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ヤモリの飼育方法をご紹介!イモリとの違いってなに?

更新:2017.9.29 作成:2017.9.29

ヤモリは夜、玄関の壁や窓の外にぺたりと張り付いていることもある、かわいらしい爬虫類です。害虫を食べてくれるので、昔の人は彼らを大切にしていました。今回はそんなヤモリの飼い方や生態、イモリとの違い、飼育に役立つ本をご紹介します。

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ヤモリの飼育方法の基本

ヤモリの特徴

ヤモリはトカゲの仲間で、爬虫類の一種です。ここでは、国内でもっともポピュラーなニホンヤモリ(以下:ヤモリ)を例に飼育方法をご紹介していきます。

体長は10〜14cm程度、主に民家周辺などに住んでいて、夜に行動します。足の指先には趾下薄板(しかはくばん)という特殊な毛が生えており、これが壁や窓などの見えない窪みなどに食い込むことで歩行が可能となっているのです。

捕まえ方

ヤモリを捕獲するには、まず大きめのペットボトルを用意してください。次にそのペットボトルを、口より下約10cmのところで水平に切ります。

切り取ったボトルの口の部分を、ひっくり返して底へ向くようにセットし、テープで止めたら完成です。また、コオロギやワラジムシなどの好物を入れておくと、捕獲できる可能性が高まるでしょう。

身近なものでヤモリが住む環境を作る場合、必要なものは以下のアイテムになります。

飼育に必要なもの

  • 昆虫飼育用のふた付きプラスチックケース
  • キッチンペーパー
  • トイレットペーパーの芯
  • 霧吹き(水容器)
  • 餌 

ケースにキッチンペーパーを敷いたら、トイレットペーパーの芯を斜めに立てかけ、物陰を作りましょう。隠れられる場所があるとヤモリは落ち着きます。 

水は数日に1回、壁に霧吹きをして水滴を付けてあげてください。それを舐め取って水分を補給します。そのとき、ヤモリの体に水がかからないように注意しましょう。

ヤモリの餌は何をやったらよい?

ヤモリは生き餌を好みます。コオロギ、ワラジムシ、ガ、クモ、ハエなどが主食です。家の門灯付近でよく見かけるのは、光に誘われて集まる昆虫を狙っているからなんですね。

野生の生き餌の調達が難しい場合は、ペットショップで小さなコオロギ、ミルワームなどを購入し、カルシウム剤をまぶしてから与えましょう。餌は数日に1回与えるくらいがちょうどいいです。

また、ヤモリに元気がなくなってしまった、病気になってしまった場合には栄養価の高い餌が必要になります。症状を調べ、専門機関などに確認し、適した餌で不足した栄養を補いましょう。

サプリメントなども販売されています。

イモリとヤモリの違いって?

ヤモリは、ヘビやトカゲと同じ「爬虫類」です。彼らの体表面は乾いたウロコで覆われています。また、卵には薄い殻があり、子供は親と同じ姿で生まれてきます。

イモリは、カエルやオオサンショウウオなどと同じ「両生類」。水のある場所を好む彼らの体は湿っており、乾燥に弱いです。またイモリは殻の無い卵を水中で産みます。生まれたばかりの子供には「エラ」がある一方で手足が無く、成長するにつれて生えていきます。

生態的な細かな違いはもちろんたくさんありますが、ふと見つけた時の判断としては、建物など水気のない場所にいたらヤモリ、水辺にいたらイモリと判断して概ね間違いないようです。

ヤモリの基礎知識はこの本で学ぼう

小学校低学年向けのヤモリ図鑑です。多数のカラー写真が使われており、読者をヤモリの世界に案内してくれます。

図鑑としてだけでなく、飼育方法や生態についても載っていますので、導入としては最適の一冊でしょう。

著者
出版日
2006-02-24

日本や外国に棲息しているたくさんのヤモリ・トカゲモドキについて、大きな写真を使って紹介しています。

もっとも身近なニホンヤモリを入り口に、体の特徴、オスとメスの見分け方、壁にも貼り付くことができる足の指についてなど、体の秘密までわかりやすく説明しているので、基礎知識をしっかり学ぶことができるでしょう。

また、世話をする時の注意点や、外国産のヤモリを逃してはいけない理由などについても、子供向けに優しく解説されているため、生き物を飼う時に気をつけなければならないこと、持たなければならない責任感についても学べるのではないでしょうか。

捕まえ方、買い方、種類がこの一冊でわかる!

大人が趣味としてヤモリを飼い、楽しむための本格的な指導書です。ヤモリとのつきあい方について詳しい冨水明が、ノウハウを惜しげもなく披露しています。そのあまりの詳細さに、驚いてしまうかもしれません。

ただ詳しいといえども、学術的な難しい内容ではないので、初心者の方でも安心して読むことができます。

著者
冨水 明
出版日
2010-02-13

ヤモリって何?という内容からはじまり、ペットショップで入手しやすい「ヒョウモントカゲモドキ」や「クレステッドゲッコウ」とその仲間の飼い方、繁殖方法が、写真を豊富に使用しながら解説されています。

他にも、生息場所で分類したタイプ別にヤモリたちの飼育方法が掲載されているので、おそらく日本で購入可能な種類の取り扱い方は、ほとんど網羅しているのではないでしょうか。

本格的な捕獲方法、飼い方の詳細についても載っているので、実践される場合はこちらの一冊を手元に置くことをおすすめします。

エッセイ風観察記録からヤモリを学べる

フリーランスの動物生態写真家夫婦が、庭にやってきたヤモリを観察した記録です。

ご夫婦はもともと高校の生物の先生と、理科の実習助手をしていただけあって、完璧な観察眼と忍耐力を持ち、ヤモリの興味深い行動を余すことなく捉えています。

著者
["鈴木欣司", "鈴木悦子"]
出版日
2014-11-14

庭のヤマザクラやミズナラなどにやってきた10匹以上のヤモリを、ひと夏のあいだ観察・撮影し続けました。そこから見えてきたものは、家の壁に張り付いているヤモリとはひと味もふた味も違い、ひと言で言うと、野性味溢れる姿です。

狙ったガを見事に仕留める様子や、他の個体の行動を気にしたり、獲物のあまりの大きさに怖気づいたりと、表情豊かに写されています。この本全体から、夫婦のヤモリ愛が感じられるでしょう。

また姿だけでなく、写されたヤモリがそのとき持っていた「思い」まで伝わってくる写真は、この本の最大の魅力だといえます。エッセイとしても楽しめますよ。

いかがでしたか?ひと口に「ヤモリ」と言ってもさまざまな種類があり、性格、個体差も千差万別、奥がとても深いものです。豊かなヤモリの世界の入り口として、この3冊はきっとあなたのお役に立つことでしょう。