webで発信して火が着いた本作。2019年4月からは、アニメ2期の放送。それに続き、2020年4月にハリウッドでの実写映画化の決定が発表されました。「職業:ヒーロー」の人たちが、市井の人々に害をなす怪人を相手に、獅子奮迅の奮闘をくり広げる物語です。たくさんのヒーローたちが、ド迫力の規模やパワーで戦うところが最大の見所です。 海外での人気も根強い本作。この記事では、最強のキャラたちを強さごとにご紹介。ぜひ、キャラクターの魅力を感じてみてください!
『ワンパンマン』は2009年からweb連載がはじまり、単行本化されているリメイク版は2012年から「となりのヤングジャンプ」で連載が始まりました。
ヒーロー協会はヒーローの1人1人を、戦闘能力のほかに怪人を倒した実績や一般の人々を助けたり破壊された街の復興を手伝ったりの社会貢献、一般の人々からの人気などの要素を総合的に評価してランクを与えています。
- 著者
- 村田 雄介
- 出版日
- 2012-12-04
S級・A級・B級・C級の4つのランクがあり、そのなかでさらに順位づけされているヒーローたちですが、総合的評価ではなくただ「強さ」で比較すると、そのランキングはどのようなものになるでしょうか。本稿ではヒーロー協会所属プロヒーローの強さランクについて考察し、カウントダウン式に発表していきます。
なお、作中に戦っている姿が描写されていないブラスト(S級1位)、ゾンビマン(S級8位)、オカマイタチ(A級3位)、ブシドリル(A級4位)、マッシュルーム(B級)などは強さを判定することができませんので、「ランク外」と設定することとします。
2019年4月から、アニメの第2期がスタートする本作。そんな待望の2期放送の前に、その気になる範囲を予想します。アニメ開始前に、予習として読み返してみるのも面白いかもしれません。
まず開始の場面ですが、1期の終了地点から考察すると、第8巻からでほぼ間違いないでしょう。8巻は、人間最強と言われるキングがメインとなるエピソードが収録されています。そんな彼に謎の組織が襲いかかり……。キングの秘密も明らかになる、要注目の一冊です。
- 著者
- 村田 雄介
- 出版日
- 2015-04-03
そんな第2期のメインの敵となると予想されるのは、「ヒーロー狩り」として知られるガロウ。S級3位で「相手を殺めない」をモットーとするバングの、元一番弟子です。幼少期に受けたいじめと「ヒーローごっこ」の経験で歪んでしまった彼が、今回のメインの敵となるでしょう。
そして何巻までの内容になるかという点ですが、おそらく1クールで、14巻までの内容になるのではないでしょうか。仮に2クール放送されるとすれば21巻までということになりますが、2019年3月現在、本作は既刊18巻。ですので、14巻までの内容で放送されると予想されます。
ちなみに14巻までだと、ガロウとの決着はまだ着いていません。これは、もしや第3期の放送もあるのか!?と、気が早いながらも期待せずにはいられませんね!
50位からの15人です。A級・B級・C級の各ヒーローが入り乱れています。活躍振りが目覚ましいC級ヒーロー、無免ライダーや赤マフの場数の多さ、ヒーローとしての意識や不屈のメンタリティは評価されて然るべきものでしょう。強さとは戦闘力だけを言うものではないことを鑑みますと、この順位に位置していることが妥当と考えられます。
S級ヒーローのキングがぽつりとここに入っていますが、キングは実力でS級認定されているのではなく、偶然によって「地上最強の男」と呼ばれるに至ったという事実からです。しかし、運も実力(強さ)のうちと言いますし、体格や度胸なども考え合わせるとB級相当と考えるのが妥当と思われます。
B級上位の者が一部、A級下位に食い込んで次のランキングに入っていることを除けば、あとはほぼヒーロー協会のランクに近いランキングとなっています。戦闘よりも陽動などの戦闘補助の能力の方が高いヒーローは、強さという点では評価が低めとなってしまいました。
C級第140位。初登場は第3巻番外編「夏」。ダークネスブレイド、院卒と組んでに怪人17万年ゼミ幼虫と戦いましたが、こっぴどくやられてシェルターに逃げ込みました。17万年ゼミ幼虫の対処を「強すぎるんで無理ですね。寿命で死ぬのを待ちましょう」と述べて一般民から非難されました。
この後もたびたび登場して戦い、C級ながら果敢に活動してランクを上げていきます。
