『ドラゴン桜』あらすじ、勉強法をまとめてみた。名言にも学びがある【無料】

更新:2021.11.30

元暴走族の弁護士・桜木。異色の経歴を持つ彼が、落ちこぼれたちを東大へと導くために大奮闘!熱烈指導で、生徒たちは東大に合格することができるのでしょうか。 ドラマ、小説、さらにはゲームにもなった人気漫画『ドラゴン桜』。他に類を見ない設定だけでも、ワクワクする物語です。また、『ドラゴン桜2』も発売され、どちらも実際に役立つ勉強法にも注目が集まった作品です。 今回は生徒の東大合格に役立った名言、勉強方法をご紹介!ネタバレありなので、気になった方は無料で読めるスマホアプリもおすすめです。

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漫画『ドラゴン桜』の勉強法、名言が役立つ!無料で読める!【あらすじ】

 

バカとブスこそ東大へ行け!
 

この衝撃的すぎる言葉が印象的だという方も、多いのではないでしょうか。実はこの発言、漫画原作では登場しないセリフなのです。しかし、主人公の口の悪さなどを表したよい言葉といえるでしょう。

この発言が表すように常識外の思考、方法、しかし実は王道という勉強法で、底辺校の学生を東大合格へと導くのが、主人公・桜木なのです。

 

著者
三田 紀房
出版日
2003-10-22

 

漫画ならではの荒唐無稽な話だろうと思われる方もいるかもしれませんが、実はこの作品、実際に役立つ知識やノウハウがいっぱい。ビジネスなどにも通ずる重要なことが述べられているので、社会人にもおすすめしたい内容です。

2005年には阿部寛や新垣結衣が出演して、テレビドラマ化。さらに海外でもリメイクをされていることから、その人気がわかるでしょう。

 

著者
三田 紀房
出版日
2018-03-23

さらに続編『ドラゴン桜2』も発売されました。ストーリーは、再び龍山高校に戻ってきた桜木が、今度は教育指導の改革をおこなうというもの。本作を読み終えたら、ぜひこちらもチェックしてみてください。彼の常識外、でも重要なポイントを突いている教えがまた見られるのかと思うと楽しみですね!

今回は、本作の見所や作中で描かれる勉強法についてもご紹介していきます。ネタバレを含みますので、未読の方はご注意ください。

ちなみにスマホのアプリで無料で読むこともできますので、未読の方はそちらから読んでみるのもよいかもしれません。

作者・三田紀房について紹介!

三田紀房(みた のりふさ)は1958年1月4日生まれ、岩手県出身の漫画家。大学卒業後は西武百貨店へ就職しますが、父親の経営している店の経営悪化、そして体調不要を受けて、1年後に地元へ戻ります。

彼は父から店を継ぐのですが、経営は苦しいまま。そんな時、目に留まったのが漫画の新人募集に際する賞金でした。彼は応募を即決して、漫画の制作を始めます。

そして30歳の時、ちばてつや賞を受賞。見事、漫画家デビューを果たすのでした。

著者
三田 紀房
出版日

『クロカン』『甲子園へ行こう!』などの野球漫画で注目を浴びるも、ヒットを飛ばせずにいた彼。そんななかで転機をなった作品が、本作『ドラゴン桜』だったのです。本作は講談社漫画賞や文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞しました。

ちなみに、東大受験の話を描いているので出身大学を勘違いされ気味ですが、実際は明治大学政治経済学部の出身です。

 

『アルキメデスの大戦』などでも知られる三田紀房のおすすめ作品を紹介したの記事もおすすめです。

三田紀房のおすすめ漫画ランキングベスト6!『ドラゴン桜』作者

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漫画家の三田紀房と言えば、代表作の『ドラゴン桜』をイメージする方が多いのではないでしょうか。しかし他にもおすすめしたい、魅力的な作品をいくつも執筆しているのです。そんな三田紀房のおすすめ漫画を6作品ご紹介します。

 

漫画『ドラゴン桜』の荒唐無稽じゃない受験ストーリーがためになる!【あらすじ】

漫画『ドラゴン桜』の荒唐無稽じゃない受験ストーリーがためになる!【あらすじ】
出典:『ドラゴン桜』1巻

桜木建二は、元暴走族の弁護士。破産寸前の落ちこぼれの学校を立て直すため、龍山高校の経営方針を転換。超進学校を目指して奮闘していきます。目標はなんと、5年後に東大合格者を100名を出すこと。そして、まずは来年1名の合格者を出すことを宣言するのです。

この学校に、そんな優秀な生徒いない!と罵倒されるなか、桜木が連れてきたのは水野直美。決して優秀な生徒ではありません。しかし彼女は彼に諭されるがまま、東大を目指すことになるのでした。

こうして新たに特進クラスを編成し、水野はじめ数名の生徒とともに、東大合格を目標に熱血指導に打ち込む桜木。はたして東大合格者を出すことはできるのでしょうか?

