こんにちは、モノブライト ギターの松下省伍です。今回は笑いで、ユルさで、テキトーに、しかし時に生真面目に貴方の相談を解決に導く本をご紹介させていただきます。説教くさいムズカシイ哲学的な本・自己啓発本も良いですが、今回は著者の特異な人生経験から斜め上に45度に放たれるコクのある回答、そのお言葉の数々に人生の後輩としてご指導いただくのはどうでしょうか。
蛭子能収さんが大好きな競艇場でお遊びしている傍ら、おハガキの悩みを答えていくという流れになっています。とにかく回答に綺麗事は一切ありません! 相談者には申し訳ないですがハチャメチャな回答に大笑いします。相談から自分の話になって、まったく回答しない時さえあります。巻頭でも「これ本にして誰が読むんでしょう」と自分で言っちゃってます。しかし、相談者と同じ位置に立って核心だけを突いているのが凄いし、当たってると思ってしまう不思議さ。
- 著者
- 蛭子 能収
- 出版日
- 2015-07-11
買って読んで見返したらこれ続編でした。うっかりさんが僕のいらない持ち味です。もちろん時々毒突いてはいますが、真摯に長文での回答をしているマツコ・デラックスさんはその毒の中にしっかり愛情がありますよね。そして文面から読み取る相談者への観察眼と想像力が凄いです。試しに自分ならどう答えるか考えてから回答を見たのですが、自分が見てるものの少なさにヘコみました。そういう意味でも自分が鍛えられる本。
- 著者
- マツコ・デラックス
- 出版日
- 2015-06-15
基本的に下ネタがらみですので男性に強くオススメいたしますが、相談者は結構女性もいらっしゃいます。間違っても丸の内のOL様とラプンツェルに住んでいるお嬢様はご気分を悪くすることもございますので自己責任でよろしくお願いいたします。これは実際の対談を文字にしたものなので、臨場感が半端ないです。その場でこれがおしゃべりされていると思うと失礼ですがやはり笑ってしまいます。リリー・フランキーさんの例の出し方が秀逸すぎて最高に面白い。随分ねじ曲がってはいると思いますが、特有の愛に溢れていると思う人生相談本。
- 著者
- リリー フランキー
- 出版日
- 2009-10-26
漫画『ぼのぼの』の個性的な登場キャラクター達が相談者の悩みについて会話するという形での人生相談本。セリフが縦書きで並んでます。ちょっと台本っぽくてニヤリです。原作でありそうな一話のように最後に心地よく「あぁ、そうかもなぁ」と思わせてくれます。主人公ぼのぼのの「〇〇ってなんだろう?」「〇〇ってどういうこと?」という何気ない一言が、いつしか凝り固まった自分の概念とか先入観といった類のものを柔らかくほぐしてくれます。著者自身のキャラクターへの相談も!
- 著者
- いがらしみきお
- 出版日
- 2015-01-29
本と音楽
バンドマンやソロ・アーティスト、民族楽器奏者や音楽雑誌編集者など音楽に関連するひとびとが、本好きのコンシェルジュとして、おすすめの本を紹介します。小説に漫画、写真集にビジネス書、自然科学書やスピリチュアル本も。幅広い本と出会えます。インタビューも。