C級。初登場は第2巻第12撃目「桃源団」。「正義の自転車乗り」を名乗り、桃源団を率いるB級賞金首ハンマーヘッドの前に立ちはだかりましたが、一撃で倒されてしまいました。
- 著者
- 村田 雄介
- 出版日
- 2013-12-04
このように戦闘能力は高くはありませんが、どんなときも決して逃げることなく、正義の心と不屈の闘志で悪に立ち向かいます。ヒーローとしての資質はとても高いと言えます。
B級第77位。初登場は第13巻第68撃目「大戦力」。百々目蛸に襲われた赤マフをすんでのところで助けました。牛乳を飲むと一時的に骨密度が増すという特殊能力をもって百々目蛸を倒そうとしますが、骨密度が4倍になっても蛸足にあっさり潰されてしまいました。
B級。初登場は第10巻第55撃目「気合い」。災害レベル「鬼」の怪人、ムカデ先輩と金属バットが戦っているところにモヒカンとともにに応援に駆けつけました。怪人にさらわれそうになったヒーロー協会幹部ナリンキとその息子ワガンマを安全な場所まで搬送しようとモヒカンと奔走しましたが、途上で遭遇した怪人サイレスラーに倒されました。
B級。初登場は第4巻第22撃目「声」。タンクトップタイガーの兄で、握力200kg。サイタマの活躍に関する噂をインチキと断定し、「一番残酷な方法で」サイタマの心を折ろうとしました。
B級第70位。初登場は第11巻番外編「戦隊」。ヒーロー協会の施設から逃げ出した怪人を生け捕りにするという任務のためにサイタマと組んだ4人のヒーローの1人です。対怪人トラップを仕掛けるのが得意。
B級第39位。初登場は第11巻番外編「戦隊」。ヒーロー協会の施設から逃げ出した怪人を生け捕りにするという任務のためにサイタマと組んだ4人のヒーローの1人。あらゆる匂いの調合・拡散によって対象を誘導、攻撃します。
B級第61位。初登場は第3巻番外編「夏」。「期待のルーキー」と呼ばれますが、赤マフ、院卒と組んで怪人17万年ゼミ幼虫と戦いったものの、手ひどくやられてシェルターに逃げ込みました。中二病っぽいポエムを呟くなど、赤マフが言うには「喋らない方がいいタイプ」です。
B級初登場は第5巻第25撃目「深海王・2」。災害レベル「鬼」の怪人、深海王が現れた際、避難所に避難していた4人のヒーローのうちの1人です。オールバックマンが攻撃されそうになったときにいち早く攻撃態勢に入り、ブンブンマン、蛇咬拳のスネックとともに深海王に立ち向かいました。
B級第25位。初登場は第11巻番外編「戦隊」。ヒーロー協会の施設から逃げ出した怪人を生け捕りにするという任務のためにサイタマと組んだ4人のヒーローの1人。「技の商店街」と呼ばれる多彩な攻撃方法の持ち主です。
S級第7位。初登場は第6巻第30撃目「S級」。「地上最強の男」と呼ばれ、「ヒーローの王者」をあらわす「キング」というヒーローネームがつきました。しかし、ほんとうは小心者で、「ドッドッドッドッ」と心臓が高鳴り、戦闘態勢に入った証だと言われる「キングエンジン」も、実は緊張して動悸がしているだけなのです。
- 著者
- 村田 雄介
- 出版日
- 2015-04-03
実の姿はオタクでインドア。喧嘩すらしたことがありません。けれども危機に対峙して、できない戦闘を回避するために状況を分析したり回避方法を案出したりがその場でできるのですから、胆力があると言えます。また身体は大きく腕力はそれなりにあるでしょうから、戦えばそこそこ強いのではないでしょうか。
B級第6位。初登場は第11巻番外編「戦隊」。ヒーロー協会の施設から逃げ出した怪人を生け捕りにするという任務のためにサイタマと組んだ4人のヒーローの1人です。戦闘能力が高く、前職では土木工事に関わっていました。ヒーロー協会職員が「培った現場指揮力で」と述べていることから、ヒーローになる以前は工事の現場監督をしていたことが推測されます。
A級第36位。初登場は第13巻第68撃目「大戦力」。百々目蛸に対抗すべく集まったA級ヒーロー6人のうちの1人。揃って登場しましたが、すぐにタツマキがやってきて百々目蛸を倒してしまったので、出る幕がありませんでした。
A級第29位。初登場は第13巻第68撃目「大戦力」。百々目蛸に対抗しようと集まったA級ヒーロー6人のうちの1人。登場した途端に閃光のフラッシュに場を乱された挙句、タツマキが百々目蛸を倒してしまい、戦うことがありませんでした。
A級第16位。初登場は第13巻第68撃目「大戦力」。百々目蛸に倒すべく集まったA級ヒーロー6人のうちの1人。役割はタツマキの登場ですっかりなくなってしまいました。タツマキに反論すると面倒だとナルシストイックを遮り、堂々と反論した閃光のフラッシュに聞こえたらどうするんだと慌てた様子を見せていました。
