「ほねほねザウルス」は小学生男子に大人気のシリーズ本です。登場キャラは食玩と連動しており、文章、マンガ、図などを駆使して本嫌いな子どもや未就学児も手に取りやすい工夫がされています。今回はシリーズの中でも特に人気の高い5冊をご紹介します。
「ほねほねザウルス」シリーズ第1作目。それぞれ1話完結となりますので、どの本からでも楽しめますが、1巻から読むとスムーズに話に入り込めるでしょう。
ティラノサウルスのベビー、トリケラトプスのトップス、ステゴサウルスのゴンちゃんは仲の良いお友達。3匹はベビーのお父さんと共にボムボム山へと向かいます。行く手を阻む敵を倒しながらチビッコ恐竜たちは無事に目的地まで辿りつけるのでしょうか?
- 著者
- ぐるーぷ アンモナイツ
- 出版日
- 2008-04-24
ほねほねザウルスは文字通り骨のみで出来ている恐竜です。骨ですから人間のように細かい表情は描かれていませんが、とても子供に分かりやすい愉快な動きが特徴となっています。
冒険の旅では地図が必要となったり、なぞなぞを解いたり、迷路に迷い込んだりと子どもたちがワクワクする敵の罠が多数仕掛けられています。文章をきちんと用いながらもそれだけでは把握しきれない部分が図や絵、マンガの形で表現されていますので、親の手を借りずとも読んでいる子どもが自分の力で読み解くことができるでしょう。
また本作ではベビーのお父さんが冒険に同行しています。大人が3匹を温かく見守る姿があるという点もおすすめですよ。
「ほねほねザウルス」シリーズ2巻、今回の舞台は海です。
大きな島が突然動いて、ゴンちゃんの弟ドンちゃんが行方不明に!島だと思っていたものは実はオオウミガメだったようです。ベビー、トップス、ゴンちゃんの3匹はオオウミガメとドンちゃんを探す旅に出かけます。
ドンちゃんを助けるために必要なのはガラクタス諸島の3つの島の鍵。3匹は敵を倒して無事にドンちゃんを助けることができるでしょうか?
- 著者
- ぐるーぷ・アンモナイツ
- 出版日
- 2009-04-09
本作にはゴンちゃんの弟ドンちゃんが登場します。そしてドンちゃんを助けるために、ゴンちゃんはじめ3匹は危険な冒険に出かけることに。
今回の舞台は"ガラクタス諸島"です。どこかで聞いたような名前ですね。この本を読み終わった後、世界地図をそっと目に付くところに貼っておくと実際の地図にも興味を持つきっかけになるかもしれませんよ。
さて、ゴンちゃんを助けるためにはガラクタス諸島の3つの島を回り、鍵を集めなくてはなりません。今回も謎解きあり、迷路あり、そして敵との対決がふんだんに描かれています。3匹になった気分で、一緒にゴンちゃんを助けましょう!
「ほねほねザウルス」シリーズ5巻、今回の舞台はなんと空!
ベビー、トップス、ゴンちゃんが遊んでいると、巨大な火の鳥(ほねほねフェニックス)が飛んでいきました。大事なたまごを盗まれたほねほねフェニックスを助けるため、今回も3匹は冒険の旅に出ます。
ただし、今回の舞台は空中王国"ズガイ国"。さて、3匹は無事にズガイ国に辿り着くことが出来るのでしょうか?
- 著者
- ぐるーぷ・アンモナイツ
- 出版日
- 2011-01-27
今回の舞台は「ほねほねザウルス」シリーズ初の空中です。ベビー、トップス、ゴンちゃんは何とかして空へ向かわなくてはなりません。さて、3人はどのように空へと飛び立つのでしょうか?
また今回の冒険のきっかけは、ほねほねフェニックスです。困っている相手を助けるという行為は子どもにとって受け入れやすく、気持ちの良い冒険となるでしょう。
今回も迷路やなぞなぞ、敵との戦いには様々な工夫がなされています。いつも通りギャクにも事欠きませんので、ちょっとした言葉の勉強にもなるかもしれませんね。
「ほねほねザウルス」シリーズ6巻、今回はお父さんを助ける冒険です。
前作で"ズガイ国"の冒険を終えた3匹が家に戻ると、ベビーのお父さんが居ません。プレシオサウルスのシオじいのところへ行ったと聞きつけ、ザブザブ海岸まで尋ねて行くと、そこには氷の中に閉じ込められた2匹と海賊船が!
今度の敵は海賊?果たして3匹はお父さんを助けることが出来るのでしょうか?
- 著者
- ぐるーぷ アンモナイツ
- 出版日
- 2011-07-30
海賊は映画、アニメ、漫画などで取り上げられることも多く、特に男の子たちに大人気ですね。この物語ではベビー、トップス、ゴンちゃんの3匹が海賊の仲間として敵との戦いを繰り広げます。
見たこともない大きくて怖そうな船に、お父さんたちを氷漬けにした犯人ではないかと話を聞きに行くベビー。そんな純粋すぎるベビーにちょっと大きい子供たちは冷や冷やしてしまうことでしょう。そして海賊たちと一緒に旅に出ることが決まると、一変してワクワクしてくるのではないでしょうか?「ほねほねザウルス」シリーズの中でもまさに一緒に冒険気分を味わうのにピッタリな1冊となりますよ。
「ほねほねザウルス」シリーズ記念すべき10巻目、不思議な壷から飛び出した最強の敵"炎の魔神"との戦いを描いた物語です。
ある日、不思議な壷を見つけたベビー。蓋を開けてみると中から大きくて怖そうな炎の魔神ほねほねイフリートが現れます。何千年も壷に閉じ込められていたほねほねイフリートが昔のように暴れまくると言い出したからさぁ大変!ベビーたちは魔法使いたちの力を借りて、ほねほねイフリートと戦うことになります。
- 著者
- ぐるーぷ アンモナイツ
- 出版日
- 2013-07-01
この冒険はベビーが壷の蓋を開けてしまうという一種のいたずらから始まります。箱など中身が見えないものを開けてしまうのは子どもたちの性分ですね。読みながらたぶんダメなんだろうな……何か起こっちゃうんだろうな……と思いつつもワクワクすることでしょう。
そして、今回は魔法使いが味方として一緒に戦ってくれます。ただし、敵は今までで最強!さらには、ベビーが途中で戦えなくなってしまい……トップスとゴンちゃん2匹での戦いは手に汗握るものとなりますよ。所々で現れる迷路やなぞなぞを解いて2匹を助けましょう。
また、この本の巻末には特別付録として「ほねほね笑劇場」がついています。既刊に出てきたパイレーツやズガイ国なども出てきますので、1巻から読み進めてきた方には特におすすめの1冊です。
「ほねほねザウルス」シリーズの中でも特に人気の高い5冊をご紹介しました。冒険には、迷路やなぞなぞ、言葉遊びなど小学生の好きなものがふんだんにちりばめられています。また一方で親子の絆や友情、困っている人を助ける精神、勇気などもしっかり描かれているのです。「読書を楽しむ」ということに最適のシリーズとなりますので、ぜひ、読書を習慣づけするきっかけに楽しんで読んでみて下さいね。