第3弾!叙述トリックを用いた小説5冊

第3弾!叙述トリックを用いた小説5冊

更新:2021.11.30

どうも、わちゅ〜さんです。 今回ご紹介するのは「叙述トリック」を用いた小説。このテーマも3回目を迎えます。パチパチパチ。もし皆さまの中で「……ん? 叙述トリック? 何それ、おいしいの?」というファンキーな方がいらっしゃいましたら、私の過去の記事『読書にハマる起爆本!叙述トリック5冊』にて詳しく説明しておりますので、ぜひチェックしてみてください。

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余談ですが、わたくし最近、なぜか高確率で遭遇するショッキングな出来事があるんです。それは、移動中に本を読んでいるときのこと……。物語もいよいよ佳境を迎え、一番重要なシーンに差し掛かった!っと思った瞬間、目的地に着いてしまうという悲劇。これホントやるせない。もうホント泣きたい。ミステリー系の小説なんか特に。

こないだ電車で移動してる時も、ページをめくり「えーっ!? コイツが犯人だったんかっ!!!!」と興奮しまくってたら「まもなく渋谷に到着しまーす」という死の宣告。もういやぁあぁああぁあああーん!!!! これホントもどかしい!! そのまま結末まで読めないもどかしさ!!

もどかしいったらありゃしない!! もどかしいもどかしいもどかしいもどか…………あ、そういえば、我らがThinking Dogsの3rd singleに「もどかしいディスタンス」という一押しの曲が入っています。ぜひ聴いてください。良い曲なんです。もどかしさを味わってください。えぇ、そうです。これ、宣伝です。お気付きの通り、宣伝です。よろしくお願いします。

ってことで、早速ご紹介していきまーす。私の二の舞にならないよう、お家でゆっくりどうぞ。

倒錯の死角

著者
折原 一
出版日
1999-10-07
まずは読みやすいコチラ! 叙述トリックの名手、折原一さんの長編小説。屋根裏部屋から向かいのアパートを覗く男、そして覗かれる女。彼らを中心に物語が進行していきます。

今作の魅力は、巧妙に仕組まれたトリック。かなーり衝撃的な結末が待ち受けています。特に、終盤の目まぐるしい展開は見物です。ストーリー自体が面白いので、私も飽きることなく読めました。

冤罪者

著者
折原 一
出版日
折原一さん二連続! ひゅーっ!! わたくし一押しの作品でございます。とにかく面白いんです。読む手が止まりません。私が過去に読んだミステリーの中でも、トップ5に入るくらい好きな作品。ただ、かなーりエグい。焼殺や強姦といったショッキングな事件を取り扱っています。映像化したら18禁になるんじゃ……ってほど。しかーし! そんなことどうでもよくなるぐらい面白いんす!! あたしが保証しますぜぃ(キラッ)。

今作も怒涛のラストを迎えます。かなり衝撃的。「マジかっ!!」ってなります。私も「マジかっ!!」ってなりました。ぜひ皆さんもこの作品を読んで「マジかっ!!」ってなってください。

慟哭

著者
貫井 徳郎
出版日
貫井徳郎さん衝撃のデビュー作!! かなーりヒットした名作ですわね。主人公は、連続幼女誘拐事件を追う捜査一課長・佐伯。難航する捜査に加え、警察内部での不協和といった難が次々に降りかかってくるという、かなーり暗くてかなーり重いお話。

いわゆる、イヤミス(嫌な気分になるミステリー)ってやつです。読み終わった後、どんよりした気持ちになります。胸がギリギリ締め付けられる感じ。人間のリアルな心情が鮮明に描き出されており、悲痛な叫びがひしひしと伝わってきます。うわぁ〜……と思いつつも、どんどん引き込まれてしまうってのが今作の素晴らしいところ。
イヤミス好きには持ってこいの作品!!

今作にも面白い仕掛けが施されていますが、慣れている人であれば気づいてしまうかもしれません。この大胆なトリックを堪能しつつ、重厚に描かれた物語をぜひ味わってください。真実を知ったときの悲しさといったらもう……。

たったひとつの、ねがい

著者
入間 人間
出版日
2012-11-22
はい、みなさん。この本の表紙を見て、どんなストーリーを思い浮かべましたか? 恋愛もの? 友達との絆? 家族の愛? 恐らく、ほんわかした物語を連想された方は多いと思います。だってこんな可愛らしい少女が描かれてるんですものね。

はい。とりあえずそのイメージは捨ててください。この作品、めちゃめちゃムゴいです。グロテスクの塊です。スプラッターものに耐性がない方はご注意ください。表紙とのギャップが激しすぎるんです。私もそんな噂をちょいちょい耳にしていたのですが、読んでみてビックリ。予想をはるかに超えてきました。序盤は至って平和な恋愛物語なのですが、ある1ページを境に世界がガラッと変わります。

しかも、これまたストーリーが面白くて。読む手が止まらなくなります。先が気になって仕方がありません。そして待ち受ける衝撃のラスト。種明かしの部分に差し掛かっても、初めのうちは状況が呑み込めず「……ん?」ってなります。

が、点と点がつながった瞬間「ほぉー!!」と唸ること間違いなし! それと同時に「エゲつねぇっ!!!」って叫びたくなることでしょう。読めばこの意味がわかって頂けるはず。ぜひ一読を!

ある閉ざされた雪の山荘で

著者
東野 圭吾
出版日
1996-01-11
来た! クローズド・サークル!! 今作は、密室に見立てられた空間での殺人事件が描かれています。一見ありがちな設定だなぁという印象を受けますが、実は予想だにしない結末が待ち受けているのです。

今作のトリックは非常に面白い!! とある1フレーズによって、世界がひっくり返ります。この衝撃を是非とも味わって頂きたい! わたくし、実は今作と似てるトリックを見かけたこともあったのですが、全く見抜くことができず……。無念。果たしてあなたは見抜けますかな? まさかそういう○○だったとはねぇ。ふふ。

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