ランキングの半ばに当たるこの部分は、ほぼA級ヒーローが占める結果となりました。B級の上位ランクから2人が伸びてここに入り込んでいます。地獄のフブキ率いるフブキ組の幹部、マツゲと山猿はフブキをサポートして多くを経験していることから、ヒーロー協会のランクではフブキの直ぐ下にありながら遠く及ばずとも、活躍振りが芳しくなさそうなA級ヒーローよりは強いのではないかと推測されるため、ここに位置しています。またフブキ自身はこのランキングを飛び越えてさらに上層に名を連ねています。
そのほかのA級ヒーローたちについては戦闘場面にどれだけ姿が見えたか、そのうち戦い振りの描写があったものについては敵の攻撃回避率や自分の攻撃的中率、攻撃方法の種類や選択方法、腕力体力などを考慮して順位をつけました。戦闘よりも戦闘補助の能力の方が高いと見られるヒーローが強さという観点では評価が低めになっているのは、先のランキングと同様です。
A級第27位。初登場は第11巻第60撃目「入場」。災害レベル「鬼」の怪人、拳闘魔人と相対した途端に殴られてしまい、ガロウを探していたバングに一方的に助けられました。その後、百々目蛸駆除に参加した際に、反論すると面倒なタツマキに堂々ともの申す閃光のフラッシュの声を慌ててかき消そうとしました。名前はスマイルマンですが、笑うことがありません。
B級第3位。初登場は第9巻第42撃目「フブキ組」。地獄のフブキ率いるフブキ組のナンバー3で、大柄なパワータイプです。フブキとともにサイタマの自宅に乗り込みましたが、やはり一撃でマンション上階から地上へ放り出されてしまいました。
B級第2位。初登場は第9巻第42撃目「フブキ組」。地獄のフブキ率いるフブキ組のナンバー2で、名の通り下まつげが長く、アイラッシュカーラーを武器として使います。フブキとともにサイタマの自宅に乗り込みましたが、やはり一撃で山猿ともどもマンション上階から地上へ放り出されてしまいました。
A級第38位。初登場は第3巻第16撃目「合格しました」。ヒーロー試験に合格したサイタマとジェノスが受けたセミナーの講師でした。サイタマが並ならぬ才能の持ち主であると知り、「新人潰し」をしようとしましたがあっさりと返り討ちに遭います。のちに深海王と戦ったりスーパーファイトに出場したり、わりと頻繁に登場します。スーパーファイト試合後は自分を負かしたスイリューでさえ「強い」と判断したゴウケツにイナズマックスとともに立ち向かいます。
A級。初登場は第3巻第20撃目「噂」。W市定期災因調査担当者として登場。第8巻番外編1「迷い猫」ではと桃テリーと一緒に倒れているところをジェノスに発見されました。
A級第33位。初登場は第3巻第20撃目「噂」。定期災因調査で黄金ボールとともにZ市を担当します。形状変化自在なレイピアを使う髭の紳士です。怪人昆布インフィニティと善戦しましたが敗れました。
A級第29位。定期災因調査でバネヒゲとともにZ市を担当。形状記憶弾金を発射するスリングショットを武器に戦います。昆布インフィニティの昆布に足を絡め取られ、地面を引きずられるように振りまわされた末に投げ出されてしまいました。
A級第7位。初登場は第8巻第40撃目「アウトロー」。ヒーロー協会職員シッチが「裏社会の住人」を集めたときに護衛としてついた3人のうちの1人。裏社会の住人たちに混じっていたガロウに突然締め上げられてしまいました。
A級第30位。初登場は第8巻番外編1「迷い猫」。ヒーロー協会の職員に個人的に依頼された生物の駆除のため探索していたジェノスに、ヘビィコングと一緒に重傷を負って倒れているところを発見されました。その後回復して、百々目蛸駆除などにも加わっています。
A級第13位。初登場は第10巻番外編3「数字」。童帝の「オカメちゃん」開発のためにほかの3人のヒーローと一緒に実験に参加していました。
A級。初登場は第3巻第20撃目「噂」。D市定期災因調査担当者として登場。第8巻番外編1「迷い猫」では災害レベル「鬼」のグリズニャーを相手にスティンガーと組んで善戦しますがグリズニャーの「親」が現れたため現場を離脱しました。その際には子供を救出しています。
A級第9位。初登場は第9巻第45撃目「ヒーローネーム」。ガロウのヒーロー狩りに遭い倒されてしまいました。
