スエカネクミコのおすすめ漫画5選!様々なジャンルを手がける漫画家

更新:2020.12.28

大手ゲーム会社勤務という変わった経歴を持つ漫画家・スエカネクミコの多彩さを楽しめる漫画作品、ギャグからシリアスまで傑作5タイトルをご紹介します!

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まさにエンターテイナー!多彩な漫画家スエカネクミコ

スエカネクミコは、株式会社カプコンに勤め、『逆転裁判』『ビューティフル ジョー』などといった人気ゲームのキャラクターデザインを担当しました。退職し、専業漫画家となってからも『逆転裁判2』『逆転裁判3』には製作協力として参加しています。他に、むとべりょう名義で同人誌やBL作品発表するなど、意欲的に活動しています。

「お金を払って読んでくれる読者に、絶対に楽しんでもらいたいという気持ちで描きたい」というコンセプトのもと、エンターテイメント性を重要視し、様々なジャンルの作品を発表する漫画家です。

スエカネクミコのグロ漫画!最凶のマリー・アントワネット降臨

18世紀のフランスを舞台に描かれる、ダークファンタジー漫画。マリー・アントワネットは嫁入りのため祖国オーストリアからフランスへと向かいました。同じ馬車には、アントワネットに何かあったときの身代わりとなるべく連れてこられた双子の弟アルベールも乗っています。

その道中、馬車が「動く屍」の群れに襲われるところから物語は始まります。

著者
スエカネ クミコ
出版日
2017-01-12

連載開始前にフランスで取材を行い、さらにはライターの前島賢氏をシナリオ協力として迎え、事実と構成を練りに練って描かれた作品です。マリー・アントワネットやルイ16世、ロベスピエール、ナポレオンなど、教科書に出てくる偉人たちの人物像を知っておくと、作品にのめり込むことができます。

例えばマリー・アントワネットはルイ16世に嫁いだ後、仮面舞踏会や賭博に熱中します。その後、王政に対する不満を爆発させた民衆によって革命が起き、アントワネットらは亡命するも失敗。裁判の結果ギロチンで処刑された、というのがよく知られる生涯です。(人柄などについては諸説あり、浪費家ではなかった、と言われていることもあります。)

歴史通りに物語の本筋が進むとしたら、作中のマリー・アントワネットはやはり、ギロチン台へと送られてしまうのでしょうか?先を予想しながら読むのも楽しいかもしれません。

作品の設定上、グロテスクなシーンもありますので、そういった要素が苦手な方はご注意ください。

『ベルサイユオブザデッド』については<『ベルサイユオブザデッド』が無料!2巻までの見所をネタバレ紹介!>で紹介しています。気になる方はぜひご覧ください。

ファンタジック&エロチック!コメディ

フラれた上に、友人に好きな相手を奪われて、成城紅茶館でケーキをやけ食いしていた男子高校生・士乃は、サービスで出された紅茶を飲んだことで身体に異変が起きます。なんと、巨乳美少女に変身してしまうのです!実は成城紅茶館の紅茶には秘密があり、その被害者は他にもいて……。

予想のつかないドタバタトラブル、異色のコメディ作品です。

著者
スエカネ クミコ
出版日
2007-06-28

本作のポイントは、変身した被害者が、みんな美少女に変わるわけではないというところです。それぞれに登場人物たちは個性的で、ちょっとおバカで、その上紅茶の力でおかしな症状が出てしまい、すぐにトラブルを引き起こしてしまいます。士乃も美少女の姿のまま、恋をした少女と、それを奪った友人に接触したことで、複雑な三角関係を生んでしまうのでした。

百合(女性同士の恋)、BL(男性同士の恋)といった描写もあり、お色気要素もありの展開なので、本作だけで様々なジャンルの人間ドラマを読むことができます。かなりのギャグテイストで、絵が綺麗かつ可愛いため、たくさんの人が楽しめるはず!

全1巻という手に取りやすいボリュームも魅力です。ぜひ読んでみてください。

変人アニオタに恋したギャルの運命は…!

