昔から子ども達に愛され続けるわらべ歌。ゆったりと歌いながらお母さん、お父さんと触れ合える時間が子どもは大好きです。首が座らないほどの赤ちゃんでも、優しい声で歌ってあげれば笑顔を見せてくれることも。ぜひ親子でゆっくりと楽しんでみてくださいね。
子ども達が好きな定番の童謡が優しい絵と共に描かれた作品です。
童謡の数は全部で26曲。「ゆりかごのうた」では、ゆりかごに眠る赤ちゃんを優しく見守る女の子。「こもりうた」ではおばあちゃんが眠っている赤ちゃんを抱っこして微笑む姿。「ちょうちょう」では、一面に咲いた菜の花畑の上を美しく舞うちょうの様子。それぞれの童謡に合わせて描かれた絵の数々はどれも温かく、子どもだけではなく大人の心も癒してくれます。
簡単な楽譜も全ての歌に書かれているので、お子さんに弾いてあげながら一緒に歌うのも楽しいですね。
- 著者
- 出版日
親子でそしておじいちゃん、おばあちゃんとも一緒に歌いながら、ゆったりとした時間が過ごせる絵本です。
「うれしいひなまつり」や「こいのぼり」「たなばたさま」など、季節の歌もたくさん描かれているので、季節に合った歌を歌いながら、行事を楽しみに待つのも素敵ですね。
ぜひ、お子さんを優しく抱っこしながら歌ってあげてください。きっと歌の楽しさが伝わるはずですよ。
「さよならさんかく またきてしかく」というフレーズを聞いたことはありますか?これは、昔から日本各地で子ども達に親しまれてきた言葉遊びのフレーズです。この後に続く言葉はその地域によって違いますが、この作品ではその中の一つを素朴で温かな絵と共に描いています。
「またきてしかく」に続くのは「しかくはとうふ」「とうふはしろい」と言葉を連想しながら続いていき、最後は「きえるはにんじゃ」。しかし、それで終わりではありません。最後のページまで読んだら、本の上下をひっくり返して、また言葉遊びを楽しみながら最初のページまで読み進めることができるのです。
ほとんどは、文法を逆にした文章ですが最初のページだけは違います。最初のページまで戻って初めて連想遊びが完成する。なんともユニークな作りです。
きっと子ども達も言葉の持つ面白さを存分に感じられると思いますよ。
- 著者
- 安野 光雅
- 出版日
- 1981-12-09
子どもが大好きな言葉遊び。子どもの頃に友達や家族と一緒に楽しんだ思い出がある方も多いのではないでしょうか?
安野光雅のあとがきとして、日本各地の『さよならさんかく』が紹介されています。その地域ごとに少しずつ違っていて、きっと昔の子ども達が自分流にアレンジしながら歌ったものが伝わったのだろうなと想像できます。
同じフレーズからも、子どもは想像力を働かせてたくさんの言葉を連想します。それは昔も今も変わりませんよね。この作品で言葉の面白さを知った子ども達は、自分なりに色々な言葉を連想し、また友達と一緒に考えながらどんどん遊びの世界を広げていきます。その遊び方は、無限大。まさにおもちゃがなくても十分に楽しめるということを、子ども達が知るきっかけとなる作品です。
題名の通り「鬼のパンツ」の童謡を陽気なおにや動物達が歌って踊る、節分の時期にピッタリの絵本です。
主役は表紙にも描かれている2人の可愛らしい鬼。虎の毛皮でできたパンツをはく場面から、歌の始まりです。陽気な鬼達が歌いながらもユニークな仕草で笑わせてくれます。「5年はいてもやぶれない」のフレーズでは、青鬼が赤鬼のパンツを引っ張り、「10年はいてもやぶれない」のフレーズでは、赤鬼が笑顔で反撃。最後には、鬼だけではくまやねずみ、うさぎなどたくさんの動物も登場して一緒に歌います。
