漫画『このはな綺譚』のキャラの魅力を徹底紹介!和服×ケモミミに萌える!

更新:2017.9.12 作成:2017.9.12

あの世とこの世の間にある温泉宿「此花亭」を舞台に、そこの仲居を務める柚を主人公として、さまざまなエピソードが描かれている『このはな綺譚』。アニメ化も決定している本作の魅力を紹介していきます。

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漫画『このはな綺譚』のあらすじ、魅力をネタバレ紹介!

元々は『此花亭奇譚』というタイトルで連載していたのですが、漫画誌「コミック百合姫S」の休刊を機に月刊「バース」に移籍し、『このはな綺譚』と改題したうえで連載が続いている作品です。作者は桜庭一樹の小説『GOSICK』のコミカライズを担当したことで有名な天乃咲哉です。

この世とあの世の間の宿場町にある旅館「此花亭」。そこで仲居を務める柚は八百比丘尼(人魚の肉を食べ長寿となった尼のこと)に育てられた野狐で、そんな柚たち仲居さんと、此花亭のお客さんがくり広げるさまざまな出来事を描いた連作短編漫画となっています。

特に人情もののお話は、涙なしでは読むことのできない完成度を誇り、本作最大の魅力といえるでしょう。

また『このはな綺譚』は2017年10月からアニメの放送も予定されており、その人気の高さを窺い知ることができます。

『このはな綺譚』登場人物:元気いっぱいで頑張り屋な新人仲居【柚】

著者
天乃 咲哉
出版日
2015-04-24

 

八百比丘尼に拾われて育ち、社会勉強の一環ということで此花亭で仲居をすることになった野狐、それが本作で主人公を務める柚です。

彼女は、助けてあげた亀から「宮殿へ行けば働く必要なんかありませんよ?」という提案を受けます。しかし彼女は、自分に大切なことを教えてくれるお客さまに対して十分なおもてなしができていないから、という理由で「わたしは此花亭を離れるわけには参りません」と返すほど熱意に溢れる女の子です。

また上記のように、自分の思ったことを真っすぐに言葉にできる、非常に素直な女の子ですが、もらいもののお饅頭を落としてしまったり、足を滑らせて温泉に落ちてしまったりと、少しドジな一面も見受けらます。

さらに、先述の亀や鶴に親切にしてあげてお礼をいただいたり、あの世へ旅立っていったお客さまのお昼ごはんの心配をしたりするなど、どこか抜けているけれど気遣いが得意な、非常に健気で可愛らしい愛嬌のあるキャラクターです。
 

そんな少しドジっ子属性も備わっている柚ですが、人に育てられたためか「桜伐るバカ梅伐らぬバカ」という言葉を知っているなど、人間の常識などについてはそれなりに知識がある描写も多く、一言で単なるドジで可愛らしいキャラクターとはいえない魅力を携えています。

 

登場人物:ツンデレ気味の先輩仲居【皐】

 

柚が此花亭に入ったばかりの頃の教育係を務めた先輩で、非常に堅物な、俗に言うツンデレなキャラクターが皐(さつき)です。

「こどもは嫌いなんだ!!」と、泣いている子供を見ただけで怒鳴り声をあげるなど、非常に怒りやすく、また堅物なキャラクターでもあることから、作中ではツッコミ役を担当しているシーンがよく見受けられます。

そのような性格から、ムッとした表情を浮かべていることが多いものの、だからこそ、柚がお風呂に落ちた際に見せた笑顔などはギャップからとても可愛らしく見えるキャラクターでもあります。

作中で「笑顔はとても可愛いのです」「でも、それを言ったら、もう笑って見せてくれないかもしれない」と柚からも言われてしまうような、非常に気難しくなかなか素直ではない性格の持ち主ですが、しかしそれでも教育係だったこともあってか、柚のことはとても気にかけている様子なのです。

柚が迷子になってしまうエピソードでも一番柚のことを心配している様子が描写されていました。素直にはなれないけれど仲間思いというツンデレ味に溢れるキャラクターです。

前作『此花亭奇譚』では、連載誌が百合ものを取り扱っていた雑誌だったこともあって、最終的には柚と恋仲になる予定だったそうです。柚を気にかけ意識しているのは、その名残ということでしょうか。

 

『このはな綺譚』登場人物:明るく元気な僕っ娘【棗】

れっきとした女の子なのですが、服装や髪形、言動までもが非常にボーイッシュな棗(なつめ)。

相撲で体格のある男性を投げ飛ばしたり、木から降りられなくなった少女を助けたりするなど、非常に格好いい描写も多いキャラです。しかし、少女を助けに入る前には無視を決め込もうとするコマがあるなど、完璧な王子様キャラではなく、少しガサツな性格です。

