ダークファンタジーと魔法少女、2つの要素で世界観が構築された『魔法少女サイト』。暗くてグロいのに引き込まれる!2018年にはアニメ化もされている人気漫画の魅力をご紹介致します。 スマホアプリで無料で読むことができるので、気になる方はそちらもチェックしてみてください。
魔法少女という題材の作品を2つ立て続けに描いている作者佐藤健太郎。前作『魔法少女オブ・ジ・エンド』は、魔法少女という名前を使いながらも、その中身は「魔法少女という正体不明の災害」に立ち向かう人々を描いた作品です。
そして、『魔法少女サイト』も『魔法少女オブ・ジ・エンド』と作風は似ています。しかし、よりダークな世界観になっています。『魔法少女サイト』はいわば、「魔法少女という正体不明な能力」を与えられた少女達の、残虐な殺し合いを描いた作品です。
- 著者
- 佐藤健太郎
- 出版日
- 2014-03-07
人の汚い部分を描き、不幸な少女を描き、その不幸な少女をさらに過酷な殺し合いの世界へと連れて行く、本当にダークな世界観と、そこに生きる強くも不気味な魅力を持ったキャラクター達。そして、引き込まれるグロい描写の数々と、先の読めないストーリーのせいで、続きが気になってしまう作品です。
そんな『魔法少女サイト』は、ピッコマで13巻ほど無料で読むことができます。気になった方はぜひご覧ください。
一見幸せそうに見える家庭で暮らす朝霧彩(あさぎりあや)。しかし実情は、両親に隠れて行われる実の兄による虐待行為と、クラスメートによる陰湿ないじめに絶望し、毎日を死にたいと思いながら過ごしていました。
虐げ続けられる日々の中、ある時彩はインターネットで魔法少女サイトという謎のサイトに繋がります。そしてそのサイトの管理人から、彩が謎の「ステッキ」と呼ばれる道具を与えられるところから暗い残虐な戦いが始まっていくのです。
彩は魔法少女サイトから与えられたステッキ、「対象物を遠くへ瞬間移動させる能力を持った道具」で、いじめを行っていたクラスメートを殺意無く偶然殺してしまいます。
そして殺してしまった事実に怯える彩に、同じように魔法少女サイトにステッキを与えられた同じ学校の少女、奴村露乃(やつむらつゆの)が接触してきます。
- 著者
- 佐藤健太郎
- 出版日
- 2014-03-07
「時間停止」の能力のステッキを持つ奴村から与えられる様々な情報。魔法少女サイトのこと、「テンペスト」と呼ばれる滅亡の暗示、ステッキを使うごとに無くなっていく魔法少女の身体に描かれた紋章、そして紋章が寿命の目安であることを彩は知っていくのです。
そして、特定魔法少女を狙う魔法少女、「魔法少女ハンター(マジカルハンター)」の存在も露乃から教えられます。そこからは狂気に彩られた少女達の異能力バトルの開幕です。
この巻では、まず暗い人間の闇による欝展開とグロい描写に目を奪われ、その後魔法少女サイトの謎に迫るミステリー展開に引き込まれ、そして異能力バトルの片鱗に興奮するでしょう。
人に恵まれなかった彩と、初めて彩の手を取った奴村の、今後深まっていくであろう仲にも注目です。2人とも置かれた環境があまりに不幸なので、読んでいて、この先不幸な少女達が手を取り合って辛いことを乗り越えていく姿を期待したくなります。
どことなくこの2人の様子には百合要素もあり、百合好きな人にもオススメです。
彩と露乃は、魔法少女ハンター潮井梨ナ(しおいりな)から奪い取った、魔法少女の顔と名前が載ったリスト「さつりく帳」を頼りに、大活躍中アイドルにじみんこと穴沢虹海(あなざわにじみ)が魔法少女だということを知り、握手会を利用して虹海に接触します。
虹海のステッキはなんとパンツ型。そしてその能力は「履くと人を思いのまま操れる」という強力なものでした。
