとの関係を続け、何度もピンチに陥ります。その詰めの甘さはそりゃ危なくなるだろうというものなのですが、だからこそ何度もスリルが味わえるのです。
不倫を描く物語の核はいかにして家族に隠し通すか。罪悪感とスリルがフィクションをより魅力的にします。もちろん倫にとっても家庭が一番大切な場所です。
妻の彩はスタイル抜群、まだまだ若くて美人な女性です。浮気相手との逢瀬に忙しくなかなか会えない倫に、仕事のせいとはいえひどいと怒ることはあっても基本的には優しい、まさに妻の鏡のような女性。
そして可愛い盛りの娘はパパが大好きで、倫の家は申し分ない理想的な家庭です。彼が浮気をしているということ以外は。
皮肉なことに倫の家庭が温かければ温かいほど不倫がバレるスリルが高まり、ストーリーは更に手に汗握るものになっていきます。ホームで一番重要な場所なのに引き立て役。それが彩のいる家庭なのです。
- 著者
- 沖田 龍児
- 出版日
- 2015-08-07
クリスマスイブの日に勝手に物件を使って倫が時間を取った相手、それがキャバ嬢のさやかです。まだ20歳の彼女はスタイル抜群の巨乳で、カールのかかったロングヘアが自慢です。
倫が家族との電話中にイタズラをしたり、一緒にいる時に指輪をしていると嫌がったりすることはありますが、基本的には不倫をしている倫にも優しいさやか。辛い思いをしているそぶりを見せるものの、この関係に理解を示すことを言い、プレゼントもちゃんと既婚者の彼に配慮したものを渡します。
理解があって若くて可愛い。こんな子とキャバクラで知り合ってお客以上になるとは倫がうらやましい限りです。
倫の勤める不動産会社の主任が黒髪美人の絵梨です。彼女は32歳で倫より年上ということもあり、彼をいじめて可愛がります。
さやかとの逢瀬を「外回り」と称して楽しんできた倫に、その頻度が増える割に成績が伸びないことを注意します。そして彼に迫りながら、明日のクリスマスの予定について話すのです。
「明日は私を存分に楽しませるのよ
イブはあなたのご家族に 譲ってあげたんだから……」
抱きつきながら、倫の体に足を絡ませる絵梨の姿は超エロい。スーツ姿が余計にそそります。
しかし絵梨はドS。このあとも倫を困らせるような言動をし、ヒールで踏みつけと、かなりの女王様っぷりを発揮します。
怖くて逆らえないけれど作中随一のエロさにメロメロになってしまう。そんな色気たっぷりのお姉さんが絵梨なのです。
さやかと絵梨との関係が手に負えなくなってきた倫はやはり不倫はやめようと決意します。今ならまだ間に合う、と。しかしそんな決意の日に高校時代の初恋の人・新庄が物件を探しに倫の会社を訪れるのです。
高校のままの新庄の面影にすぐ高校時代に大好きだった女性だと気づく倫。クリスマスイブで家に早く帰らなければいけない状況なのに、迷いながらも彼女を会社に入れてしまいます。
そして話をするうちに高校時代のことが蘇ってくる倫。忘れられなかった人との再会に、まるで昔に戻ったかのような錯覚を覚えます。
しかし彩から連続してかかってくる着信履歴を見てさすがにもう家に帰らなくてはと考える倫。その様子に気づいてか、新庄はどうしても今日この部屋を見たいと寂しげな表情をしてきて、やはり優柔不断な倫はその物件まで案内してしまうのです。
そこで倫と面識があることに気づいていたと明かした新庄といい雰囲気になってしまいます。タイプの違う女性たちとのハーレムに初恋の人との再開など、夢が詰まったような漫画ですが、ここから更にそのドリームワールドは広がっていくのです。
清純派で売っている美人料理研究家の亜季と仕事で知り合った倫はひょんなことから彼女から思いを寄せられます。そして彼女の得意の武器、料理で胃袋を鷲掴みにされ、ついまたフラフラとしてしまうのです。
しかし新庄とある約束をして家族を大切にしようと決めた倫。亜季にところどころで家族の話をして距離を置こうとします。
ところがある日酔っ払った彼女に抱きつかれたところを週刊誌に撮られ、倫はそれが明日掲載されるのだとホテルに呼び出されて打ち明けられるのです。しかも実際は何もしていないのに熱愛報道されるくらいなら実際に関係を持とう言って亜季が迫ってきます。