A級第19位。初登場は第4巻第24撃目「深海王」。緊急避難警報が出たJ市で偵察をしていたところ深海王と遭遇し、戦いますが圧倒的な力量差に敗れます。危ういところでぷりぷりプリズナーに助けられました。のちにスーパーファイトに出場しましたが2回戦でスイリューに破れました。スーパーファイト試合後は自分を倒したスイリューでさえもが「強い」と判断した怪人ゴウケツにスネックとともに立ち向かいます。
A級第11位。初登場は第4巻第23撃目「海からの脅威」。海岸に現れた災害レベル「虎」の海人族10人を1人で倒す偉業をなしますが、深海王に倒されてしまいました。
A級第5位。初登場は第8巻第40撃目「アウトロー」。ヒーロー協会職員シッチが「裏社会の住人」を集めたときに護衛としてついた3人のうちの1人。裏社会の住人に協力を要請するシッチに「いざという時にはこいつらは使いものにならんぞ」と集まったうちの1人を殴り倒しました。
いよいよA級上位者とS級ヒーローたちのランキングです。この部分のランキングでキーとなるのはB級1位の地獄のフブキとA級1位のアマイマスクの2人です。
フブキが実際はどれほどの位置を占めるのか、読者のみなさんも気になるところでしょう。フブキの強さは相当なものと考えられ、自身でも「A級上位に食い込むのはわけない事」(『ワンパンマン』9巻から引用)と発言していますので、ここではA級上位5位以内に入るものと位置づけました。ただ、フブキの超能力が腕力・胆力・速度を兼ね備えたS級ヒーローたちにどれほど対抗できるのかは未知数です。超能力の攻撃力はかなり高いと推測されるものの、フブキ自身の体力が「オカメちゃん」によって随分低く見積もられていることも気にかかるところです。
仮面を被っていないイケメン仮面アマイマスクは、相当の実力者でありながら敢えてA級1位を堅持しているのだということを、第7巻第37撃目「墜落」で自身の口から発言しています。では、もしもアマイマスクがA級1位に甘んじていなかったら、という仮定のもとに順位を想定してみました。
アトミック侍の弟子である三剣士の1人イアイアンはS級の半ばに躍り出て、その実力を示すものと考えられます。災害レベル「竜」のメルザルガルドを相手に単身で対抗して持ちこたえた活躍振りから、片腕を落とされたとは言え、かなりの胆力と戦闘能力を持つと言えましょう。
B級第1位。初登場は第3巻番外編「吹き込む新風」。B級ヒーローの第1勢力「フブキ組」を仕切る実力者です。タツマキの妹で、姉同様に超能力を使います。
- 著者
- ["村田 雄介", "ONE"]
- 出版日
A級上位に食い込む実力がありながらB級に甘んじているのは、A級の1位にはなれないという諦念があるためのようです。
S級第14位。初登場は第6巻第30撃目「S級」。ヒーロー協会による非常招集に集まったときにサイタマの名を聞いて「どこかで聞いた名だな」と言っています。第9巻46撃目「ヒーロー狩り」ではヒーロー狩り真っ最中のガロウを呼び止めて、ガロウに倒されたタンクトップベジタリアンの敵討ちとばかりに戦いますが、ガロウの流水岩砕拳には敵いませんでした。
S級第13位。初登場は第6巻第30撃目「S級」。ヒーロー協会による非常招集により集まった1人です。第13巻第68撃目「大戦力」では百々目蛸に対抗しようと集まったA級ヒーロー6人の前に現れ、先陣を切って驚異のスピードで百々目蛸の目をすべて剣で刺しましたが、百々目蛸はその痛みで暴れて被害が拡大してしまいました。機動力・戦闘力は高く秀れたヒーローではありますが、些か空気が読めないところがあって、多くの者が口を出せないタツマキにも遠慮なく自己主張をします。
S級第11位。初登場は第6巻第30撃目「S級」。ヒーロー協会による非常招集により集まった1人です。ダークマターの宇宙船が現れた際、どのように対抗すべきかをキングに訊ねました。
A級第6位。初登場は第8巻第40撃目「アウトロー」。ヒーロー協会職員シッチが「裏社会の住人」を集めたときに護衛としてついた3人のうちの1人。裏社会の住人に混じっていたガロウと戦い、右腕を奪われました。
A級第8位。初登場は第13巻第68撃目「大戦力」。百々目蛸に対抗しようと集まったA級ヒーロー6人のうちの1人として登場しました。6人のうちのリーダー的存在で、百々目蛸の目を狙っての攻撃を一斉に行なうことを指示しましたが、後から現れた閃光のフラッシュにイニシアティブを奪われてしまいます。暴れる百々目蛸から退避する際に攻撃を受けそうになった赤マフとスマイルマンを援護射撃して助けました。冷静な状況把握と判断ができるヒーローのようです。
