「今日、何食べる?」通り過ぎた夫婦のそんな何気ない会話。こっちまで幸せになる瞬間です。その夫婦にすれば、もしかしたら日常の面倒臭い選択なのかもしれないですね。けれど、その長く時間を過ごすことで纏う独特の空気感と選ぶことができる幸せが、きっとそこにあると思います。
日本の料理から海外の料理、ジャンク飯から正統派まで様々な料理が著者の思い出とともに綴られたエッセイです。食には記憶が宿ります。あなたにもそんな一品があるはず。思い出したら今晩のおかずに是非。また、活字でおいしくなるものといったお話があって共感。確かに「ほうれん草のお浸し」より「ほうれんそうのおしたし」、「バター」より「バタァ」の方が絶対おいしい。
- 著者
- 西 加奈子
- 出版日
- 2016-02-10
主人公・タカオはとあることからホームレスへと転落、流れ流れて銀座にてダンボール暮らし。そこでホームレスのヤッさんと出会う。ヤッさんは食の達人、築地と高級料理店を行き来して生活するグルメなホームレスだった。ホームレスでありながら誇りと立場をわきまえるといった生き方のヤッさんに弟子入りするタカオ……というあらすじのユーモアたっぷり人情小説。
- 著者
- 原 宏一
- 出版日
- 2012-10-11
僕を含め魚介類好き、のんべえの方には超おすすめです。料理の楽しさは食べたいものを決めてスーパーや魚屋、肉屋、八百屋に向かっているところから始まる。店をはしごして足を疲れさせたほうが愛情入って料理がうまくなる説。できることならその出発前にはビールジョッキや、おちょうし、おちょこを冷蔵庫に入れる。できることなら朝からランニングをして疲れておく。本当、自分でも力の使い方がバカだなと思う。はい、あなたはまずおちょこを買いましょうね。
- 著者
- 大庭英子
- 出版日
そんな、ともすれば一人遊びになってしまう料理ですが、最大の喜びはやっぱり人の為に作る時。うんと練習してきたるべき時に備えましょう。こちらはザ・洋食もちらほら。
- 著者
- 馬場 香織
- 出版日
- 2008-12-05
迷ったけどせっかくなのでご紹介します。やっぱり酒場はうまいもので溢れかえってると思うんですよ。お酒を飲まない人でも舌鼓間違いなし。いつか挑戦してみたいことは、一人で店に行き酒を頼まずアテで白いご飯を食べて帰る、そんな違うステージの人間のやるようなこと。そんな逆な硬派。そんな逆の破天荒。そんなグランドキャニオンくらいでっかいことだ。
- 著者
- 出版日
- 2015-10-30
本と音楽
バンドマンやソロ・アーティスト、民族楽器奏者や音楽雑誌編集者など音楽に関連するひとびとが、本好きのコンシェルジュとして、おすすめの本を紹介します。小説に漫画、写真集にビジネス書、自然科学書やスピリチュアル本も。幅広い本と出会えます。インタビューも。