漫画『ドラゴン桜』の見所1:驚きの勉強法①!漫画で学ぶ!?

ある日、桜木が生徒たちに渡したのは源氏物語の名作漫画『あさきゆめみし』。彼は古典の攻略を漫画で始めると言います。

彼のように、古典作品や歴史を扱った漫画が勉強になるのではと思ったことがある方も多いはず。しかし、たいていは作品を楽しむだけで十分に勉強には活かせなかったのではないでしょうか?

彼は漫画を読むことで問題の大まかなあらすじがわかるということが重要だと共有し、1章5分で読むように言います。

著者
三田 紀房
出版日
2004-01-22

 

明確な目的の共有と、時間を決めたしっかりとしたトレーニング。これによって、ただいたずらに漫画を読むのではなく、しっかりと内容を頭に入れて生徒たちは集中できました。よくある方法も体系づけておこなうことが重要だとわかる、桜木流の勉強方法です。

 

漫画『ドラゴン桜』の見所2:驚きの勉強法②!数学の秘訣はスポーツにあり!?

 

桜木はそれぞれの教科を教えるのに、もっとも適した人材を投入します。生徒たちが特に勉強へのアレルギー反応を示すのが数学。読者の方々も、勉強では勉強のなかで数学が1番苦手だったという人も多かったのではないでしょうか。

そんな数学を受け持つのが、という老人です。彼は、かつて東大進学者を多数排出した私塾の塾長だった人物。詰め込みこそ真の教育であるという、スパルタ型です。

それだけ聞くとやる気がなくなりそうですが、彼の勉強方法はゲームやスポーツのように、熱中しながら詰め込むもの。数学はスポーツだ、をキーワードに、卓球のラリーのように、とにかく数学の問題をこなしていきます。

 

著者
三田 紀房
出版日
2004-04-23

 

ここで重要なのは、数学を論理的に理解しようとせずに、反射的に解くこと。より多くの問題パターンを効率よく自分の中に蓄積し、解答までの流れをパターン化していくのです。

数学が具体的に社会のどんな場面で役に立っていて、数式が何を解くためのものなのかをしっかりと理解している人は少ないはず。その必要がないと割り切れば、案外数学もゲームのように楽しめるかもしれません。

 

漫画『ドラゴン桜』の見所3:驚きの勉強法③!メモリーツリーで暗記モノを制覇しろ!

「メモリーツリー」とは暗記モノに役立つ勉強法。まず中心となる事柄を中央に書きます(本編に登場する例では「アメリカ独立革命」でした)。そこから枝分かれさせ、関連事項を増やしていくのです。

著者
三田 紀房
出版日
2004-07-23

ポイントは枝の太さを関係の強さで変えたり、イラストや色を用いて見やすく、わかりやすくすること。関係性がわかりやすいだけでなく、それぞれ書いた位置や色などのポイントによって、より覚えやすくなるのです。こうすることで、脳をフル活用できるのだとか。

読む、書くだけでは覚えられなくても、これだったら効果があるかもしれません。

漫画『ドラゴン桜』の見所4:驚きの勉強法④!問題文をよく読み、ルールを把握しろ!

 

模試を申し込んだ学生に桜木が教えるのは、模試対策の最重要点です。それは問題の表紙にある注意事項をよく読むこと。ルールを知らないと、たとえ答えが合っていても点数はもらえないこともあるのです。

小さな字で書かれている内容まで読み込むことが重要で、「ルールを守る」ことこそが、東大が学生に求めていることだと桜木は言います。

それに対し、男子学生の1人が疑問を呈するのです。ルールを守るということは何も考えずに従うということで、個性のある人間は自由に生きて新しいものを生み出しているのではないか、と。

 

著者
三田 紀房
出版日
2004-10-22

それに対し桜木は、「発想が貧困」と一刀両断。ルールを守るにはルールを理解している必要があり、そのルールのなかで試行錯誤を重ねることが独自の発想に繋がるのだ、と言うのでした。

現代社会は高度な文明に発達し、人々は知らず知らずのうちにルールに基づいたシステムによって管理されています。それを知らずに行動することは、知らず知らずのうちに誰かの決めたルールのなかで動き回っているだけということ。それは危険性を孕んでいる、と桜木は指摘するのです。

本当の自由とは…自分のルールで生きるってことなんだよ
(『ドラゴン桜』11巻)

桜木が真剣な顔で語りかけ、その学生もやっと問題文をよく読む、という行動の本質を理解します。

入学したい大学がどんなことを求めているのか。その一部から、本質を読み解いた発言ですね。

 

『ドラゴン桜』で紹介されている勉強法を紹介したこちらの記事もおすすめです。

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漫画『ドラゴン桜』の見所5:設定がぶっ飛んでる!

