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忍者くんと呼ばれる僕がオススメする忍者の本3冊

更新:2020.11.26 作成:2017.5.30

忍者が好きです。忍者が好きです。 忍者のお陰で人生が変わったと言っても過言ではありません。過言ではありません。はい2回言いました。

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まんまと和田流の術にかかる

15歳、進路のことについて話をした中学3年生の時。
先生、母、自分で行う三者面談にて担任の先生に忍者になりたいと伝えました。
まったく話が進まず三者面談が終わったのを覚えています。
2回目の面談でもその旨を伝えると、母は「高校を卒業してからでも忍者にはなれるんじゃない?」と一言。
この進言に自分も納得。
母と日光江戸村に行き、忍者になりたいと直談判をしに行くも、15歳では若くて忍者になれないと断られたことも高校へ進学する大きな要因だったと思います。
今思うとそれだけが忍者じゃ無いような気もしますが。

忍者への想いを捨てきれずにいると、面白がってくれる大人から芸能界へのお誘いが。
芸能界に入れば忍者になれるのか!!と思った僕。
16歳、初めて受けたTBS 3年B組金八先生のオーディションにて、まだ忍者になりたかった僕はその想いを伝えました。
受かりました。
そこから芸能界の道へと足を踏み入れることに。
芸能界に入っても簡単には忍者にはなれないと後々気づいた僕でしたが、お芝居という忍者にも引けを取らない面白いものに出会い、今はお芝居に没頭する日々です。

若い頃は、ただただ忍者が好きという気持ちを伝えるだけで面白がってくれた周りも、大人になった今では説得力が求められます。
ただただ忍者が好きだ!と言ってる30歳目前の奴はヤバい奴です。
いや今思うと中3で忍者になりたいと言ってる奴もやばい奴ですが。

忍者が忍術を習得していく様に、忍者が好きという想いに説得力を身につけたい!
今までの忍者が助けてくれたご恩を感じながら、改めて忍者の物語を読んでみました。
著者
和田 竜
出版日
2011-02-26
忍者のことが好き嫌いに問わず、絶対に楽しめる生涯必読の一冊です。
タイトルに「忍び」と入っているので勿論ガッツリの忍者小説ですが、
描かれている物語は人そのものや気持ちの機微でした。
時は安土桃山時代。
約440年前の忍者も現代の自分と変わらぬ人なのだと、胸が高鳴り、瞬く間に和田流、感を動かすの術にハマってしまいました。
手裏剣、吹き矢に忍者刀、鎖帷子(くさりかたびら)に撒菱(まきびし)。
屋根から屋根へと飛び移り壁を飛び越え、火遁の術や土遁の術を使って音もなく城に忍び込み、朝飯前に任務を遂行する描写は忍者ファンとしてはこの小説終わらないで欲しい!!と思うほど色々な種類の忍者の魅力が沢山詰まっていました。

広く知られている忍者の姿といえば、上に書いたような道具を使って、飛んだり跳ねたりする姿ですが、この忍びの国で書かれている忍者はそれだけにあらず。
人の心を見抜き、人の根っこから操り、術にかける。
「ん!? 全部仕組まれてたの!?」と気付いた時は既に遅く、読んでいる自分まで忍術にかかってしまいました。

忍びは忍び、人は人。
忍びは人だが、人にあらず。
金のためなら家族が死んでも、何とも思わない伊賀者たち。
伊賀の中で忍びの腕は絶人の域と呼ばれる程の忍び、無門(むもん)。
彼もまた例にもれず、人にあらず。
そんな彼が惚れた女、お国との間で揺れる、忍びから人への心の移り変わりは圧巻の一言でした。

忍者の世界へどっぷりと

『燃えよ剣』『竜馬がゆく』『国盗り物語』などで知られる、言わずと知れた司馬遼太郎さんの初期の作品で、『梟の城』は1960年に直木賞を受賞しています。
戦後、忍者が主人公の小説が少なかった時代に出版された、初の忍者長編小説。
約60年前に書かれている作品だけあって言葉の使い方であったり、使われている漢字が難しかったりするのですが、その難しさを補って余りあるほど濃密で興奮する内容でした。
著者
司馬 遼太郎
出版日
1965-05-04
梟の城でも活躍する伊賀の者たち。
上記の「忍びの国」の次にこの作品を読んだのですが、同じ登場人物が違う描写で描かれていたり、敵対する甲賀の者や、服部半蔵、石川五右衛門の巧妙な登場にワクワクし、じっくりと展開していく物語にどっぷりと忍びの世界へと引き摺りこまれました。
豊臣秀吉の暗殺を狙う主人公・葛籠重蔵(つづらじゅうぞう)と伊賀を捨て、武士になり変わって出世をしようとする風間五平(かざまごへい)。忍者として伝説的な腕をもつ二人の天下を揺るがす戦いが、静かに起こっている様子を一人で独占できる時間は、まさに読書の醍醐味でした。
この作品でも描かれているのは人間の気持ちの機微で、共に育った葛籠重蔵と風間五平が敵対し殺し合わなければいけない運命となった時。忍びとして生きるのか、人として生きるのかの描写は圧巻です。
現代では殺し合わなければいけない状況はほぼ無いですが、人として生きる教訓を葛藤と共に教えてくれた「梟の城」は自分にとってもこれからのバイブルになりそうです。

一子相伝の忍術を手元に

細い川も、万集めれば海になる。表題からまさに忍者らしいです。
著者
出版日
2015-05-22
忍びの時代が落ち着いてきた頃に書かれたこの本は、一子相伝(自分の子だけに伝える)とされた忍者の技術が、各流派を超えて書かれている忍者好きにはたまらない一冊で、上記の「忍びの国」にも「梟の城」にも引用で使われている本書は忍者を知る為に重要な一冊です。

忍ばなければいけない忍者が、本を出して技術を広めようとする本を書いたこの頃はきっと、忍びの需要も減り、後世へと技術を残したいという気持ちへ変化していく時期だったのかなぁと想像します。
天下無敵の忍者も需要がなければ変化していくのだな。と、少し寂しい気持ちになりつつも、きっと現代も何処かで暗躍しているのでは?!と思わせてくれる忍者は何歳になっても憧れの存在です。