可愛い顔とピュアな様子からは想像も出来ませんでしたが、虹海の家に行くとファンが下僕のように彼女のお手伝いをしていて、可愛い虹海と、気持ち悪いファンの姿は、1つの家の中の様子としてはかなりシュールです。
そんな虹海には殺したい相手がいるのですが、それが彩と露乃の戦いで意識不明になった梨ナでした。梨ナは魔法少女ハンターの活動の中で虹海の友達を殺していたのです。
- 著者
- 佐藤健太郎
- 出版日
- 2014-09-08
梨ナに殺意を向ける虹海と、魔法少女サイトの情報源として梨ナを利用したい奴村。奴村と彩は一旦梨ナの情報を虹海には隠すことにします。
彩をいじめていた女子グループの1人、雫目(しずくめ)さりなも魔法少女になります。さりなは奴村の能力で大怪我を負わされ、意識不明の梨ナが入院する病院に同じく入院していました。
彩と奴村を逆恨みするさりなは、その病院で現実世界に姿を現したサイト管理人に出会い、魔法少女に関する情報を得て、復讐のために動くことを決めます。サイト管理人はさりなに魔法少女のステッキを回収することを条件に、さりなも魔法少女にするのでした。
虹海とさりな、2人の殺意を持った魔法少女の登場は、彩と奴村の今後の行動にも大きく影響するでしょう。
可愛く無邪気なアイドルの虹海が持つ、暗い狂気と静かな殺意。さりなの彩と奴村への激しい怒りと憎悪に満ちた殺意。2つが錯綜する巻です。 2人とも年頃の少女としては間違っているけれど、どちらも友情を元に感情が煽られている点にも注目すべきでしょう。
また、彩の兄、朝霧要(あさぎりかなめ)の描写もあるのですが、このクズ兄貴の歪んだ人間性にも目を引かれます。この男のクズさと、キモさは、世にある漫画の中でもトップレベルです。
また、現実世界に現れた管理人から得られる情報と、テンペストとは何なのか、という疑問から、この先に待つ展開を考えさせらます。
彩と奴村と同じ学校に転校してきた虹海。当然友達を殺した女、梨ナの情報を求めての転校でした。
そして彩と奴村への復讐のために行動するさりな。梨ナの入院している病院を知っているさりなは、彩達への妨害工作のために虹海に梨ナの情報を伝えます。
虹海とさりな、2人が行動する中、学校に来なかった奴村を心配して奴村の自宅へ行く彩。そこには血を吐いて倒れている奴村の姿がありました。
倒れている奴村に近寄る彩の前に、さりなが登場します。
虹海に梨ナの情報を与えたことを2人に告げますが、さりなの行動を予見していた奴村は、次の手を打っていました。
しかし、さりなの思惑の妨害はできても、ステッキの使いすぎで身体が弱っている奴村は瀕死の状態です。殺意を向けるさりなが目の前にいながらも行動出来ません。
そして、頼りの奴村が動けない中、彩は瀕死の奴村を守るためにステッキを手に構えます。
この巻で最も注目すべきは彩の成長です。瀕死の奴村を後ろに、今までいじめられてきたさりなに立ち向かう彩。逆恨みをするさりなに対して彩は毅然と自分の意思を主張します。血を流し涙を流しながら、奴村を必死に庇う彩の姿、ボロボロになりながらも強い意思を見せる表情と、その心からの叫びに感動するでしょう。
- 著者
- 佐藤健太郎
- 出版日
- 2015-03-06
さりなと彩の激しい攻防に、奴村の住むマンションは倒壊しますが、彩はさりなを自分のステッキの力で助けるのでした。同時に自分と奴村を別のステッキの力で守り、間一髪ですが助かります。
助かったさりなは集めたステッキを持ってサイト管理人に会うのですが、魔法少女サイトに疑問を持ったさりなはその疑問をサイト管理人にぶつけ、結果として殺されてしまいます。
サイト管理人がなぜステッキを集めているのか、魔法少女サイトとは何なのか、疑問もさらに広がります。