そこで倫はどうにか踏みとどまろうとするのですが亜季は清純派のイメージとは裏腹にかなりエロいのです。ぜひその様子は作品でお楽しみください。
ついに芸能人までハーレムに参加するという展開です。本当に夢しか詰まっていないような作品ですが、これは不倫劇。優柔不断で多くの人を傷つけた男の結末はかなり衝撃的なものなのです……。
- 著者
- 沖田 龍児
- 出版日
- 2015-04-09
クリスマスイブの夜、3歳の子どもと優しい奥さんに「今夜は早く帰ってきてね」と温かく送り出される主人公の倫(さとし)。絵に描いたようないい家庭で、幸せな家族なんだろうなと感じさせる雰囲気があります。
しかし、そんな和やかなムードも消し去られる事実が……。実は、不動産関係の仕事につく主人公は、空き物件をラブホがわりにキャバ嬢と不倫していたのです。家族がいる身にも関わらず、仕事もせずに不倫を続ける主人公はまさに最低男です。
仕事に戻り、店を閉めようとしていたときに、ある女性が入ってきます。なんと、彼女は高校時代に憧れていた同級生でした。久しぶりの再会をはたし、会話も弾みます。
クリスマスイブだから、早く家に帰らなくてはいけないのに「まだ物件見れますか?」と言われ……。
家庭を持ちながらも、不倫をやめることができない男の姿にイライラしつつも、サスペンスのように次々と起こる事件に目が離せなくなるでしょう。1巻から、ぜひその恐ろしい不倫劇を追ってみてください。
- 著者
- 沖田 龍児
- 出版日
- 2015-08-07
クリスマス当日。イブは奥さんに譲ってあげたんだから、クリスマスぐらいは私の相手をしなさいよ、と会社の上司である絵梨から責められていました。彼女との約束をはたすため、ショッピングモールでデートすることになります。
しかし、これがのちのち大問題に。倫は、妻である彩と娘ともきていたのです。なぜこんな危険なことをするのでしょう……。要領がいいわけではないのに、かなりの無茶をする男です。
案の定、絵梨と彩たちのもとを行ったり来たりする倫。彼女たちからは、どうやらおかしいと勘ぐられてしまいます。広いショッピングモールでしたが、偶然にも絵梨と彩たちが鉢合わせして、トラブルになってしまい……。ここで、お互いの存在に気づいてしまうのでしょうか?
今回も倫は絵梨のドSっぷりに振り回されます。もとはと言えば、家庭を顧みず、いろんな女性に手を出しているのがいけないのですが。いつ痛い目に合うのか、読者もハラハラしながら読み進めることになるでしょう。
スマ倫な彼女たち (3)
倫がどうやら不倫をしているらしい、と気づいてしまった妻の彩は娘を連れて実家に帰ってしまいます。
翌日、家族の関係が終わってしまうのかなぁと仕事が身に入らない倫。そんな彼の様子をみて、上司の絵梨は「何かあったのね」と問い詰めます。職場でもはばからず、みんなに見えない場所で倫に足を絡ませて迫ってくるドSっぷりを発揮するのです。
そんな彼女ですが、意外と家族との関係を心配している一面も。彼女のアドバイスのおかげで、倫は自分で家族の関係を立て直そうと奮起します。
予定していた温泉旅行の宿に、一人で向かう倫。実家に戻ってしまった彩と娘がきてくれる保証はありませんが、一縷の望みにかけて出発します。
案の定、夜遅くなっても妻と娘が到着する気配はありません。もしかしたら雪の中、電車が止まってしまったのかも?と考えた倫は、寒い駅のホームで待つことに。
なんと、そこには新庄の姿が……!なぜこんなところに一人で!?最終電車も行ってしまったのに、一人待つ彼女を置いていられず、部屋に泊まらせてしまうのです。
家族風呂付きの部屋に、男女が2人一夜を過ごすのだから、何もないはずはないでしょう。やっと家族との関係を取り戻そうとした倫でしたが、やっぱり根っこの部分は変わっていないようです。
さて、一波乱ありそうな温泉旅行は、どのような結末を迎えるのでしょうか?
