猫派のための猫LOVEマンガ

猫派のための猫LOVEマンガ

更新:2021.11.7

ふくろうず・内田万里さんによる連載書評コラム。今回は大島弓子『グーグーだって猫である』、吉田戦車『おかゆネコ』、ねこまき『ちびネコ どんぐり』を取り上げます。

ふくろうずのヴォーカル・キーボード。内田万里(Vo, Key)、石井竜太(Gt)、安西卓丸(Ba, Vo)で2007年にふくろうず結成。2011年6月、メジャーデビュー・アルバム『砂漠の流刑地』をリリース。2015 年1月から放送されたドラマ『ワカコ酒 Season2』のオープニングテーマにミニアルバム『ベイビーインブルー』収録曲「いま何時?」が使用され、メンバーもカメオ出演して話題に。 同月には恵比寿LIQUIDROOMにてツアーファイナルが大成功。2016年4月には東京・クラブeXにて、ワンマンライブ「ふくろうずの360 ゚ライブ ~死角の無いやつら~」を開催。同じく4月に大阪・Music Club JANUSにて自主企画「プリティーツーマン~春はあげぽよ、YO!YO!白くなりゆく!?~」で、ねごとと共演し会場を盛り上げた。 7月13日にリリースされた最新アルバム『だって、あたしたちエバーグリーン』は、2014年6月リリースの『マジックモーメント』以来となる作品。2017年1月からは3カ月連続企画ライブ、6月には東京・大阪で「さらば!プラネタ銀河ツアー」を開催した。9月6日には結成10周年の集大成となるニューアルバム『びゅーてぃふる』をリリース。12月24日、結成10周年を記念したライブ「ごめんね、ありがとライブ」をもって解散を発表した。 オフィシャルホームページ http://www.fukurouzu.com/
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小学一年生の時に捨て猫を拾って以来、猫派のわたしです。
子供の頃は「犬派は許さん」くらいの気持ちで過ごしていましたが、コーギーちゃん(犬の種類)との運命的な出会いを経て、今では犬も好きです。
でも、やっぱり猫が好き。
そんなわたしがオススメする猫へのLOVE溢れるマンガたちを読んで、一緒に猫愛を深めましょう。

「グーグーだって猫である」

著者
大島 弓子
出版日
2008-06-25
大好きなマンガ家、大島弓子による猫愛マンガエッセイ。
偏愛といっても良いくらいの猫への深い愛がジックリ描かれています。
話のはじまりは、飼い猫の「サバ」が死んでしまったところから。
別れがあれば出会いがあり、そしてまた別れがあります。
さよならは悲しいけれど、「出会わなければよかった」とか「飼わなければ良かった」なんて絶対思いません。
悲しみ以上に、大きな幸せがあります。
「猫を飼う」ってそういうことだよなーと読みながら思い返して、泣いてしまいます。

「おかゆネコ」

著者
吉田 戦車
出版日
2013-02-28
作者の吉田戦車は猫が好き。
なので昔から作品によく猫が登場していましたが、いよいよ「おかゆネコ」では猫が主役になっちゃいました。
おかゆネコちゃんは、飼い主であるB級グルメ大好き独身30代男の食生活を改善すべく、毎日頑張っておかゆを作ります。
その設定が、もうかわゆい。
しかも。流行りの「食マンガ」要素が盛り込まれているのです!
毎回、ちゃんとおかゆの作り方(いろんな種類のおかゆを作る)を説明してくれるという粋な計らい。
食好きとしては、とても楽しい要素。
ほっこりしながらプッと思わず笑ってしまう「おかゆネコ」、かなりオススメです。
気軽に読めるので、是非読んでみてください。

「ちびネコ どんぐり」

著者
ねこまき(ミューズワーク)
出版日
2014-11-12
表紙の「どんぐり」ちゃんの可愛さに惹かれて思わず飼ってしまった一冊。
先住猫「にゃんこ」と、後から来た新入り「どんぐり」との一筋縄ではいかない猫ちゃんライフがほのぼのと描かれています。
読んでいて、思わず「わかるー」と頷いてしまったり、笑ってしまったり、ちょっとホロっとしてしまったり、猫を飼ったことがある人なら少なからず共感できる作品になっていると思います。
猫を飼うって難しいこともありますが、やっぱり最高です。
あー猫が飼いたい。5匹くらい飼いたいです。

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  • 本と音楽

    バンドマンやソロ・アーティスト、民族楽器奏者や音楽雑誌編集者など音楽に関連するひとびとが、本好きのコンシェルジュとして、おすすめの本を紹介します。小説に漫画、写真集にビジネス書、自然科学書やスピリチュアル本も。幅広い本と出会えます。インタビューも。

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