A級第10位。初登場は第6巻第30撃目「S級」。ヒーロー協会による非常招集により集まった1人です。同時多発的に怪人が大量に現れたとき、第12巻67撃目「規格外」ではY市に現れたメデューサのような姿の毒を持つ怪人を丸呑みして童帝を助けました。
A級第2位。初登場は第6巻第32撃目「宇宙からの…」。ダークマターの来襲により崩壊したA市にやってきたところメルザルガルドに襲われ、戦ううちに左腕を奪われてしまいました。生命は取りとめましたが、以後は隻腕の剣士として戦うことになります。
S級第17位。初登場は第4巻第24撃目「深海王」。深海王に襲われ、瀕死の重傷を負ったイナズマックスをすんでのところで助け出しました。深海王を相手に素手で善戦します。
- 著者
- ["村田 雄介", "ONE"]
- 出版日
第6巻第32撃目「宇宙からの…」では深海王との戦闘で学んだ「相手を確実に仕留めるよう一発一発、殺意を持って打つ」ことをメルザルガルド相手に実行し、その身体を粉砕しました。
S級第15位。初登場は第6巻第30撃目「S級」。ヒーロー協会による非常招集により集まった1人です。妹をとても大事にしていて、ヒーロー業務と等価か、あるいはそれ以上に扱います。
- 著者
- ["村田 雄介", "ONE"]
- 出版日
メルザルガルドの頭部を武器の金属バット一振りで粉砕するだけの攻撃力を持ち、のちに災害レベル「竜」の怪人、大怪蟲ムカデ長老やガロウと戦ったときは満身創痍になりながらも気合いで戦い抜きました。
S級第5位。初登場は第6巻第30撃目「S級」。ヒーロー協会による非常招集により集まった1人。天才と呼ばれる10歳の少年で、子供呼ばわりされることを嫌います。自らが戦うことはなく、自分が開発した製品を使って調査や戦闘を行います。第12巻67撃目「規格外」ではY市に現れた怪人と自分がつくったカマセイヌマン22号を戦わせ、怪人が持つ毒の分析を行いました。
S級第12位。初登場は第3巻第20撃目「噂」。Q市定期災因調査担当者として登場。活動範囲をQ市に絞り、確実に怪人を排除しているとヒーロー協会の職員が言っています。
- 著者
- ["村田 雄介", "ONE"]
- 出版日
第12巻67撃目「規格外」ではQ市までヒーロー借りに来たガロウがその戦い振りを見て「暴れ方がバケモノ」と評しました。
S級第9位。初登場は第6巻第30撃目「S級」。ヒーロー協会による非常招集により集まったS級ヒーローの1人です。第7巻第35撃目「戦い」でメルザルガルドを倒した後、すぐに現場を離れてしまいます。その際にジェノスに「メタルナイトはお前の"敵"だ」と告げました。ヒト型であったりケンタウロス型であったり、第12巻第67撃目「規格外」では多彩な戦術変形を見せ、怪人数体をあっさりと屠りました。
S級第7位。初登場は第4巻第21撃目「巨大隕石」。災害レベル「竜」の巨大隕石が地球に迫り、ジェノスが迎撃せんとするときに、遠隔操作のロボットの姿で現れました。また、隕石のための崩壊したA市の復興を1人で請け負い、設計から物資調達、工事のすべてをロボットで行って、10年で済ませる契約を7日間で済ませてしまいました。この力をヒーロー協会職員たちは脅威と述べています。
S級第14位。初登場は第1巻第5撃目「かゆさ爆発」。身体のほとんどを機械化されたサイボーグの青年です。血を集めて進化した怪人モスキート娘に破壊される憂き目に遭いましたが、意識が残っているうちに現れたサイタマがモスキート娘を張り倒したため、自爆という選択をせずに済みました。
サイタマの並外れた強さを目の当たりにし、それ以来サイタマを師匠と仰ぎ、生活をともにしています。
- 著者
- ["村田 雄介", "ONE"]
- 出版日
ヒーロー協会のヒーロー試験に筆記・体力両テストで満点で合格し、S級ヒーローと認められています。それだけで充分に強さが計り知れるところですが、その後も改造によるパワーアップを何度か繰り返し、また戦闘経験を積むことによってさらに強くなっていきます。
上位5人の発表です。ここまではランキングを俯瞰して述べてきました。この5人についてはランキングと同時にそれぞれについてももう少し深く考察してみます。
ここで悩まなければならないのは、やはりアマイマスクの順位です。A級では無敵のアマイマスクはS級上位者の中ではどれほどの実力を見せるのかが、この部分のランキングの焦点となります。ほかについては、ヒーロー協会のランク付けが概ね客観的事実に即したものであることが裏付けられた結果となりました。
