思い入れのある私的アーティスト本

思い入れのある私的アーティスト本

更新:2021.12.3

小学校の時、THE BLUE HEARTSと長渕剛と松任谷由実が好きだった。カセットテープにダビングしてもらってよく聴いた。中学の頃はCHAGE and ASUKAとか槇原敬之とかWANDSとかを当時流行っていた重低音が出るコブラヘッドのミニコンポ(バブルラジカセ)で聴いてた。その頃、ユニコーンというバンドに出会いました。初めて人とかバンド自体に興味を持ったバンドで、その人がどんなこと考えているのか知りたいと思って雑誌とか買って夢中で読んだ。

ブックカルテ リンク

奥田民生ショウ

著者
宇都宮 美穂
出版日
当時、穴があくほど読んだ一冊です。今思い出してみると、ユニコーンも民生さんもちゃんとアイドルだったんだなと思う(その頃はそう思ってなかった)。自分が大人になって仕事で広島行く時に、未だにこの本の景色と町並みを自然に重ねてしまう。好きな人以外は読まなくていい本。

ルージュの伝言

著者
松任谷 由実
出版日
僕が生まれて初めて行ったライブは姉に連れられて行った松任谷由美さんの DAWN PURPLE TOURでした。荒井/松任谷どちらの時代にかかわらず好きで、この本は友達のミュージシャンが貸してくれて読んだ。子供の頃の話とか、自信に満ち溢れて生意気な感じとかもいいんだけれど、1970年代後半から80年代にかけてこの本が出版された当時、「年に2枚アルバムを作ってツアーまわるのが当たり前」だったことにびっくりしたし、それに影響を受けて自分も短いスパンでアルバムを制作した。

僕の音楽人間カタログ

著者
山本コウタロー
出版日
1984-05-01
小学校の頃「走れコウタロー」を父に仕込まれて歌えるようになってから、山本コータローさんという人を勝手に身近に感じている。清志郎さん、井上陽水、長渕剛さんなどの裏話や、日本の音楽の変遷を知ることができて興味深い。

モールス歌詞集

モールス歌詞集

2008年07月30日
酒井泰明
7e.p.
2000年頃に上京して、ライブ活動を始めてすぐに出会ったモールスというバンドのヴォーカル/ギター、酒井泰明さんの歌詞集。大好きで尊敬するバンドなんですが、とても独特な歌詞で、自分が詩作で行き詰まった時なんかにパラパラめくってみたりします。固いものと柔らかいものを、真逆ではないけれど確かに交わらないものと空気を接着してしまう独特の言語感覚。さみしさや悲しさをちゃんと表現できる素晴らしいミュージシャンの独創性に優れた歌詞。

音楽を作っている人の本を読むの好きです。個人的には古本屋で100円のコーナーにある古いようなのが面白かったりします。今回は読み物としての面白さというより、自分の歴史の中で思い出のあるアーティストの本を選んでみました。

この記事が含まれる特集

  • 本と音楽

    バンドマンやソロ・アーティスト、民族楽器奏者や音楽雑誌編集者など音楽に関連するひとびとが、本好きのコンシェルジュとして、おすすめの本を紹介します。小説に漫画、写真集にビジネス書、自然科学書やスピリチュアル本も。幅広い本と出会えます。インタビューも。

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