モノブライト・松下省伍さんによる連載書評コラム。今回は石川博友『穀物メジャー 』、パコ・アンダーヒル『なぜこの店で買ってしまうのか』、ディック・レイア『ブラック・スキャンダル 』、バルダザール・グラシアン『賢人の知恵』を取り上げます。
世界の食料戦略について書かれています。驚くべきは1981年に書かれていることが今のリアルにつながっていること。輸入・輸出の間と各国のめまぐるしく動く法改正、為替や外交の緊張状態などの背景の隙間その一瞬で莫大な利益とシステムまで作ってしまうアメリカや現ロシアの要人たちの豪腕っぷりを見ると、なんだか俺ってちっちぇなぁと思った次第。
- 著者
- 石川 博友
- 出版日
- 1981-10-20
これは本当に科学本だと思います。ヒトという生物の習性を利用した経営学が敷き詰められています。膨大なデータから作られ、来たお客さんが全員必ず物を買っていく店の作り方などなかなかすごい世界です。
- 著者
- パコ・アンダーヒル
- 出版日
- 2014-03-06
ノンフィクションです。アメリカはボストンの裏社会に君臨し続けたギャングとそれを追うFBI捜査官の密約は支配がまた支配を呼び、私利私欲がまた他の私利私欲を呼ぶ連鎖反応を起こし続けていく。ついにはFBI全体を巻き込むスキャンダルへ。
- 著者
- ["ディック・レイア", "ジェラード・オニール"]
- 出版日
- 2015-12-25
最後はちょっと趣向を変えて。外に見えるのが自分の行動だけだとしたら、暗躍(あえてこう書きますが)してるのは内面だ。
- 著者
- バルタザール・グラシアン
- 出版日
- 2006-12-20
本と音楽
バンドマンやソロ・アーティスト、民族楽器奏者や音楽雑誌編集者など音楽に関連するひとびとが、本好きのコンシェルジュとして、おすすめの本を紹介します。小説に漫画、写真集にビジネス書、自然科学書やスピリチュアル本も。幅広い本と出会えます。インタビューも。