その上新たな魔法少女、雨谷小雨(あまがいこさめ)の登場。小雨は魔法少女サイトが1つではないことを教えてくれ、さらに広がるストーリーに先の展開がまったく読めません。
ますます増えていく魔法少女と、新たな展開。さりなとの戦いが一旦落ち着いたと思っても、一休みもさせてくれず、目まぐるしく物語は変化していきます。
そしてまさかの展開ですが、虹海が彩の兄、要に惚れます。想像もしていないこの展開に驚くの同時に、ゲス兄貴が魔法少女の戦いにどう関わっていくのか……。
彩と奴村は、「自分の血を飲ますことで傷を癒す」能力を持つ小雨によって意識不明から回復した梨ナと再会します。そして、再会した梨ナと、別の魔法少女サイトの存在を知る小雨から聞いた情報は新たな展開の始まりでした。
サイト管理人がステッキを少女に使わせることを目的としている情報を得ていた梨ナは、ステッキをより使ったものがテンペストを生き残れるという煽りの言葉と、ステッキを使うほど寿命が減るという矛盾に、管理人の目的が何なのか疑問を持っていました。そして、その話を聞いた彩と奴村は、管理人を捕らえようとする小雨と梨ナ達に協力することになるのです。
当面協力体制で動くことになった梨ナですが、なんと彩と奴村の学校に転校してきます。しかしそこには梨ナに殺意を持つ虹海が……。
虹海は当然襲いかかろうとするのですが、彩と奴村はそこで以前から考えていた虹海のパンツを奪う作戦を決行しました。少女2人が同級生のパンツを教室で脱がすシーンは実にシュールです。
- 著者
- 佐藤健太郎
- 出版日
- 2015-11-06
何とか虹海を説得して仲間にしたのもつかの間に、新たな魔法少女が続々出てきます。男なのにスカートを履いた男の娘と、その双子らしき少女。ヤクザの娘らしき刀を持つ黒髪少女など、他にも管理人に疑いを持った魔法少女達が続々登場します。
この巻では魔法少女vsサイト管理人という新たな構図が示され、魔法少女達はさらに過酷な戦いに投じられるのですが、誰が死んでもおかしくないので、まったく安心出来ません。
唯一、戦いの中の彩と奴村との友情にだけは、心が暖まります。今まで誰とも交わって来れなかった彩が、頑張ってたった1人出来た友達である奴村を庇い、2人の間には確かな友情が生まれました。いつまでも仲良く幸せにいて貰いたいのですが、それ以上にこれから待つ過酷で残虐な運命が待っていることが間違いないので、見ていて辛いところです。
魔法少女を虐殺すべく動き出したサイト管理人達。その強さに魔法少女達も圧倒されます。 彩達も例外ではなく、襲ってきたサイト管理人により絶対絶命のピンチに陥るのでした。
しかし、そこを凌いだのはなんと奴村が機転を利かせ履いていた虹海のパンツ型ステッキ。何とか管理人の動きを止めるも、反撃の手立ては無く、もはやこれまでかと思った時、マンション崩壊の際に失われていた彩のステッキの能力で、サイト管理人は遠くへ飛ばされます。
彩のステッキを使い、彩達を助けた人物の正体は、生き延びていたさりなでした。
そして、サイト管理人と戦っている様子をドアの外から盗み聞いていた要は不適な笑みを浮かべます。
- 著者
- 佐藤健太郎
- 出版日
- 2016-04-08
場面は変わり、何とか生き残った魔法少女達は、いつ死ぬか分からない状況で、楽しい思い出を作るために海にやってきます。楽しそうに遊ぶ少女達。この漫画で初めての幸せ一杯な情景です。
しかし、幸せもつかの間、ゲス兄貴が虹海のパンツを強奪し、魔法少女の力を手に入れます。ふざけた見た目に反した反則級の強さを見せ、その狡猾な思考能力で次々と凶行に及びます。
この巻のメインは完全にクズ兄貴です。
女性物の下着の形をしたステッキを満足そうに身につけ、優越感に浸っている様子はゲスな変態という他ないでしょう。
最終的に管理人の話や、彩達の海で遊ぶ幸せな様子もまったく頭に残りません。
