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ラーメンが食べたくなるおすすめ漫画5選!この誘惑に勝てるか!?

更新:2020.11.27 作成:2017.6.22

日本の国民食と言って過言ではないラーメン。店の数だけ味があり、人の数だけ好みがあります。ラーメンを題材にした漫画も同様、そこには作者一流のこだわりが見て取れるのです。今回は垂涎必至、ラーメンが恋しくなること間違いなしの漫画5作品をご紹介します。

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二郎系もぺろり。ミステリアス系ラーメン女子漫画!

小泉さんは転校生。ウェーブのかかったロングヘアは黄金色で、清楚な佇まい。彼女は誰もが見とれる美貌の持ち主でしたが、無口無表情無愛想を貫いて、誰とも親しくしようとはしません。

彼女の趣味は意外にもラーメン食べ歩き。小泉さんはラーメンのこととなると人が変わる無類のラーメン好き女子高生なのでした。
著者
鳴見 なる
出版日
2014-10-07
本作は2013年から「まんがライフSTORIA」で連載中の鳴見なるの作品。ラーメンにまつわるうんちくなども語られる、1話完結型ショートストーリーです。2015年にテレビドラマ化されました。

アイドル級美少女とB級グルメのラーメンという一見ミスマッチな取り合わせ。しかし、これが意外にもマッチしています。

小泉さんは普段楚々としており、名家のお嬢様風。詳細なプロフィールが不明なので、もしかしたら本当に深窓の令嬢なのかも知れません。対するラーメンは、老若男女に愛される大衆食とは言え、決して格式高いとは言えない料理。

貴族と見紛う小泉さんが食すには相応しくない……だからこそ、そのギャップが面白いのです。ラーメンを前にした小泉さんは、髪をまとめて腕まくり、完全な臨戦態勢を取ります。その本気さが読者の笑いを誘い、美味しさの至福に緩む笑顔にはある種のエロスを感じさせるのです。

氷の美女然とした小泉さんを身も心もとろけさせるラーメン。思わず元ネタのラーメン店を訪ねてみたくなります。

ダンナとヨメ、二人三脚で切り盛りする

脱サラしてラーメン屋を開店した一代大介。そのヨメの洋子は人見知りの引っ込み思案な性格ですが、一生懸命、女将さん業に奔走します。

円満夫婦のほのぼのラーメン屋で起こる日常あるあるを描いた4コマ漫画です。
著者
神奈川 のりこ
出版日
2014-10-07
本作は2013年から「まんがくらぶ」で連載されていた神奈川のりこの作品。2012年ごろに同タイトルで不定期掲載後、装いを新たに正式連載されました。

夫婦で始めた「ラーメン一代」の主導は旦那の大介。ラーメン屋が夢だったと語るほどですから、気合いの入り方が違います。一方のヨメこと洋子は、ダンナがやるなら付き合うといった程度で、ダンナとは一歩引いた立ち位置。

そうは言っても愛しいダンナのすること。出来たヨメは協力を惜しまず、懸命に店の仕事を手伝います。そのヨメの不慣れな仕事振りが、どこか天然な言動と相まってとても可愛らしく描かれています。

個性豊かな常連のお客さんも、ラーメン屋だけに、いい味のキャラばかり。

その他、実在するラーメン屋さん探訪記や、付録の料理レシピも魅力的。4コマでほっこりしてお腹を減らした後は、ラーメン屋に繰り出すなり、ラーメンを作るなりしたくなること請け合いです。

心動かし、人生をも変える1杯の塩ラーメン!

新疆ウイグル自治区の荒野を彷徨う料理研究家、赤星亘(あかぼしわたる)。妻を亡くし、生き方を見失ったラーメン屋「清蘭」店主、紅烈土(こうれっど)。いわれなき誹謗中傷で家に閉じこもる女子高生、烈土の孫娘の茉莉絵(まりえ)。性別も年齢も居場所もまるでバラバラの3人には、しかし共通点がありました。それは死の危機に瀕していたということ。

死を目前にした3人を再び生に奮い立たせたのは、偶然にも同じものでした。それは、清蘭のラーメン。たった1杯の塩ラーメンが、3人もの人間の人生を大きく変えたのです。
著者
林 明輝
出版日
2015-04-23
本作は2014年から「講談社コミックプラス」で連載されていた林明輝の作品。2015年にウェブサイト「モアイ」で全話無料公開されたことで脚光を浴び、瞬く間に100万PVを達成した話題作でもあります。同タイトルの実写映画が2018年に公開予定です。

本作はラーメン漫画にも関わらず、物語の冒頭にはラーメンはほとんど登場しません。ラーメン漫画のはずなのに、絶望的な状況に立たされた瀕死の3人が現れ、読者の度肝を抜きます。これは一体なんなのか?今、何を読んでいるのか?困惑が否応なくページをめくらせるでしょう。

人の生死には、ごくまれに運命としか言いようのない力が働きます。赤星、烈土、茉莉絵の場合はそれがラーメンだったのです。それも奇しくも同じ、清蘭の塩ラーメン。

赤星はたった1人で荒野を生き延びるために。烈土は妻に先立たれたことで味を失った清蘭のラーメンを取り戻すために。茉莉絵は生きる希望を呼び起こしてくれた祖父の店の味を受け継ぐために。3人はラーメンをきっかけとして、絶望の淵から這い上がろうともがきます。

