ヒップホップドリーム
このところ人気のTV番組『フリースタイルダンジョン』のモンスターでもおなじみのMC漢の自伝。MC漢さんのラップと、テレビから溢れてくる人となりが魅力的なのと、友達のミュージシャンが面白かったと言っていたのがきっかけで読みました。
読んでて心配になるほどイリーガルな話が出てきますが、リアルさにこだわっていた時にMCバトルで「刺す」という言葉を使った仲間がいて、その言葉を現実にするために刺したという部分はカルチャーショックでした。やめてほしいです。
言葉の説得力についてこだわりがあるのはよくわかりました。さらっと読めてとても面白い本です。
ヒップホップの詩人たち
たくさんのラッパーの生い立ちや歴史、インタビューとリリックが収められています。TwiGy、田我流、小林勝行、the BOSS(BOSS the MC/ILL-BOSSTINO)など、個人的にも好きな人たちのことが本人の言葉で語られていてとても良い本です。
ここに収められているほとんどのラッパーが東京以外の地方をホームにしていて、それですごくカッコよくて、もちろんバンド・シーンにも各都市に地元の良いバンドがいるけれど、バンド・シーンより地方分権が進んでいる印象を受けました。なぜだろう。
読んでいるとやはり少なからず人間の厚みが言葉のクオリティを生むのか、と思わせられます。
作詞入門ー阿久式ヒットソングの技法
子供の頃歌謡曲が好きでした。意味もわからずによく口ずさんでいました。阿久悠さんの凄さに気づいたのは大人になってからでした。
基本的に1972年に書かれた本なので、時代の違いは感じるけれど(書かれた当時はABCの構成もまだ新しかった時のようだ)。企画の必要性など僕にとっては新鮮なものがあります。
その歌手を役者として歌わせる感じや、恥ずかしいほど入り込んでいる世界観とか憧れます。作詞に興味ある人は一度読んでみると役立つかもしれません。今日的な歌詞じゃないかもだけど。