変態ゲス兄貴の最高潮、それがこの巻です。
遂に姿を見せる18人の魔法少女サイト管理人達。彼らの会議の様子が冒頭にあり、なおかつ人間の協力者がいることが示唆されます。
それと平行して行動し続けるゲス兄貴の魔の手が彩達に襲いかかります。追い詰められる彩達。しかし、ゲス兄貴に操られていた虹海が、「対象の相手の身体を支配する」能力のステッキを持つ水蓮寺清春(すいれんじ きよはる)の機転により、要の洗脳から解放されます。洗脳から解放されゲス兄貴に襲いかかる虹海。返りうちに合い瀕死の状態ながらも、ゲス兄貴に一矢報いることに成功します。
喉をつぶされ這いつくばるゲス兄貴ですが、まだ諦めていません。必死に傷を直すステッキに手を伸ばします。しかし、ステッキを手に取った瞬間、透明な謎の人物の手により抑えつけられ、そのまま連れ去られてしまうのでした。
そして、虹海は処置が間に合わず命を落としてしまいます。
残った魔法少女達は虹海の死に泣き崩れ、特に彩は実の兄が虹海を殺したという事実もあり塞ぎ混んでしまうのでした。
- 著者
- 佐藤健太郎
- 出版日
- 2016-09-08
さて、連れ去られたゲス兄貴。場面は変わり暗い部屋に鎖で繋がれ監禁されているようです。そこに現れる謎の警察官、美炭貴一朗(みすみきいちろう)。彼こそがサイト管理人の協力者でした。そして、男色家の彼は要に調教という名の性虐待をゲス兄貴に行っていきます。この展開もまったく予想がつかないでしょう。
塞ぎこんだ彩の元には1人の因縁の少女、さりなが現れます。さりなは彩にステッキを渡し、彩に新たな決意を促すのでした。
5・6巻とゲス兄貴のインパクトが強すぎました。そして、監禁されて美炭に調教される姿を見ると、後ろ暗いながらとすっきりしてしまう人もいるでしょう。
それと、死の間際には虹海の過去の回想もあるのですが、彼女の生きてきた姿や、アイドルになるまでの過酷な道筋も必見です。
さりなの登場に強く決意を固める彩。皆の失意の中、虹海の葬式が始まります。彩は横たわる虹海を前にして「みんなを守る」と決意を告げます。
そして、時間を戻す魔法少女の登場。さりなが生き残ったのはこの少女に助けられたからでした。
兄である要の凶行により虹海を死なせてしまったことを悔やんだ彩は、1人で何もかも背負おうと、全てのステッキを預けるように皆に言いますが、仲間達の説得により、皆で力を合わせてサイト管理人と立ち向かうことを決めます。
再開される管理人捕獲計画。目星をつけサイト管理人を待ち構える魔法少女達は、遂にサイト管理人にダメージを負わせます。
しかし、サイト管理人が倒れたところには、自分達と同じような少女の姿がありました……。
- 著者
- 佐藤健太郎
- 出版日
- 2017-09-08
新たに決意をした彩とその仲間達。彩の強い意思を持つ姿と、頼もしい能力を持った存在の登場に、遂に反撃開始かと読んでいて盛り上がるでしょう。しかし、しとめたと思ったサイト管理人の正体が少女で、さらに今後どうなるのか、またも予想のつかない次の展開に戸惑い、謎が深まります。
また、飼われたクズ兄貴ですが、美炭による調教が済んでいました。美炭を「ごしゅじんさま」と呼ぶ姿には今までの様子は微塵もありません。しかし、ゲス兄貴があまりに素直すぎてこれはこれで不気味に思えます。この2人の今後の動向も気になるところです。
サイト管理人のトップが自分たちと同じような年端もいかない少女だということが明らかになった8巻。自分たちが一体何と戦っているのか分からなくなった彼女たちは、途方にくれますが、さらに彼女についての情報が明かされ、ますます謎が深まっていきます。
また、8巻ではアリスとさりなが何やら怪しい動きを見せている場面も描かれます。
