うさぎ!
2011年04月01日
「何を読んだからこうなった」とか「あの本のおかげで正社員になれた」とかそういうことってあるのかもしれないし、あるんだろう。でもこと音楽制作に関しては人それぞれいろんなタイプがいるだろうけど僕個人は「何を見てできた」というようなことがあまりない。見たもの聞いたものにインスパイアされたり、要素の一つになったりはもちろんするけれど、それよりその引っかかったもの(自分の場合大体が違和感だけど)、それを自分の中でいかに上手に発酵させていくかの方が大事な気がする。
アニメしか見たことなかったけれど何故か突然読みたくなって、当時付き合ってた彼女に誕生日に買ってもらった。それからしばらくナウシカづけでした。アニメの後にこんな長いストーリーが続いてるなんて知らないし、ニュースで見たり自分が暮らしたりするなかで、どうしようもなく気になってしまう事柄が落とし込まれていて「読んだらなんか答えがわかるんじゃないか」くらいの勢いで読んでました。内容は説明できないのでとにかく読んでほしい。理想の女性の一人。
- 著者
- 宮崎 駿
- 出版日
地下鉄サリン事件で被害者とひとくくりにされていた人たちが1人の人間として丁寧にインタビューされ描かれている本編も素晴らしいけれど、僕がよく読んでいたのはあとがき「目じるしのない悪夢」でした。この中ではその後よく語られるようになるクロードサーキット(システム)の話なんかが出てきます。そして、この本は阪神淡路大震災と地下鉄サリン事件が起きた1995年の日本が閉じ込められていて、アルバムを制作していた2011年の東日本大震災前後の自分とリンクしたのだと思う。村上春樹好きも嫌いも一度は読んでほしい本。
- 著者
- 村上 春樹
- 出版日
- 1999-02-03
物心ついた頃にはもう家の本棚にあった。姉が読んでいたのを覚えている。僕は怖くて読めなかった。住んでた場所の市民文化会館で子供向けの劇団が上演していてそれは面白かったな。早く読めばよかったと後悔しました。僕はもう半分「灰色」なんだけど、いつも「灰色じゃなくいられたらな」と思ってる。
- 著者
- ミヒャエル・エンデ
- 出版日
- 2005-06-16
僕のアイドル、小沢健二。彼が本を書いてると知った時に「なんで?」と思った。「音楽やってよ」と思ったけれど、友人が貸してくれた本を読んで目からうろこが落ちた。うさぎ!
2011年04月01日