「スージー・ズー」シリーズのおすすめ絵本5選!可愛いふわふわキャラ

更新:2021.12.2

優しい絵と可愛らしいキャラクターが人気の「スージー・ズー」シリーズ。元はカードのデザインとしてアメリカを中心に愛されてきたキャラクターに命を吹き込み、子どもの目線で描いた物語は世界中の子ども達だけではなく大人も幸せな気持ちにしてくれます。

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スージー・ズーのシリーズ第1作目、自然の描写が豊かで優しい絵本

大人にも子どもにも愛されるキャラクター、あひるのウィッツィー。彼が見ている物や感じていることを柔らかい絵と優しい言葉で描いた、温かな気持ちになれるお話です。

登場するのは、あひるのウィッツィーとママ、そしてお気に入りのぬいぐるみ達です。ウィッツィーは、オルゴールのぬいぐるみ、ウサギのララの子守唄を聞きながら、キリンのぬいぐるみのパッチズとクマのぬいぐるみのブーフと一緒にお昼寝をしようとしますが、なかなか眠れません。

そのうちに、ちょうちょが飛んでバッタが飛び跳ねてきました。ちょうちょとバッタを追いかけるウィッツィー。草むらに入って行くと、そこにはたくさんのてんとう虫が!身体に止まったのがくすぐったくて笑っていると、カタツムリや再びバッタもやってきて……。

お昼寝前のほんのひと時。でもウィッツィーにとっては楽しい発見がたくさんあったようですよ。

著者
スージー スパッフォード
出版日

子どもが感じるキラキラとした世界を描いた物語。初めはウィッツィーの可愛らしさを微笑ましく感じながら読み進めていたのに、読んでいるうちに子どもの頃の思いが蘇るような不思議な気持ちになります。

ウィッツィーの目には雲は色々な動物の形に見え、仲良しのぬいぐるみ達はいつの間にか一緒に動いたり遊んだり……。この感性は子どもならではですよね。バッタのことを「ピョンピョーン」、カタツムリのことを「かくれんぼ虫」と呼ぶ姿も子どもらしく、優しい世界を感じさせてくれる魅力となっています。

豊かな自然に感じながらウィッツィーと一緒に遊んでいるような気持ちになれる物語は、きっと子ども達も小さな冒険に連れて行ってくれるはずです。

友達っていいなと思える、スージー・ズーの温かな物語

あひるのウィッツィーとくまのブーフがハグをしている表紙が、微笑ましいこの作品。ストーリーも読んでいる人を温かな気持ちにしてくれます。

ある日、おまじないをするために綿毛を探していたウィッツィー。でもなかなか見つかりません。そこにやって来たのは、仲良しのブーフとキリンのパッチズ、それからウサギのララ。みんなで綿毛を探すことになりました。しばらくして、ブーフがくしゃみをしたことから綿毛が見つかったようですよ。

目をつむって願い事を唱えながら綿毛を吹くと、願い事が叶うというおまじないをするウィッツィー。さて、どんな願い事をしたのでしょうか。

著者
スージー スパッフォード
出版日

大好きな友達と一緒に過ごせることを幸せだと思うウィッツィーの気持ちが伝わって来て、幸せな気持ちになる1冊です。

今回のお話では、クマのブーフとウサギのララ、キリンのパッチズも初めから動いたり走ったり、ウィッツィーと会話もします。子どもの目にはぬいぐるみもこんな風に映っているのかもしれませんね。

台詞の中には登場しませんが、雲がウサギやクマの形になっていたり、バッタが頬杖をついてウィッツィー達の様子を見ていたりと、ウィッツィーが見ている優しい世界は健在です。細かな部分にも注目しながら読むと、より「スージー・ズー」の世界を感じることができますよ。

ほのぼのと進む、スージー・ズーの世界に気持ちがほっこり

短いお話の中に、ほのぼのとした空気が流れていて何度読んでも癒されます。

雨が止んだある日、ウィッツィーがキリンのパッチズ、ウサギのララと庭で遊んでいると、クマのブーフがいないことに気が付きました。心配になり、彼を探し始めるウィッツィー達。みんなで名前を呼びますが返事がありません。するとパッチズがブーフの足跡を見つけたようですよ。

ブーフは無事に見つかるのでしょうか?

