そして、毎年恒例の夏のハロー!プロジェクトコンサート、「Hello!Project 2016 SUMMER ~ Sunshine Parade ~」「Hello!Project 2016 SUMMER ~ Rainbow Carnival ~」が7月16日よりスタートし、全国各地をまわらせて頂きます。コンサートは熱く、外に出ても暑い。今回はそんな時期にピッタリな背筋が凍りつくような本を紹介します。この本を読めば今年の夏は冷房いらずかもしれません。
ようこそわが家へ
著者である池井戸潤さんの小説が好きで、何冊か読んだことがあったのですが、こぶしファクトリーのメンバー何人かと書店に入った時に、今注目の本が置かれているブースにこの本の存在を見つけ手に取ってみました。「ストーカー」「嫌がらせ」など、私が小説において得意とするワードが前面に押し出された本で、これは読むしかない!と感じました(笑)。
本の帯にはデカデカと「一気読み必至!」「超高速ミステリー!!!」と書いてあって、最初はよく見るキャッチコピーだな……くらいに思っていたんです。しかし、文字どおり高速で一気読みしてしまいました。正直とても悔しかったです。怖いもの見たさにページをどんどんとめくってしまい、そのまま最後まで読んでしまいました。
読んでいる間は恐怖に心も身体も縛り付けられるような感覚でしたが、結末はそこまで暗くなく、後味の悪いものが苦手な方にも読みやすいのではないかなと思います。皆さんもぜひ怖いもの見たさにこの本を開いてみてください。
のぞきめ
どまん中のホラー小説です。数年前に暑い夏の日に涼もうと、なんとなしに入った書店に平置きされていて、面白そうだと思い手に取り読んでみました。誰もがきっと一度は感じたことのある「誰かに見られている」という感覚を全肯定するような物語です。もともとホラー映画やお化け屋敷など、怖いものが大の苦手だった私にとっては途中で読むのを止めようかと迷うほどでした。
読んでいる時は怖くて怖くて何度も戸締りを確認してから寝ていたほどで、それくらい本の世界に引きずり込まれていました。しかし、怖いとは思いつつも続きが気になって仕方なくどんどんとページをめくる手は進んでいきました。読み終えた後、改めてこの本の分厚さに気づきました。本の世界観の端々に垣間見える、私の大好きなミステリー要素に魅了されたのです。
解釈の仕方も人それぞれあるのではないかと感じます。あなたもこの本を読んで「誰かに見られている」感覚の真相を目撃してみてはいかがでしょうか。