子ども達も一緒になって歌って踊れること間違いなしです。
- 著者
- 出版日
- 2013-12-10
これを読めば、「鬼のパンツ」の歌は完璧です。鬼というと怖いイメージがありますが、こんなに可愛い鬼が来てくれれば小さい子どもでも楽しんで節分に参加できますね。動物たちが虎のパンツを履いている姿も可愛らしくて、思わず笑顔になってしまします。
子どもと一緒に鬼のお面や虎のパンツを作って、身に着けて踊れば益々気分は盛り上がりますよ。最後のページに楽譜も掲載されているので、お友達と一緒に歌うのも楽しいですね。
昔ながらの曲げわっぱのお弁当箱に入るのは、おにぎりにしょうが、人参にさくらんぼ、しいたけにごぼう、蓮根、そしてすじの通ったふき。「おべんとうばこ」の歌に合わせてみんな陽気に歌いながらお弁当箱に入って行きます。途中で転んで泣いているごぼうを蓮根が慰めていたり、しいたけは一生懸命にお弁当箱によじ登っていたりと一つひとつの食べ物が表情豊かでユニークで、何度読んでも笑顔になれる絵本です。
そして、食べ物達は小さな手で「おべんとうばこ」の手遊びもしています。この絵本を読めば歌も手遊びも一緒に楽しめるようになっているのですね。
子どもが大好きな手遊びを一緒に楽しんでみてくださいね。
- 著者
- さいとう しのぶ
- 出版日
- 2013-08-27
昔から子どもに愛されてきた歌は、一度聞くとすぐに覚えて一緒に歌うことができる歌が多いように感じます。この「おべんとうばこ」の歌も、ほとんどの方が一度は歌ったことがあるのではないでしょうか?ずっと歌われ続けてきた歌にはそれだけの理由があるのでしょうね。
そして、手遊びと共に楽しめる事も魅力の一つです。まだ言葉ははっきりしなくても、絵本や大人の真似をして一生懸命に手を動かす子どもの姿は本当に可愛らしいですよ。
愛らしいおべんとう達と一緒に、賑やかに歌いながら楽しんでもらいたい1冊です。
「ととけっこうよがあけた」というわらべ歌と元に描かれた絵本です。歌のリズムはとてもシンプルなのですが、そのフレーズと言葉の繰り返しが赤ちゃんは大好きで、気持ちよさそうに聞いてくれます。
お話はにわとりが歌に合わせてひよこを起こす場面から始まります。ひよこが目覚めると、猫、豚、牛と続き、最後に起こすのは男の子。元気いっぱい起きる男の子の笑顔は読んでいる子どもも笑顔にしてくれますよ。
「おはよう」という挨拶が繰り返し登場するので、挨拶を覚える第一歩にもおすすめの絵本です。
- 著者
- こばやし えみこ
- 出版日
鮮やかな貼り絵のように描かれた絵が、気持ちを和ませてくれる1冊です。
それぞれの動物たちは、「ぴよぴよ」「ぶうぶう」と鳴き声を出しながら目覚めるのですが、歌と鳴き声の間に少しの間を空けると、鳴き声の台詞を読む時に子ども達が声を出して笑ってくれます。絵本を通して、待つ事の楽しさを自然と学んでいるのかもしれませんね。
作者こばやしえみこのあとがきの中に楽譜が載せられています。音の上下が少なく、ゆったりとしたリズムのわらべ歌はあかちゃんを抱っこしてあやしながら唄う歌にもピッタリです。
ぜひ、ゆっくりと語り掛けるように読んであげてくださいね。
昔から子ども達に愛され続けているわらべ歌。そのゆったりとしたリズムと、言葉の持つ面白さは昔も今も変わらず子どもの心を和ませワクワクとした気持ちにさせてくれます。温かな絵と共に絵本として描かれた作品の数々は、わらべ歌としての魅力はそのままに、更に子どもが楽しめるような工夫が盛りだくさんです。ぜひ、親子でゆっくりとした時間を過ごすときに読んでみてくださいね。きっと素敵な触れ合いの時間になるはずです。