著者
スージー スパッフォード
出版日

ブーフを探している途中で事件が起きるといったドキドキする展開はありませんが、一所懸命に大好きな友達を探す姿が微笑ましく、柔らかな空気にほっこりとした気持ちになれる物語です。

雨上がりの水たまりに虹が映っていたり、綺麗な色のトンボが飛んでいたりと美しい色彩も物語を彩ります。自然の中で過ごすウィッツィー達の様子は、私たちが子どもの頃に遊んだ風景なのかもしれません。

コンパクトな絵本なので、お出掛けに持って行って、子どもと一緒に作中に描かれた花や虫を探してみるのも楽しいですね。

色とりどりのお花に癒される、子どもが自分でお花を育ててみたくなる絵本

ウィッツィーと仲間達が、素敵なお花畑を作るために種を植えて水をあげて……みんなの楽しそうな姿と、花が咲いた時の色鮮やかできれいな様子に、自分で花を育ててみたくなる1冊です。

登場するのは、ウィッツィーとキリンのパッチズ、ウサギのララにクマのブーフ。そしてママの古いバスローブで作ったゾウのぬいぐるみのエリーファント。ある日みんなは裏庭をお花でいっぱいにしようと、土を掘って種を植えました。一生懸命に水やりをするウィッツィーと仲間達。虫達もたくさん遊びに来たようですよ。

夏になって咲いたたくさんのお花。色とりどりの綺麗なお花畑にはウィッツィー達だけではなく見ている私たちも歓声をあげてしまうでしょう。

綺麗なお花が咲くのを楽しみに、子ども達と一緒に土いじりがしたくなること間違いなしです。

著者
みはら いずみ
出版日

それぞれのキャラクターがタグに描かれ厚紙でできているので、小さな子どもでも自分でめくって楽しむことができます。

ストーリーはもちろんのこと、色鮮やかな花やたくさん登場する虫達も魅力の一つなので、自分でめくりながらお気に入りのページを探しても楽しいですね。色彩豊かな描写に子どもも大人も元気がもらえるはずです。

自分で育てる楽しさや、その中で出会う自然をぜひ親子で感じてみてくださいね。

憧れの秘密基地へ、子どもの大好きな物が詰まった絵本

自分よりも大きなお兄さんやお姉さんがしている遊びに憧れて、仲間に入れてもらいたかった経験はないでしょうか?それがなんとも魅力的な秘密基地での遊びだったらなおさらのこと。こんな子ども心を丁寧に描いた物語です。

ある日、庭の塀の外から聞こえてきた賑やかな音。ウィッツィーがブーフ達と一緒に外に出てみると、いとこのジャックの声がします。そして、木の傍にはたくさんのくまのぬいぐるみが。音の聞こえる方を覗いてみると、ジャックと友達のスージー、カメのコーキーが木の上に何かを運んでいますよ。

みんなの楽しそうな様子に、つい声を掛けたウィッツィー。ジャックはまだ小さいから一人で来てはダメだと言いますが、彼も負けてはいません。ブーフ達と一緒だから一人じゃないよとにっこり笑います。

秘密基地の仲間に入れてもらえることになったウィッツィー。何とも楽しいできごとが待っていたようですよ。

著者
スージー スパッフォード
出版日

アメリカ版の「スージー・ズー」シリーズではお馴染みのいとこのジャックや友達のスージー、コーキーが加わりさらに賑やかで元気いっぱいの物語が描かれています。

ウィッツィーが家の外に飛び出して目にした秘密基地は、子ども心を刺激する魅力がいっぱい。小さなウィッツィーにとっては大冒険ですよね。でも、大好きなぬいぐるみの友達と一緒なら冒険も怖くなんてありません。こうして子ども達は、少しずつ遊びの幅を広げて外に出ていくのかもしれませんね。

大人には懐かしく、子どもにとってワクワクする遊びをウィッツィーと一緒に楽しんでみてくださいね。

柔らかい絵と愛されるキャラクター達が作り出す「スージー・ズー」の世界。子ども達は共感しながら、そして大人は優しい物語に癒されながら楽しめる作品ばかりです。そして、作者であるスージー・スパッフォードの「人々を幸せな気持ちにしたい」という思いが伝わってきます。ぜひ、豊かな自然を感じながら子どもと同じ目線で楽しんでみてくださいね。

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