カラフルな体と愛らしいしぐさが人気のインコ。さまざまな種類がいますが、そんなインコを飼う前に用意しておくべきグッズや、餌の選び方、気をつけたい病気などをご紹介します。
準備するもの
インコの家になるケージは、必要不可欠な飼育グッズです。底面積は35c㎡、高さは40cm以上のケージを用意しましょう。ケージの素材は、インクなどが塗装されていないステンレス製やアルミ製で、掃除がしやすい形のものを選ぶとお世話が楽になります。
エサ入れや水入れは、一般的にケージの付属品として販売されています。毎日使うものになるため、洗いやすい形を選びましょう。
止まり木もケージの付属品となっている場合が多いのですが、品質が悪そうであれば別のものを購入してあげることをおすすめします。
太さが均一になったものは足裏の一部に負担がかかってしまうため、直径10~12mm程度のものがおすすめです。止まり木は2本用意し、エサ入れの近くとケージの奥に、高さを変えて設置してあげてください。
また止まり木は、消毒をおこなう必要があります。沸騰したお湯をかけ、木の内部までしっかりと消毒をしないと、病気になってしまう可能性があるためです。お迎えした後は、1ヶ月に1度は止まり木を消毒しましょう。
インコは寒さに弱く、寒さ対策を行わなければ命にかかわる場合も多いです。ペットヒーターを用意しておきましょう。保温球なども使用し、27~28度に保つことが大切です。
上記以外にも、インコを移動させたり、通院させたりするときに必要になるキャリーバッグも用意しておきましょう。専用の止まり木が設置できるものがおすすめです。冬に外を移動させる際は、保温も忘れずにおこないましょう。アクリル製のものだと、比較的保温効果があります。
いざお迎えする時には、ケージにティッシュペーパーなどを敷いておきます。新聞紙はインクの臭いで体調を崩してしまうことがあるため、香りの付いていないティッシュペーパーや紙を使用しましょう。
餌やり
インコの主食は、シードと呼ばれる種子です。ペットショップでは、「インコのエサ」「インコミックスフード」など、さまざまな種を混ぜたフードが販売されています。栄養面を考えると「皮あり」と記載があるシードがおすすめです。
またシードだけでは栄養が偏ってしまうため、副食が必要となります。なかでも野菜は必須で、新鮮なものをよく洗ってあげてください。定番は小松菜ですが、ほかにも豆苗やチンゲン菜、水菜などを与えます。
アボカド、玉ねぎ、にら、ほうれん草、キャベツなどは、インコの身体にとって毒となる可能性があるため、注意をしましょう。
エサは毎日、朝・晩2回、残していた分は捨てて、新鮮できれいなものに取り替えてあげましょう。
セキセイインコ
もっともポピュラーなインコの種類です。 身体も丈夫で環境の変化に強いことが特徴です。仲間の言葉を真似る習性もあり、ものまねが得意なため一緒に遊ぶこともできます。初心者でも飼いやすい種類として人気があります。
オカメインコ
赤い頬(頬羽)と冠羽が特徴で、頬を赤らめたような容姿が可愛らしいです。おとなしく優しい性格をしていて、のんびりと一緒に過ごすことができるため、人気の種類。一方でデリケートな性格でもあるので、他の種類のインコとは一緒にしないのがおすすめです。
マメルリハ
小型で丸みのある可愛らしい姿であり、初心者におすすめの種類です。鳴き声が小さく、比較的おとなしめですが、体も丈夫なため飼いやすいでしょう。明るい性格で、他の種類とも仲良くできます。
風邪
丈夫な種類を飼ったからといって、体調管理をしてあげなければ病気になってしまいます。インコは寒さに弱いため、長時間に寒い場所に居たり、温度変化が激しいと風邪をひいてしまうことがあります。
また水浴びをする際に暖かいお湯で水浴びをすると、脂肪が溶けて風邪をひきやすくなってしまうことがあるため、注意が必要です。
風邪の症状は人間と同様でくしゃみをしたり、鼻水を出したり、力無くうずくまっていることが多く、下痢をすることもあります。
かかってしまった場合は、抗生物質の投与などで治療をするのが一般的です。
そ嚢炎(そのうえん)
そ嚢炎は、器官に食べ物が溜まり、腐敗することで、細菌やカビが発生し炎症を起こす病気です。
生あくびが増える、多量の水を飲む、首の付け根が腫れるなどの症状があります。
抗生物質やビタミン剤の投与で治療をしていきますが、ひどくなると手術が必要になる場合もあるので、はやめに気づいてあげることが大切です。
肥満
病気を引き起こす要因となる肥満にも注意が必要です。
肥満の原因のほとんどは食べすぎによるもの。インコは低カロリーのエサであっても十分に栄養を補給できるため、高カロリーのものを与え続けると肥満になります。
またシニアになると代謝機能が低下するため、脂肪分の少ないエサにするなど工夫が必要です。
病気は早期発見が重要です。普段から気をつけて観察してあげましょう。
インコとのコミュニケーションを楽しむための、ポイントを押さえた一冊です。
- 著者
- 出版日
- 2005-06-10
食事、ケージの掃除、爪の切り方などの基本的な飼育方法や、手のりインコやおしゃべりインコにする方法などが載っています。たくさんの写真やイラストを使用されており、解説が丁寧で理解しやすく、初心者にも分かりやすいでしょう。インコとの暮らしが楽しくなる一冊です。
かわいい仕草、表情などの写真も掲載しているため、お子さんと一緒に読むのもよいでしょう。
主に初めてインコを迎える人たちに向けて、基本的な飼い方を解説しています。飼い方上手を目指しましょう。
- 著者
- ["すずき 莉萌", "井川 俊彦"]
- 出版日
- 2016-06-03
ケージ、食事、世話の方法、コミュニケーションの取り方、健康と病気などについて取りあげられています。
また初心者がインコを選ぶ際には、身体の大きさや性格、 鳴き声なども考えなければならない重要なポイントです。お迎えする前に、ぜひ読んでおきましょう。
インコと仲良く暮らすには、彼らの気持ちを知ることが大切です。本書では、インコがどんな性格なのか、飼い主のことをどのように思っているのかなどを、エピソードとともに掘り下げていきます。
- 著者
- 出版日
- 2013-06-25
健康に気をつけてあげることは、ペットを飼ううえで重要なポイントです。
本書を読むと、彼らの動き、羽や身体の状態、フンの状態、体重を量るなど日頃の観察やケアがいかに重要か、理解することができるでしょう。写真も多く、見ているだけでも楽しい飼育書です。
ヒナから成鳥、シニアまでのお世話の方法が解説されています。
- 著者
- 出版日
- 2017-04-17
初めて飼う方でも安心してお迎えできるような基本的な飼育方法も紹介しています。愛情を育むためのコミュニケーションのコツなどが、可愛い写真を交えて解説されていて、インコを幸せにするためのヒントが満載です。
弱い生き物だからこそ、飼い主を観察して感情を読み取ってくれるインコたち。飼い主の喜怒哀楽が彼らに影響を与えてしまうなど、彼らの内面に寄り添った一冊です。
インコは体長20cm前後と小型の生き物で、エサは一般的なペットショップであれば必ず販売している穀類を主食としていることも飼いやすいポイントです。 しかし、少しでも誤った飼育方法をしてしまうと、健康を害することにも繋がりかねません。飼育書に目を通し、家族みんなでインコに関する知識を深めてみましょう。