世界は今日も不思議ですね、と言いながら東京で普通に暮らしているとそんなことも、特に考えずに生きているわけですが、こうして文章を打っているPCの構造すらも理解せずに文字が打てるのと同じことで、そういう目で見ればわからないことだらけなわけです。
『Newton(ニュートン)』です。わけがわからないまま毎月読んでいたのですが、動物や遺跡など写真も豊富にあるので子供でもわからないなりに楽しめました。そして「わからないまま理解する」という、今思うと今の自分の表現を形作る大事なテクニックを鍛えられたような気がします。
- 著者
- 佐藤勝彦
- 出版日
この宇宙の始まりから今日までのことがコンパクトに(137億年ぶんとしたらかなり)まとめられていて、それをタイトル通り物語として読ませるこの著者に感心させられました。「自分の子供に読ませるため」という著者の動機のせいもあるのかもしれません。個人的にはもう少し高くてもいいので良い紙質のバージョンがほしいです。一家に一冊。
- 著者
- クリストファー・ロイド
- 出版日
- 2013-07-12
子供の頃に見たドラえもんの大長編で、のび太が「ジャイアンとスネ夫がもうこの地球上に謎の文明なんてないっていうんだー(泣)」、といつものごとくドラえもんに泣きついて、ひみつ道具でアフリカのコンゴを衛星で撮影していると、確か“スモーキーフォレスト”と呼ばれる森の中にまだ見ぬ文明の石像があって犬みたいな人が住んでいた……的な話があった。
- 著者
- ダニエル・L・エヴェレット
- 出版日
- 2012-03-23
「日本はまだマシ」と言われ続けてますが、少しずつ格差が広がっているのを実感する中で、「なんでこんなことになってるんだろう? 資本論読んでみよう」と数年前に本屋で少しめくっただけで眩暈がしたので、比較的読みやすそうなこの本を買いました。僕にはこれでも難しかったです。なので、今のところ分からないままです。
- 著者
- 的場 昭弘
- 出版日
- 2008-04-23
「そんなこと知って何になるの?」と言われれば、実際どれだけ実生活の役に立つかはわからないけれど、そのことでぼんやり見えてくるものがあるのも事実です。アマゾンの蝶のはばたきが太平洋で台風になるように、気づかないだけで何か役に立ってるかもしれないですね。
本と音楽
バンドマンやソロ・アーティスト、民族楽器奏者や音楽雑誌編集者など音楽に関連するひとびとが、本好きのコンシェルジュとして、おすすめの本を紹介します。小説に漫画、写真集にビジネス書、自然科学書やスピリチュアル本も。幅広い本と出会えます。インタビューも。