A級第1位。初登場は第3巻番外編「吹き込む新風」。タレントや俳優、歌手として活動しながらヒーローでもあるアマイマスクの単行本初登場場面は、街頭ビジョンの中でした。ヒーローになる条件を、彼はこのように述べています。
「正義のシンボルとして美しい存在になれるよう、自分磨きを怠らないよう心がけて欲しいところです」(『ワンパンマン』3巻から引用)
美しく、かつ強く。他者に言うように自らもそのように存在します。第13巻番外編「スター」ではコンサート真っ最中に会場に現れた巨体の怪人3体を相手に、歌もダンスもやめないまま優雅に渡り合い、素手で倒してしまいます。そのさまは鮮やかで、観客にほんものの怪人が乱入したことを悟らせず、コンサートの演出だと最後まで思わせていました。
強さ、美しさに加えて、冷淡さも持ち合わせています。第7巻第37撃目「墜落」では何とか生き延びようと相談する宇宙人の生き残りたちを有無を言わせず惨殺していますし、先ほど述べたコンサートに現れた怪人たちも「死んで償え」と怒りを垣間見せて、慈悲もなく身体を切り裂きました。
悪に対する嫌悪が著しく強く、容赦がありません。その点で、悪とされる怪人たちに対しては絶大な強さを誇るでしょう。
この強さは最早やS級上位者相当と考えるのが妥当です。アマイマスクのヒーロー協会への影響力などを考え合わせると、ヒーロー協会の招集にも応じず、作中に一度も姿を現したことがないS級1位のヒーロー、ブラストは実はアマイマスクと同一人物なのでは、という想像さえできてしまいます。もちろん、これは想像に過ぎませんが、もしもこの想像が事実であったなら、ここで発表した第5位という順位には収まりきらないことでしょう。
アマイマスクがアマイマスク以外の何者でもないとすれば、素手で戦う彼は一太刀で敵を微塵に刻んでしまうアトミック侍に対抗し得るのか。考えるには材料が少ないのですが、これまでの間にアマイマスクに特殊能力があるという描写はありませんでしたし、居合いを身につけたアトミック侍の瞬間の攻撃をかわせなかったときにはアマイマスクの勝利は考えづらいのではないかと思われます。
S級第4位。初登場は第6巻第30撃目「S級」。ヒーロー協会による非常招集により集まったS級ヒーローの1人。A級2位イアイアン、A級3位オカマイタチ、A級4位ブシドリルという、アマイマスクを除いたA級最上位の3人を弟子に持つ、剣聖会所属の剣士です。彼等が弟子であるということから、師匠であるアトミック侍がより強大な力を持つ剣士であることが分かります。また実際にメルザルガルドや怪人化した剣士ハラギリを一瞬で千々に切り刻んでしまう凄技を見せています。
気性は豪胆、己れより巨大な敵を目の前にしても予期せぬ怪人に遭遇しても、慌てふためくことがありません。メルザルガルド戦では切りつけても再生し続けるメルザルガルドの急所が見つかるまで、また急所が明らかになり殲滅するまで刀を振るい続けたほどの体力を備えています。剣聖会幹部との会見時に、音速を越える抜刀術の使い手ハラギリが怪人化したときはハラギリよりも後に剣を抜いたにも関わらず剣速は勝り、一刀のもとに倒してしまいました。
技術・体力・胆力・敏捷性・判断力など、戦いに必要な能力がいずれも高い値で備わっていることがこれらのことから分かります。また、弟子を率いて怪人協会を潰しに行くと即決したようにリーダーシップを取ることができる素質も持ち合わせるという、文句なく「強い男」です。
さて、ヒーロー協会のランクでは直ぐ上にいるバングと対峙したらどうなのかという仮定においては、年長であるバングの「経験」と「熟達」が勝るのか、アトミック侍の若さゆえの「体力」と剣という武器の「リーチ」が勝るのかが焦点となると考えられます。「音速を越える抜刀術」を越えるアトミック侍の素早さも見逃せません。
ただ、長物の不利な点である「懐に入り込まれる」という状況に陥ってしまったら、剣という武器を恃みとするアトミック侍は分が悪くなります。機先を制することにおいてはバングに一日の長があるものと推測されますから、その状況になることは大いに考えられます。そうなると、アトミック侍の剣はバングの流水岩砕拳によって受け流され、メルザルガルドのような巨体を吹き飛ばすほどの拳撃がアトミック侍の胴部に入ることは避けられないものと予測されます。
アトミック侍がバングに対して勝機を得るためには、武器のリーチを利用して、バングを自分の近くに寄せつけないことが必要でしょう。