赤星は無事生き延びてラーメンを食べられるのでしょうか?そして烈土、茉莉絵は赤星の求めるラーメンを復活させ、存続させることが出来るのでしょうか?たった1杯のラーメンを巡る感動の物語です。

本作に登場する清蘭は群馬県高崎市に実在した「清華軒」がモデルです。実は作者の実家でもあるのですが、残念ながら2016年10月に閉店。しかし、劇中で清蘭が復活したように、清華軒の味を引き継ぐ「清仁軒」が同市に開店しました。本作読後には、思わず「ラーメン食いてぇ!」と運命を変える1杯をいただきに訪ねてみたくなることでしょう。

ぐうたらサラリーマンのラーメンへの道!

「ダイユウ商事」の怠け者社員、藤本浩平。彼は遅刻サボりの常習犯で、絵に描いたような給料泥棒です。しかし、ラーメンのこととなると人が変わって、まるで別人のように強気に弁舌をふるいます。実は彼の秘めた夢はラーメン屋を開店すること。会社には内緒で、藤本は理想の味を追求する修行の一環として、夜な夜な屋台を引いていました。

そんな彼の前に飛び込んでくるラーメン問題の数々。藤本は己のラーメン知識を武器に、時にレシピを改善し、時にラーメン店の問題を糾弾し、自身の夢へ少しずつ近付いていきます。
著者
久部 緑郎 河合 単
出版日
本作は2000年から「ビッグコミックスペリオール」で連載されていた久部緑郎原作、河合単作画、石神秀幸原作協力の作品。過去には実写ドラマ化され、日清食品とタイアップした本作オリジナルラーメンを元にしたカップ麺が発売されたこともあります。

昼の会社ではただの落ちこぼれが、夜は通も唸る幻のラーメン屋台店主。藤本の二重生活を知っているのは、ごく限られた一部の人だけです。その1人がダイユウ商事社内有数のラーメンマニア、佐倉祥子。彼女は藤本の数少ない理解者で、協力者でもあります。2人の関係の進展も見所の1つと言えるでしょう。

敵にも味方にも個性豊かなキャラが出てきますが、特筆すべきは藤本の強敵として立ち塞がるフードコンサルタントの芹沢達也でしょう。ラーメンにひたむきに正直に生きるのが藤本なら、芹沢はその対となる酸いも甘いも知るつわもの。

藤本が取り組むことになるラーメン店、そしてラーメン業界のシビアな現実。芹沢はラーメン人気の根本的な問題点を指摘し、藤本を苦悩させます。この辺りの展開はラーメン漫画というよりも、もはやビジネス書と言ってもおかしくないほど濃密な内容です。

「ヤツらはラーメンを食ってるんじゃない。情報を食ってるんだ!」(『ラーメン発見伝』より引用)

芹沢は強烈な個性と人気を誇っており、スピンオフ漫画『らーめん才遊記』の主要人物にもなっています。

決して「美味い」だけで終わらない、一癖あるラーメン漫画です。

四者四様の恋とラーメンを描くオムニバス漫画

誰もが見惚れる美少女すみれに「付き合って」と言われたラーメン好きの一平。それは交際の申し込みではなく、大盛りラーメン屋へのお誘いでした。ジャンクフード然としたラーメンと、清楚な彼女とのギャップが、一平には心地よいものでした。(「大盛りマシマシ編」より)

毎週木曜の昼時、女子高生の青葉は理科準備室を訪れます。準備室の主は理科の信濃路先生。青葉は昼食のカップ麺をたかりに行くのですが、その目的はラーメンそのものではなく、彼と一緒にお昼を食べること。(「こだわりのカップラーメン編」より)

4組の恋の物語はラーメンのようにアツアツ、でも冷めないし、伸びることもありません。
著者
茉崎ミユキ
出版日
2016-12-23
本作は茉崎ミユキの作品。2014年から即売会で発表していた作品を1つにまとめ、単行本化したもので、4組のカップルをメインに据えたオムニバス短編集です。

可憐な反面、とても健啖なすみれ。青葉がなんの変哲もないカップ麺に頬を綻ばせるのは、一緒に食べるのが彼だから。お嬢様然として近寄りがたいのに、たかがラーメンの出来に感動するクール少女の百合子。たった1人の園芸部員として頑張る姿が眩しい陽菜(ひな)。

瑞々しい表情を見せる4人の少女を、もっと輝かせるのがラーメン……もとい、相手役の男達。少女の頬が紅潮するのは湯気の仕業か、はたまた近くの彼のせいでしょうか。

ありふれた料理であるラーメンを軸に、バラエティ豊かな恋愛模様が様々なシチュエーションの下で爽やかに描かれます。

ここで麺にちなんだ豆知識。ラーメンの源流とされる中国では「麺」は「小麦粉を練ったもの」程度の意味。日本で言うパンに近いイメージ。それに倣って日本でもパンのことを「麺包」と呼んでいた時期もあります。ラーメンを囲みながら語るうんちくにぜひどうぞ。