WEAVERのドラムの河邉です! すっかり暖かくなって、良い季節になってきました。今月から全国14カ所のライブハウスツアー「Walk on the Night Rainbow」も始まり、熱量のある音楽を全国に届けていこうと思っています。それと同時に、それぞれの地域の美味しい食べ物や景色との出会いも楽しみです。ということで! 今回は、旅に出たくなる本を5冊紹介させていただきます!
まず最初に、先日頂いたばかりの本『夜の虹の向こうへ』を紹介しよう。カメラマンである作者、高砂淳二さんによる、ハワイでのnight rainbowとの出会いが綴られた美しい写真つきの本だ。夜の虹というのはめったに見ることができないものであるが、ハワイアンの間では「最高の祝福」「大きな変化の前触れ」と言われ、大変価値のあるものとされている。実際に高砂さんもこの夜の虹との出会いから、大きく人生が変化していったそうだ。
- 著者
- 高砂 淳二
- 出版日
活字だけの本でこんなに笑わせてもらった経験が今までにあるだろうか。もし皆さんが本でたくさん笑った経験がないのであれば、ぜひおすすめしたい。宮田珠己さんによる『旅の理不尽ーアジア悶絶編』である。この本は作者の宮田さんがアジアの各地を旅し、そこで見たものや出会ったものが綴られているいわゆる旅行記であるが、とにかく内容がめちゃくちゃである。
- 著者
- 宮田 珠己
- 出版日
- 2010-05-10
旅の本といえば、必ず誰もがこの本を勧めるだろうというほどの名作である。深夜特急シリーズは、インドのデリーからイギリスのロンドンまで乗り合いバスで行くというテーマを掲げ、旅を始める作者・沢木耕太郎さんによる旅行記である。第1巻は香港・マカオ編とあり、まずデリーにたどり着くまでの、つまりテーマでいうところの「より道」がまるまる一冊になっている。
- 著者
- 沢木 耕太郎
- 出版日
- 1994-03-30
私が一番好きな作家の一人である、北杜夫さんによるエッセイ。特にこの本に思い入れがある理由は、学生時代にこの本の読書感想文を書くことを決め、そして苦しめられたからである。当時文章を書くということがとても苦手であった私は、姉に助けを求め「感想文ってどうやって書けばいいの?」「感想を書けばいいやん」という不毛なやりとりをしたことをこの本は想起させる。
- 著者
- 北 杜夫
- 出版日
- 1965-03-02
益田ミリさんによるエッセイ。北は北海道、南は鹿児島まで、日本各地の様々な名所での経験が記されている。ここまで海外の旅の本ばかりすすめてきた反動もあり、国内というだけで一気に身近な話をしている気持ちになる。国内であり、さらにほんわかとした旅の様子は、自分も行ってみたい、行けそうだ、と思いながら読むことができるだろう。イラストレーターでもある作者のイラストが章の最後についており、本の最後には4コマもあるので、映像が浮かびやすい。気軽に読むことができるのも魅力だ。
- 著者
- 益田 ミリ
- 出版日
- 2016-04-12
本と音楽
バンドマンやソロ・アーティスト、民族楽器奏者や音楽雑誌編集者など音楽に関連するひとびとが、本好きのコンシェルジュとして、おすすめの本を紹介します。小説に漫画、写真集にビジネス書、自然科学書やスピリチュアル本も。幅広い本と出会えます。インタビューも。