S級第3位。初登場は第4巻第21撃目「巨大隕石」。なぜかヒーロー協会に呼び出されたジェノスが行った先で1人待っていたのがバングでした。最終的に隕石はサイタマが破壊しましたが、その破片が無数に降り注ぎます。
そばにいたジェノスを守り、自分とジェノスに注いでくる無数の破片をバングはことごとく両の拳でさらに破砕し、無力化しました。老爺であるにもかかわらず人並み外れた動体視力と反応速度、そして拳の威力です。
また、メルザルガルド来襲の折りには直接の打撃をその身に受け、勢いで周囲の瓦礫に何度も跳ね返った末に大きな瓦礫の一つを砕きながら全身をめり込ませました。メルザルガルドも一撃で倒したと判断した一件でしたが、バングは無傷で立ち上がり、あまつさえ再度メルザルガルドを攻撃しています。
何という打たれ強さでしょうか。
攻撃力、素早さ、耐久力、どれを取ってもずば抜けて人間離れさえしています。物理攻撃をするもののうちでは間違いなく最強と言えるでしょう。しかし、熟練の拳士でありヒーローであるバング自身が第6巻第30撃目「S級」でこう述べています。
ワシよりサイタマ君の方が何倍も強いわ!
(『ワンパンマン』6巻から引用)
これは謙遜でも戯れでもなく、これまで積んできた経験や実績が言わせているのでしょう。そしておそらくこれは正しいのです。
- 著者
- ["村田 雄介", "ONE"]
- 出版日
では、自らの身体を用いるのではない者との対戦においては、バングはどのように戦い得るでしょうか。S級2位の戦慄のタツマキは念動力を使うヒーローです。その威力は凄まじく、巨大な蛸の怪人、災害レベル「鬼」の百々目蛸を地面から浮かせ、念動力で握りつぶしてしまいました。あっという間のできごとです。
バングの口頭注意を黙って聞くタツマキですが、この力で戦ったとすれば、手を触れずして大きなダメージを与えられることは確実です。
直接手を触れることなく戦うことができるタツマキと、拳によるインパクトがあってはじめて相手にダメージを発生させることができるバングでは、バングの方が不利であることは明白です。バングに勝機があるとすれば、対アトミック侍同様、相手の懐に入り込むことができたときです。
しかし、タツマキの攻撃は基本的に遠隔地から行なうものですから、実現は難しそうです。
S級第2位。初登場は第3巻番外編「吹き込む新風」。ビルの壁に大きな穴を開けて姿を現すという、タツマキの単行本初登場場面はそのようなものでした。
手も触れず、宙に浮きながら、いともたやすく。タツマキの戦闘能力は他のヒーローたちと一線を画しています。自分の何倍も大きな身体を持つ怪人も無数の砲弾を一斉に放つ宇宙船も、タツマキの前には無力です。
常々誰かと組むこともなく単独で行動し、S級1位のブラストが現れることがないため、ヒーロー協会所属のヒーローのうち最強と言える存在です。特殊能力を持つ者のうちにもタツマキを凌ぐ能力の持ち主は見当たらないようですし、力と技を鍛えた者もまずタツマキには近づけないために打ち倒すことが叶いません。
- 著者
- ["村田 雄介", "ONE"]
- 出版日
しかし、サイタマならどうでしょうか。超自然的な能力は備わっていませんが、第4巻第21撃目「巨大隕石」において、サイタマは落下してくる巨大隕石に跳躍で近づき、拳を叩きつけました。隕石は砕け散り、Z市の消滅は免れました。
同様に、もし対決したとするなら、人並み外れた跳躍力はサイタマ自身をタツマキの至近距離へと運ぶことができるのではないでしょうか。それとも、タツマキの念動力の渦は跳躍したサイタマを吹き飛ばしてしまうでしょうか。
「攻撃力」という視点のみで見るなら、サイタマの一撃で砕けぬものはないでしょう。しかし、その一撃も当たらなければ無力です。どんな相手にも確実に一撃食らわせてきたサイタマの一撃は、タツマキにも届くのか否か。大変悩ましい問題です。
B級。初登場は第1巻第1撃目「一撃」。物語の主人公です。「ワンパンマン」とは一撃、即ちワンパンチですべての敵を倒してしまうでたらめな強さを持ったサイタマのことにほかなりません。
趣味ではじめたヒーローですが、努力を重ねて「死ぬ気で」己れを鍛え上げた結果、想像を絶するほどの打撃を受けても傷ひとつ負わない耐久性や尋常ならざる身体能力、どんな相手も一撃で倒す鬼神の如き攻撃力を身につけました。しかし死ぬ気でやったことと言えば次のようなことでした。
腕立て伏せ100回、上体起こし100回、スクワット100回、そしてランニング10km、
これを毎日やる!!!