谷中都は、可愛くてモテモテ、キラキラした女の子です。素敵な男子とのキラキラキャンパス生活を夢見て大学に入学した彼女はイケメンに声をかけたのですが、その男子・御所川原はメガネをかけるとイメージが激変してしまう、という人物でした。

御所川原の正体はめちゃくちゃ変わったオタクだったのです。

著者
スエカネ クミコ
出版日
2008-12-19

声をかけた男子がオタク。しかも自分のことを崇拝する二次元のキャラクターに似ている、などと言い出せば、ドン引きしてしまう人もいるでしょう。

しかし都はなんとか彼を理解し、振り向かせようとします。御所川原を落とすためにコスプレにまで挑戦し、四苦八苦しながら突っ走る都はとても可愛いです。しかし、その程度のアピールなど通じるわけもない御所川原を振り向かせることはできるのでしょうか……?

他にも、都にアプローチしましたが、相手にされなかったリア充イケメンの田所や、御所川原の許嫁の梨華などが登場します。都と御所川原による一方通行だった恋のストーリーは、四角関係に発展しますが、その展開はおそらく読者の斜め上をいくでしょう。

萌え・巨乳・貧乳・BLなど、様々な要素が詰め込まれていて、『成城紅茶館の事情』と近い部分があります。可愛らしく、はちゃめちゃな漫画が好きな方におすすめです。

血と刀で戦う、美しい少女の物語

『BLOOD+』というアニメをご存知でしょうか?劇場公開、ゲーム化もされた『BLOOD THE LAST VAMPIRE』のコンセプトを引き継ぐ、2005年からおよそ1年にわたって放送されたアニメです。本作はそのスピンオフ作品で、設定や登場人物は同じですが、漫画だけのオリジナルストーリーが描かれています。

主人公は、音無小夜(おとなし さや)。一年前からの記憶しか持たないこと以外は、ごく普通の少女です。しかしその正体は人間ではなく、人の血によって生きる「翼手」と呼ばれる存在でした。自身も翼手ですが、「過去の因縁」のために翼手を殲滅するべく戦います。

著者
["スエカネ クミコ", "アニプレックス", "プロダクションI.G"]
出版日
2006-04-22

本作はアニメ『BLOOD+』の過去にあたる、ロマノフ王朝時代のロシアを舞台にした話です。漫画でしか語られない過去のエピソードについて描かれており、アニメと一緒に楽しむことで、作品に深みを感じられるでしょう。

戦い続けなければならない、人を殺し続けなければならない宿命が少女を苛む、悲劇の物語です。深く悩み、自身を責める小夜と、その小夜を支え対となる「シュヴァリエ(騎士)」を務めるハジとの主従関係の美しさが、読者の心を掴みます。

実際の時代背景、出来事、王朝の人物らをベースにしているので、歴史好きの方もきっと夢中になれる一冊です。

スエカネクミコの傑作!クローンたちの青春学園

時は西暦2XXX年、ナポレオンやエリザベス一世、ナイチンゲール、フロイト、ヒトラーら世界の歴史上の人物たちのクローンのみが集う「セントクレイオ学園」に、神矢史良(かみや しろう)は唯一のクローンではない者として在籍していました。

日々クローンたちの苦しみや悩みに触れながらも学園生活を送っていたのですが、ある日、学園の卒業生であるクローン・ケネディが衆目の中で暗殺されてしまいます。クローンを襲う謎の勢力、その正体とは……。

著者
スエカネ クミコ
出版日
2009-05-29

一風変わった学園ファンタジーとして始まった本作。スエカネクミコは、「ライトノベル的な作品を作ろう」というテーマで本作のストーリーを組み立てました。ちなみに作者の言う「ライトノベル的な要素」とは、美男美女ばかり登場する学園ものであるということと、人がたくさん死ぬことでした。

エンターテイメント性を大切にし、面白い作品を生もうとした結果、クローンという題材を扱うことにしたそうです。最初はラブコメ路線だったのが、クローンについて考えるうちに重く、暗い設定へと移っていきました。

クローンが、人間としての自分にの存在に疑問を持ったらどうなる?という疑問から、クローンを生み出すことのタブーに迫る物語です。作中のクローンたちのクローンとしての感情と、今を生きる若者としての感情との葛藤をリアルに描いています。

スエカネクミコが力を注いだエンターテイメントの結晶とも呼べる、全12巻の作品です。


スエカネクミコ作品は、ほんとうにジャンルもテイストもさまざまで驚かされます!ギャグからシリアスまで、そのギャップをお楽しみください。