しかも他方では要がついに貴一郎の手から逃れ、病院に運ばれ、両親が彼に会う場面も描かれます。平行していた展開が動いてきましたね。
- 著者
- 佐藤健太郎
- 出版日
- 2018-01-05
そんな8巻で最大の見所は、ついにその他の管理人たちと直接対決をすることでしょう。前回管理人たちが現れた午後10時にマンション、学校に分かれて彼らを待ち伏せします。
それぞれの寿命も短くなってきている中、ある者は血を吐き、ある者は最後の別れになるかも知れないと握手をしています。
と、そこについに管理人たちが登場。一見少女たちの作戦がうまくいったように思えたのですが……。
そこからは見ているのも辛くなるほどの不利な展開が続き、次々と少女が倒れていきます。
そんな惨状の中、最後には少女たちの中に裏切り者がいるのではないかという展開が明かされます。それが要の事件とも繋がっており、ますます目が離せない展開のまま、1部が幕を閉じます……。
物語は彩、奴村にフォーカスを当てた第1部のから、湖村花夜、酒木さくらにフォーカスした第2部へと動きます。時系列的には、第1部以前の過去編ということになります。
花夜は、妹を殺した少年たちを復讐心によって同じく殺してしまった父親のせいで激しいイジメを受ける日々を送る女子中学生。中心人物となる少女を殺したいほど憎んでいるものの、父と同じ過ちは犯さないようにしようと決心して耐え続ける日々でした。
- 著者
- 佐藤健太郎
- 出版日
- 2018-03-08
しかしある日、ついに母親まで倒れてしまい、いつ目を覚ますか分からない状況になり、絶望的な譲許に悲嘆に暮れている時、魔法少女の力を授かります。
彼女の力は他の魔法少女に触れると相手の力をコピーできるというもの。ステッキとともに「さつりく帳」という魔法少女が一覧になった本ももらっています。
そこからクラスメイトのさくらと知り合い、花夜は力をコピーする、さくらはある人物を探すという目的を一致させ、魔法少女たちに会うことにして……。
第1部がどうしようもない気持ちにさせられる展開で終わったものの、第2部では少しずつ全容へのヒントが明らかになってきます。花夜の妹の事件に魔法少女が関わっていること、「A」という人物の謎、貴一郎とアリスの関係、貴一郎と花夜の父の繋がりなど、今後の伏線になりそうな内容が盛りだくさんです。
どう考えても勝ち目がなさそうな真相を知るためへの道のりですが、今後どうなるのでしょうか?
命を狙ってきた、霰矢冬子(あられやとうこ)から、魔法少女サイト以外からのステッキ入手方法、そのステッキを「不幸な少女」たちに配り、他言無用という約束をさせ、「いつも見ている」と脅していたAという存在のことを知ります。
冬子を殺すこともできましたが、花夜は彼女を仲間にすることを選びました。そして「さつりく帳」をもとに様々な魔法少女をたずね歩きます。
その一方で、美炭は刑事としての仕事中にAの存在に気づき、その正体を嗅ぎまわります。しかしそれに気づいたAは、彼の家に侵入。そしてこれ以上自分に近づくなと警告するのですが……。
- 著者
- 佐藤健太郎
- 出版日
- 2018-05-08
10巻では様々な展開から、魔法少女サイトの正体についての大きなヒントが明かされました。まずは美炭とAの接触から。そこでAには他にも協力者がいること、彼の能力などが分かります。
しかし最大のヒントは、美炭から発せられた「適任者」という言葉。そこから魔法少女サイトについての様々なことが明かされるのです……。
それだけではなく、10巻は最後まで見逃せない情報が満載。花夜たちと美炭の間接的な接触があり、そこで物語の鍵を握る、ある登場人物が現れるのです。
最初から最後まで、余すところなく見所が詰め込まれた10巻。スピード感溢れる展開に目が離せません!