まず、登場人物が超個性的です。

桜木建二は弁護士でありながら、元暴走族。父親が友人に負わされた借金を苦に自殺したことから、人生が狂っていったのでした。その後、独学で勉強に励み、弁護士になります。性格はオープンで、現実的。はっきりとものを言います。

龍山高校の英語教師である、井野真々子。彼女は、かつて桜木といろいろあったようですが、突然連絡がつかなくなったことから彼を憎んでいます。面倒ごとが大嫌いで、度々桜木と対立。挙げ句の果てに「クズ教師」呼ばわりされることも。『エンゼルバンク-ドラゴン桜外伝- 』では主人公として登場する人物です。

生徒も水野の他に、中学受験失敗を機に落ちこぼれてしまった矢島や、龍山高校の特待生・栗山など個性派揃い。さらに他校でも、都立日眉山高校の秀才・大沢なども登場。一筋縄ではいきません。

著者
三田 紀房
出版日
2005-01-21

 

元暴走族で口が悪く、ヤクザな雰囲気を出しながらも新米弁護士として働く桜木。家賃を払うのもやっとな駆け出しの彼ですが、高校の経営再建という成功の前例がない仕事に燃えています。

しかし、経営再建だけではインパクトが弱いと考えた彼は、組合との会合の場で龍山高校の今後についてこんなことを言うのです。

五年後 東大合格者を百人出します!
(『ドラゴン桜』1巻)

そして彼が再建に入った1年目の今年は、必ず1人の合格者を出すと続けるのです。そこから、どう考えても難しい、落ちこぼれの生徒を東大に合格させるというミッションが始まって……。

 

漫画『ドラゴン桜』の見所6:モチベーションをあげる桜木建二の名言がすごい!

 

夢物語のような目標を立て、関係者を圧倒させた桜木の言葉は、終始強気。本当に大丈夫か?と思いながらも、読んでいるとなぜかやる気が出てきます。

ある日、東大に入りたい有志者をつのるため、彼はその第1号となる女子高生・水野に東大に入ることの重要性を説きます。

 

著者
三田 紀房
出版日
2004-07-23

 

何も知らずに社会に出ると搾取されるだけだ、と言う桜木の言葉に少し心が動いたものの、自分の学力では無理だと言う水野。しかし、彼は彼女に堂々とこう言うのです。

いいか……人間社会で無事平穏に生き抜くこと……これ自体が難しいんだ
それに比べりゃ……東大入るなんて楽なもんよ!
(『ドラゴン桜』1巻より引用)

 

出典:『ドラゴン桜』1巻

大学受験は、学力はもちろんですがモチベーションをどう維持するかが特に重要。身近にこんな自信満々な先生がいたら、不安になっても頑張ろうと思えるのではないでしょうか。このような名言・名シーンが、本作には多く存在するのです。

この他にも「人を番付けするな、なんてホザくやつは、肝っ玉の小さい甘ったれ野郎だ」などと現実的に厳しいことも言う彼ですが、「うまく行かなくても、そこで終わりじゃない。ダメなら新しいものに挑戦すればいい。さっさと次に乗り換えりゃいいんだ」と優しい言葉もかけてきます。

口が悪くてきついことも言うけれど、言葉のすべてに説得力があるのが桜木なのです。

 

続編となる『ドラゴン桜2』について紹介したこちらの記事もぜひご覧ください。

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あの破天荒な弁護士が、再び教育の場に舞い戻ってきた! 東大への進学を目指し、実践的な受験指導により生徒達を合格まで導いた前作『ドラゴン桜』。そのラストから10年経ってから新たに始まった物語、『ドラゴン桜2』。シリーズ原点で救ったものの、再び学力が落ち込んでしまった学校の生徒達を相手に、現代に則した方法で東大合格への道を切り開きます。 今回はそんな本作の魅力を全巻ご紹介!本作はアプリから無料で読むこともできるので、ネタバレが気になる方はぜひそちらもご利用ください。

 

漫画『ドラゴン桜』を無料で読みながら、楽しく勉強しよう!

著者
三田 紀房
出版日
2007-08-23

この他にも、まだまだ波乱の展開と役立つ勉強法がいっぱいの『ドラゴン桜』。スマホアプリから無料で読めるので、ぜひ作品で、その面白さを味わってみてください!

受験を控えている方や真っ最中の方にはもちろん、仕事のヒントになったり人間関係のヒントになったりする名言もあるので、どんな人にもおすすめしたい、いろいろな場面で役立つ作品です。

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