1年の育児休暇を終え、無事に職場復帰を果たした。10時〜17時の時短勤務だ。 子どもができる前は、仕事と私生活の境目は限りなく曖昧だった。24時間365日編集者でいることが求められた。 しかし、育児中はキレイさっぱり仕事のことなんか忘れた。毎日のオムツ替えや授乳、抱っこ、離乳食、子どもの遊び相手と、終わりのないトライアスロンのような毎日で、仕事のことを考える余裕なんて1ミリもなかった。自分の睡眠を確保するのが関の山。そして、いよいよ復職を果たしたのだが…。
復帰して早々、膨大な量の仕事が降ってきた。一瞬で不安とかモヤモヤとか、そういったものが吹っ飛んだ。というか、目が覚めた。就業時間中は目の前の仕事に集中したが、しかし全然終わらないのだ。
それもそのはず、出なくてもいいような会議に拘束されていたからだ。ただでさえ貴重な2時間が吹っ飛び、顔には出さないものの、イライラは頂点に達した。
「こんなの、事後報告のメールで十分だっちゅーの!!!」着地点の見えない会議ほど、人をイラつかせるものはない。一体、どこをどうすれば、この非生産的な場が意味あるものに変わるのだ…。少しでも改善できる手だてはないものかと思い、見つけて読んだのが、打ち合わせ術の本。
- 著者
- 佐藤 可士和
- 出版日
- 2014-11-08
佐藤可士和氏は、会議と打ち合わせは別の物だと考えている。「会議」とは、各部署の状況報告を受けて社内で共有したり、経営トップやマネージャーが何らかの案件を承認したりするような、十分に議論し尽くしたものを決めていく場。
一方、「打ち合わせ」とは、会議に上げられる前段階で、いろいろなことを自由に考えて議論する、クリエイティブな場だと定義している。
日本の企業全般に言えることだが、本来は「打ち合わせ」をすべき場で、「会議」を決行しているパターンが非常に多い。皆で意見を出し合って、頭を使って考えなければいけない場なのに、メンバーたちはただ参加しているだけで何も発言せず、マネージャーが一方的に話をして勝手に満足して終了、みたいな感じだ。
いやいや、メンバー全員、完全に思考停止してましたよ!あなたの話の半分も届いてませんよ!?みたいな状態(苦笑)。心当たりがある人、多いんじゃないかなぁ…。
佐藤可士和氏が膨大な量の案件を同時進行でこなせるのは、この打ち合わせの時間に頭をフル回転させて、クリエイティブな場として機能させているからに他ならない。打ち合わせ中はただ「聞く場」ではなく、「考える場」であり「しゃべる場」であるとした上で、メモをとらずに集中して話を聞き、考えて、議論し、アウトプットを出すことに全力を尽くしているのだ。
そんな佐藤可士和流スーパー打ち合わせ術を惜しげもなく公開してくれる良書。これが実践できれば、打ち合わせは生産的な場となり、メンバーのアドレナリンが大放出すること間違いなし。そして、ダラダラとただ長いだけのムダな集まりがなくなって、本当に必要な「打ち合わせ」をすることで、メンバーと密度の濃い時間を共有することができるようになるはずだ。
早速、仕事に活かして、時短勤務を実現したいと思う。
家に帰ればゆっくりできるわけではない。子どもの世話とご飯の準備が待っている。
帰宅直後の子どもの寂しさボルテージは常にMAXだ。私の顔を見た瞬間の発狂せんばかりの喜びに続くのは、熱烈なおっぱいコールと抱っこしてくれ泣き。ある程度落ち着くまでかまってあげた後に、手早く夕食の準備をしなければならないのだけれど、イチから悠長に作っている暇なんてないので、事前に作り置きしておくのだ。
忙しいママのお助けレシピ、ジャーサラダ。
- 著者
- 若山 曜子
- 出版日
- 2014-11-29
休日にまとめて作り置きしておけば、朝食や夕飯で瓶ごと出すだけ。我が家では常に4瓶を冷蔵庫にストックしている。
ジャーサラダのすごいところは、作って数日経っても鮮度が落ちないところ。専用の密封容器に入れておけば、切り立てみたいにシャキシャキの食感のサラダがいただける。入れる野菜やドレッシングの味を変えれば飽きることもないし、毎日食べたくなる美味しさ。時間がないときの強い味方だ。
そして、おかずも作り置きができてしまうのだ。
煮物やお肉類、マリネなど、まとめて1週間分作ってタッパに入れて冷蔵庫、もしくはジップロックに入れて冷凍庫に保管。いつでも好きなときにレンジでチンして完成!
- 著者
- 検見崎聡美
- 出版日
- 2015-02-26
お弁当用のレシピ本だけど、普段の食事用としても十分に活用できる。
料理ごとの保存方法はもちろんのこと、複数品目を同時進行で作るためのダンドリや、彩りを考えたお弁当カタログなど、まさに至り尽くせり。これ1冊あれば手早く簡単に、毎日の食卓に栄養たっぷりのご飯を届けられる。
家事の大半は掃除に尽きる。手早くパッパと終わらせたいのだけど、手際が悪くて時間がかかってしまうのだ悩みの種だった。
そこで活用したのがこちらの本。
- 著者
- 出版日
- 2013-12-07
お風呂の水あかがクエン酸で落ちるということや、油汚れには重曹が便利など、子どもに害の少ない塩素系洗剤以外の方法でキレイにするコツが学べたことが一番の収穫だ。
また、限られたスペースで効率よく収納したい人にお勧めなのが、無印の収納用具。
その活用方法を余すところなく紹介してくれているのが、これ。
- 著者
- 本多 さおり
- 出版日
- 2014-09-05
サイズや素材、活用方法などが詳しく説明されていて買い足すときにも便利。
デットスペースのこんな使い方もあったんだ!と目から鱗の方法がたくさん紹介されていて、ついつい真似したくなる。片付けが苦手な人に特にお勧めの1冊だ。
働くママは、仕事も家事も手早くこなすハイブリッドな能力が求められる。時間には限りがあるからこそ、工夫できる部分はとことんムダを省いて、効率化していくことが大事。
時短術に磨きをかけて、仕事も家庭も両方楽しめる人を目指しませんか?