(『ワンパンマン』2巻から引用)
並みの格闘家でも軽くこなしてしまう程度のことですが、サイタマ自身はこれ以外に強くなった心当たりがないようです。また、スーパーファイトに別人として出場したときは、無比の強さを誇るスイリューにこのように言っています。
楽しむのが目的だったら、それ以上強くならない方がいいぜ
(『ワンパンマン』13巻から引用)
そしてこの後、サイタマはスイリューをあっさりと負かしてしまいます。さらにはスーパーファイト会場に現れた災害レベル「竜」の怪人ゴウケツをやはり一撃で倒し、「何だったんだコイツ」と拍子抜けしたかと思われる言葉を洩らしています。サイタマ自身、自らが強くなりすぎたことで退屈に似たものを感じているようです。
- 著者
- 村田 雄介
- 出版日
- 2012-12-04
作中にはサイタマが攻撃を受けて大きなダメージを被る描写は一切ありませんし、倒せなかった敵はありません。災害レベル「竜」もしくはそれ相当以上の怪人が相手でも、サイタマの拳が当たらないことはないのです。
直接相手が触れるのではない、飛び道具的攻撃に対しても、機先を制し、より強力な技を放つことで勝利しています。第7巻第36撃目「ボロスの本領」で、災害レベル「竜」以上と目される宇宙人ボロスが、すべてのエネルギーを解放し星の表面を消し飛ばすという崩星咆哮砲をサイタマに向けたときには、サイタマ自身も切り札「マジ殴り」を繰り出しました。
「マジ殴り」はその威力で崩星咆哮砲を吹き飛ばし、ボロスのみならずボロスが乗ってきた宇宙船の動力球をも破壊し、ボロス率いる暗黒盗賊団ダークマターを壊滅させてしまいます。
この実例から鑑みて、直接拳を交え合う者が相手でも、特殊能力によって手を触れずに攻撃してくる者が相手でも、サイタマはその拳によって勝利するであろうことは間違いありません。サイタマは無敵と言って過言ではないでしょう。
日本だけではなく、海外でも人気が高い『ワンパンマン』。アニメも評判が高かった本作がハリウッドで実写映画化が決定しました。
アメリカのエンターテインメント産業専門誌『VARIETY』によりますと、米ソニー・ピクチャーが製作すると報じています。
また、脚本は『ヴェノム』を担当したスコット・ローゼンバーグとジェフ・ピンクナーのコンビが担当。「マーベル・スタジオ」の創設者であり、『スパイダーマン』シリーズを手掛けた、アヴィ・アラッドがプロデューサーを務めると報道。
そうそうたるメンバーが集結し製作される実写映画が今から楽しみですね!
キャストはまだ発表されていないので、続報が待たれるばかりです。
最新情報は、公式TwitterのTVアニメ「ワンパンマン」公式をぜひご覧ください!
『ワンパンマン』に登場するヒーロー協会所属のヒーロー全員に「強さ」という観点から順位をつける企画はいかがだったでしょうか。納得できる部分、受け容れがたい部分がそれぞれあったかと思います。この記事をお読みくださったみなさんも、ヒーローたちの強さについてご自分でも考えてみてください。『ワンパンマン』がより楽しくなりますよ!