スマ倫な彼女たち (4)
4巻冒頭では、突然着信拒否されて、合鍵を返してくれと言われた腹いせにさやかが自宅にやってきます。
覗き穴からさやかを確認した倫は、なんできちゃったの!?と大慌て。一方のさやかは「復讐してやる!」と意気込みますが、恨みはそこまで深くなく、いたって可愛い嫉妬といった感じです。
マンションのエレベーターから、倫の奥さんが帰ってくるのが見えたさやかは、焦って持っていた鍵で部屋を開けて飛び込みます。
さやかが突入してきて、彩も帰宅し、もう絶対絶命……。洗面所に2人で隠れていますが、バレるのも時間の問題です。このときの倫は、まさに死神のような表情でした。
バレるのか、バレないのか……!?やっと取り戻しかけた夫婦の関係はどうなるのでしょうか。気になる展開が続きます。
スマ倫な彼女たち (5)
女性関係で色々と騒がせた倫でしたが、なんとか彩との絆を立て直しつつありました。この日は付き合った記念日ということで、幼い娘を預けて2人きりのデートです。
映画を見終わったあと、外に出ると一面の雪景色。ふと道のわきに目をやると、寒くて震えている子猫がいました。
とたんに駆け寄って、温めてあげる倫。そんな彼の様子をみて、彩は過去に同じような出来事があったと回想します。
あなたの困っている人を見過ごせない、優しいところが好き、と伝えてくれます。思っていても、なかなか口に出して言えない言葉でしょう。久しぶりの2人の時間をゆっくり過ごし、倫は「やっぱり俺には彩が大事だ」と気づくのです。
このまま平和な時間が流れてくれれば良いですが……今まで散々女性たちを振り回してきたツケは、今後もしつこく倫につきまとうでしょう。
スマ倫な彼女たち (6)
6巻の表紙には、「いっそ殺してくれ!」の一言が。壮絶な不倫劇を巻き起こした男の言葉です。さて、今巻ではどんな恐ろしい出来事が起こるのでしょうか。
ここでは、倫の不倫相手である絵梨と新庄が対決。絵梨は、倫の職場に送られてきた謎の怪文書の犯人が新庄であると迫ります。内容は「倫と絵梨は不倫をしている」といった内容でした。
女の執念というのは、本当に恐ろしいものです。あの美しい身なりの女性が、本性をむき出しで口論する姿が描かれます。その間、倫はしどろもどろになっています。どうしようもない男ですね……本当に…。
さてこの不倫劇、どのような決着を迎えるのでしょうか。もうすでに、収集がつかないほどの事態になっていますが……。
スマ倫な彼女たち (7)
高校の同級生である新庄、会社の上司の絵梨、キャバ嬢のさやかとの不倫を続けてきた主人公。しかし、自分のことを一番理解し、愛してくれているのは妻の彩だということにやっと気づき、家族の関係を見直そうとしていました。
そんなとき、仕事の関係でたまたま美人料理研究家の亜季と知り合います。芸能人が、俺のことを見てくれている……!と女性にすぐ想いを寄せてしまう様子は相変わらずです。
彩はその話を聞いて、「その人のこと、好きになっちゃだめよ?」とパパに念押し。倫は、その言葉を聞いてあからさまに動揺しています。
毎日愛妻弁当を作ってくれて、こんなに可愛い奥さんがいるっていうのに……。世のダメ男代表・倫は、とうとう4人目の不倫相手をつくってしまうのでしょうか?
スマ倫な彼女たち (8)
美人料理家の亜季との不倫が、マスコミに取り上げられてテレビのニュースで放送されてしまいました。路上で熱い抱擁を交わしていたところを、撮られてしまったのです。今度こそ絶体絶命のピンチ。
街中は人気芸能人の不倫ニュースで持ちきりです。朝のテレビニュースでは、彩にバレずにすみましたが、週刊誌にはバッチリ倫の姿が写っていました。これを見られては、絶対に彩にバレてしまう……と追い詰められます。
さすがに大ごとだったため、会社にも疑いをかけられてしまいました。今まで散々、いろんな事件を起こしてきましたが、社会的に居場所がなくなるほど今回のピンチは最大です。
彩にバレるのも時間の問題のような気がしますが……。倫は自分が犯した罪に対して、どのように向き合っていくのでしょうか。それとも、最後まで逃げ切る姿勢なのか……結末はご自身でお確かめくださいね。
スマ倫な彼女たち (9)
2017年05月15日
8巻で、料理研究家としてメディアで活躍している亜季の不倫がマスコミでニュースとなり、倫は追い詰められてしまいました。妻の彩にだけはバレてはいけない、と苦悶する彼ですが、はたして切り抜けることはできるのでしょうか?
続く最終9巻では、物語の冒頭で描かれていた、倫が駅のホームに落ちるシーンの真相が明らかになります。
何者かが彼を突き落とすのですが、一体それは誰だったのでしょうか?そして、その結果、彼はどうなってしまうのでしょう。
妻と娘を持つ父親でありながら複数の女性をたぶらかし、そのたびに彼女たちを傷つけてきた倫。これでやめると決意しても、またすぐに不倫に走ってしまうダメな男です。
不倫や浮気はダメだと分かっているけれど、やめられない。実際にそのような状況にいる方もいるかもしれません。
倫のようにはなりたくはない、と感じるのか。それとも、さらなる深みにはまっていってしまうのか……。ぜひご自身で読んで、たしかめてみてください。
スマ倫な彼女たち (3)
新庄との再会でほだされ、そのまま他の相手との不倫もずるずる続けることになってしまう倫。このあとクリスマスのトリプルブッキングに挑んだり、浮気相手たちとの鉢合わせがあったりとストーリーはどんどん過激さを増していきます。
そしてさらに増えていく浮気相手。はたして倫はどんな最後を迎えるのでしょうか?スリル満点の不倫劇の結末は作品でご覧ください。