冬子を美炭とサイト管理人の漆(なな)に殺されてしまったものの、どうにか彼女の遺体だけはその場から救うことに成功した花夜とさくら。しかし相手に顔を知られており、状況からすぐに冬子を助けたのが自分たちだと分かることから、逃げるしか道は残っていません。
しかし、逃げても彼らが容赦無く自分たちの家族や友人を狙ってくるであろうことも容易に想像がつきます。
その翌日、2人の遺体があるマンション付近から発見されて……。
- 著者
- 佐藤健太郎
- 出版日
- 2018-08-08
重要な設定が次々と明かされることとなった11巻。テンペストの具体的な内容、日時、ステッキの果たす役割や王の存在、管理人たちのもともとの素性など、今までの展開に納得がいく伏線回収が目白押しです。
そのなかでも特に管理人のひとり、漆の素性が明らかになったのは、これからかなり重要になってくるでしょう。管理人たちに完全に溶け込んでいないような様子で、人間との協力関係を結ぼうとする彼女の目的が何なのかも今後注目です。
そして物語は、人類に残された時間があと10日というところまできています。具体的な解決案が今のところ見受けられませんが、少女たちはどうやってテンペストを乗り越えるのでしょうか?
「この不の呪縛から開放されるために共に戦おう」
彩の引き上げたステッキの能力で、互いの記憶を共有し合った魔法少女たち。決意を新たにした彼女たちとサイト管理人との最終決戦が、遂に始まる!
- 著者
- 佐藤健太郎
- 出版日
- 2018-11-08
12巻ではまず、一度目のサイト管理人との戦いの真実が描かれます。
あのときなんと朝霧は全員を瞬間移動させ、強化されたステッキの能力を使って全員を救ったのでした。それも自らの寿命を分け与えることで……
湖村と酒木も味方につけ、遂にサイト管理人との真の決闘が始まろうとしています。
そして幕を開けたサイト管理人との死闘。リーダー格の壱の提案で、魔法少女たちの家族までもが彼らの標的となってしまうという衝撃の展開に。
しかし、魔法少女たちは壱の残虐な作戦を逆手に取って、管理人たちを迎え撃つのでした……
ますます目が離せない管理人戦が展開していきます!
激化する殲滅戦。魔法少女vsサイト管理人!
そして遂に、彩の家族にも管理人の追手が……!
果たして、魔法少女たちはテンペストを阻止できるのか!?
- 著者
- 佐藤健太郎
- 出版日
- 2019-02-08
12巻に引き続き、13巻も管理人たちとの殲滅戦が繰り広げられています。
まず、「魔刀」を扱う燐賀と「魔剣」を操る伍との戦いが決着!切っても切っても再生を繰り返す伍を倒すために、燐賀は自らの寿命を削った一撃を放ちます。しかし伍もそれに応じ技を繰り出していく。互いに一歩も引かない死闘が展開していきます。
その結末は、相打ち。燐賀は自らの命と引き換えに伍を倒し、家族を護ったのでした。
主人公サイドでさえも容赦なく命を落とす、激し過ぎる戦いが繰り広げられています。
燐賀vs伍の戦いの一方で、漆と壱の戦いも激しさを増していました。100をも能力をもつ壱の前になすすべもない漆の窮地を救ったのは、アリスと美炭と安篠の3人!意外な展開を迎えた漆vs壱の戦いも必見です!
そして、彩は。遂に自らの衝撃的な秘密を知ることになる……!
次第に全貌が明かされていく「魔法少女サイト」の秘密!クライマックスまで目が離せません!
『魔法少女サイト』が好きな方には以下の記事もおすすめです。気になる方はぜひご覧ください。
胸糞悪すぎるおすすめ鬱漫画7選を紹介!トラウマ注意
鬱漫画とは、読むと気がめいり、欝々としてしまうような作品のこと。鬱な展開となると様々な要因がありますが、理不尽な仕打ちにより、不幸になる姿は、ふつふつと怒りが沸き起こります。そんな、胸糞悪すぎるおすすめ鬱漫画7作品をご紹介いたします。
2018年にアニメ化が決定している『魔法少女サイト』どこまで映像で表現できるのかも気になるところではありますが、まずは原作を読んでみてはいかがでしょうか?そのダークな世界観と、続きが読めない展開から目が離せません。