しかしそれでも、そのボーイッシュな容姿と無神経気味ではありながら元気な棗は、女性からも人気が高い様子。特に幼馴染でともに仲居をしている蓮からは密かに恋心を抱かれています。

棗自身も、蓮が久しぶりの笑顔を見せた時には「蓮の顔見れないの、寂しかったんだからね」と少しいじけたり、皐の姉が蓮をたぶらかした時は目に見えて不機嫌になったりするなど、蓮のことを特別に想っている様子です。

男勝りなのではなく、王子様気質。だけれど無神経でガサツな一面も覗かせるなど、少し女の子らしくないけれども最終的には格好よく決めるのが棗の魅力でしょう。

登場人物:お洒落大好きな怒りんぼ【蓮】

上述した棗の幼馴染で、仲居メンバーのなかで恐らく一番お洒落に気を使っているのが蓮です。

呪いの人形と恐れられていた、喋る日本人形に化粧を施してあげ、自身が気に入っていた帯揚げを使ってまで着物を作ってあげるなど、お洒落にかけては人一倍敏感な彼女。「女は磨いて努力して女になるの!!」という発言からも、彼女の美への意識の高さが窺えます。

仕事に関しても非常に熱心かつ優等生な女の子で、本来なら女将や仲居頭が担当する沫那美神(古事記にも登場する神で、伊邪那美と伊邪那岐の孫にあたる)のお世話を頼まれた際には、高揚し笑顔を見せるほどでした。

優等生な彼女は、自分の仕事の不手際の際には「あたしが任されたのっ。自分でなんとかするわ!」と啖呵を切る場面もあり、非常にプライドが高いことが窺えます。

そんな完全無欠に見える蓮ですが、柚に対してキレた際に「このおポンチ!!」と叫ぶなど、怒った時の口の悪さは折り紙つき。また怒っていない時でも内心で罵詈雑言を吐いている腹黒キャラでもあり、その隠しきれていない二面性が蓮の魅力です。

登場人物:無口ないたずら好き【櫻】

作中においてほとんど喋った描写が見当たらないほど無口な櫻。非常に小さい女の子ながら此花亭にいる期間は長く、仲居頭を務めている桐が新人の頃には此花亭にやってきていました。

 

普段何をしているのかすら読みとれないほど、きちんとした描写がないキャラクターなのですが、仕事の時はイズナと呼ばれる生き物を使って、洗濯といった雑用をこなしています。

また、非常にいたずら好きで好奇心旺盛なようで、柚と一緒に亀を助けたり、呪いの日本人形であるお菊ちゃんの髪の毛を適当に切ってしまったり、子どもらしい面が強調されています。

元々は此花亭に通っていた芸者、八重の娘で、幼いころからバッタを食べて桐を困らせるなど、やんちゃぶりは今も昔も変わらないようです。

いたずらが好きで、次の行動が解りづらいなど、作中登場人物のなかでも特に幼い子どものように見え、また無口であることから感情も読み取りづらいのが特徴。しかし、人を惹きつける不思議な魅力をもったキャラクターなのです。

 

『このはな綺譚』登場人物:ひょうひょうとしながらも頼りになる仲居頭【桐】

此花亭の仲居頭を務め、ひょうひょうとして、ずる賢いところがありながらも柚たちのことをいつも気遣っているのが桐です。

仲居たちのなかでは古参で幼少時から此花亭に奉公に来ていた人物で、その頃から非常に優秀な仲居でした。もちろん、経験不足やコミュニケーション不足ゆえの失敗もあったのですが、芸者の八重に助けられながら、仲居頭を務めあげるまでに成長しました。櫻とはその時に出会い、現在も非常に可愛がっています。

仕事は非常に優秀で、女将さんに小言を言われている柚をさりげなく助けてあげるなど、気配りも上手な桐ですが、お客さまのお嬢さんから「出たわねタヌキ」と言われてしまうなど、したたかな食えない性格をした女性でもあります。

そんな桐の好きなものは煙管とお酒。特に煙管は、登場シーンの大半で携えていますから、かなりの喫煙者であることが窺えます。

また、行きつけの喫茶店があり、その帰り道に「サイフォンじゃないけどこんど淹れてあげようか?」と柚を誘うなど、コーヒーもそれなりのこだわりがあるようで、そんな様子が櫻からはオヤジくさいと思われています。

しかし、彼女はどのようなお客様相手にも動じず、的確に仕事ができる、まさにキャリアウーマン。仕事は完ぺきだけれど普段はひょうひょうとしたそのふり幅の大きい性格も桐の魅力のひとつです。

著者
天乃 咲哉
出版日
2017-03-24

いかがだったでしょうか。可愛らしい絵柄と、愛嬌のある登場人物たち。そして彼女たちの織りなす、和風ファンタジーな舞台での人情味あふれる物語がこの作品の魅力です。ぜひ此花亭に、日々の疲れを癒しにいかれてはどうでしょうか。