ということで、今回のテーマは「懐かしく温かい気分になれる絵本」です。以前にも何冊か絵本を紹介したことはあるのですが、今回は絵本に焦点を当てて紹介したいと思います。
不思議な温もりを感じる魅力たっぷりの絵本。そのなかでも私が幼少期に何度も繰り返し読んだ3冊を今回は紹介します。
あさえとちいさいいもうと
私の姉のような存在である従姉が交通事故に遭ったとき、従姉の幼稚園の先生が病室に持ってきてくれた本です。従姉に向かって「この本の姉妹はあなたと彩海ちゃんにそっくりなの」と紹介してくれた本だそうです。姉妹の温かさが可愛らしく描かれており、挿絵も愛くるしい。あさえと、あやちゃんの真似をして線路を書いて、でんしゃごっこをよくしていたことを覚えてます。チョークで線路を書いているのですが、チョークなど私の家にはなく、ガーデニングに使う石を床に擦り付けて白く発色させて遊んでいました。
絵本の文章も登場人物の心情や、息遣いに寄り添っている言語表現と言葉のリズムで読んでいるうちに惹き込まれていきます。反抗期などでお互い素直になれない姉妹や、そんな姉妹に悩むお母さん方にぜひ読んで欲しい一冊です。
だるまちゃんとてんぐちゃん
大人気のだるまちゃんシリーズの中でも一番私が気に入っていた作品。てんぐちゃんの真似をしたがるだるまちゃんがなんとも言えず愛らしく、小さい子の何でも真似をしたがる精神を面白おかしく、可愛く描いていて、何度でも読みたくなる一冊です。
ちょっとした伏線のようなものが張られているのも子供たちの遊び心や好奇心をくすぐっているのではないでしょうか。というのも、当時はこんなにも具体的にこの本の魅力について説明することはできませんでしたし、どこが面白いか上手に言葉にできなくて「なんか好きー」と言った程度にしか思っていませんでした。しかし久々に読むと、ここがこうなっているから面白いんだなという、新しい気付きもあって、そこも絵本の魅力だと感じます。