ほのぼの日常漫画で人気を集めた、モリコロスの漫画『タレソカレ』の魅力をご紹介します。かわいい動物たちに癒されること間違いなし! スマホで無料で読めるので、ぜひ試してみてくださいね。
著者のモリコロスの代表的な作品は、「月刊コミックゼノン」で連載していた『のぼさんとカノジョ?』です。女の子の幽霊と草食系男子の同棲生活を描いた、ほのぼの日常漫画が人気を集めています。
かわいらしい日常系漫画を描く著者の作品のなかでも、今回ご紹介する『タレソカレ』は動物を擬人化したものです。
ペットを飼っている人はもちろん、さまざまな野生動物も登場するオムニバスストーリーのため、幅広い世代で楽しめる作品となっています。
そんな本作が今、スマホでアプリを使うと無料で読むことができるのです!今回は、作品の魅力と登場する愛くるしい擬人化された動物たちを紹介していきます。
紹介するそれぞれのキャラクターが何の動物か、当ててみてください。答えはぜひ、実際に作品を読んで確認してみてくださいね。
本作はオムニバス形式となっていますが、そのなかでもメインストーリーとなるのがマナミと洋一、そしてそのまわりの人々のお話です。
彼らが飼っている動物たちは擬人化され、実際に対話しているように描かれているため、感情移入しやすくなっているのが最大の魅力でしょう。
最初は人間を描いているのか、動物なのか分からないという点も、『タレソカレ』の面白さになっています。
- 著者
- モリコロス
- 出版日
- 2015-08-20
基本的にはほのぼのした日常を描いていますが、現実でもしばしば問題にされていることをシリアスに描いているストーリーもあります。
今回は、登場した動物たちの一部を厳選し、それぞれのストーリーとともに彼らの魅力をご紹介します。
『タレソカレ』で1番はじめにでてくるのはハナビです。彼女はメインストーリーのキャラクターのため、作中でたびたび登場してきます。凛とした美しい女性の姿に擬人化されていますが、とてもやんちゃで飼い主であるマナミの靴下を追いかけて遊ぶのが大好きな、お転婆むすめです。
マナミが子供の頃のハナビの写真を見返すシーンがあります。擬人化され、幼女の姿で写されたハナビの写真はとてもかわいらしいです。
「里親さんからハナビを貰い受けた時は 死ぬ程嬉しかったなあ」
(『タレソカレ』2巻より引用)
なかでも見どころなのは、マナミがハナビとの馴れ初めを回想するシーンですが、なんともいえない表情でマナミの顔をのぞきこむハナビの姿は、ペットを飼っている人にはとても共感できるシーンでしょう。初めて新しい家族に出会えた記憶は、忘れられないすてきな思い出です。このシーンではその温かさが表現されています。
さて、この子は何の動物なのでしょうか?
ぽってりした唇に、派手な髪色が特徴的な女の子です。メインストーリーに登場する洋一のペットで、パートナーをとても愛するという習性などは、擬人化された時でも細かく再現されています。
帰宅した洋一に濃厚なキス、からのベッドの上でイチャイチャする美少女は一体……?
「ヨイチダイシュキ♡」
(『タレソカレ』1巻より引用)
見ていて恥ずかしくなるほど洋一といちゃついていた美少女は、擬人化されたアオちゃんだったというシーンです。
擬人化された状態では本当に恋人同士のようにみえていた2人でしたが、動物の姿で見るとなんともいえない気持ちになります。
ペットを飼っている方は、「自分とペットのラブラブ具合は周りにはこう見えているんだ」と思い、飼っていない方は「いるいる!こういう人!」と、どちらの視点でも面白く感じられるでしょう。
感情に素直で可愛らしいアオちゃんですが、一体どんな動物なのでしょうか?
インディアン風の服装で、マッチョな姿に擬人化されているオドオド。名前のとおり、人見知りで怖がりな性格のため、何かあるたびにオドオドしてしまいます。
オドオドは1匹で飼われていましたが、ある日同種のメスと一緒に住むことになります。人懐っこくてまだ子供のルリルリをオドオドは嫌がりますが、あることをきっかけにとても仲良しになるのです。
それは、オドオドの発情期でした。発情期には、メスを追いかけて噛みついてしまうほど興奮状態になる習性があります。子供のルリルリは、オドオドとつがいになるために来たものの、まだ交配はできません。
そのため、オドオドの苦しむ姿をみてルリルリは自分を情けなく思うのでした。一方、オドオドはルリルリを追い回してしまったことを申し訳なく思っていましたが、やがてルリルリの気持ちを知り、2人が寄り添う場面はとても心温まるものとなっています。
「焦らなくていいよ… 待ってるから」(『タレソカレ』1巻より引用)
さて、彼らが何の動物か、分かりましたか?
年齢は16歳ですが、人間の歳で考えると80歳くらいの動物です。そのため、16歳でもよぼよぼのおじいさんの姿で描かれています。タローさんの初登場シーンはとても微笑ましくも、切ないものでした。
若い男性が、おじいさんのタローさんの食事を手伝っています。丁寧にすりつぶしたごはんを、男性は食べやすいようにタローさんの口元まで運びながら声をかけます。
「大丈夫?飲み込める?」(『タレソカレ』1巻より引用)
なんとか口に含めたものの、なかなか飲みこめないタローさんを心配そうに、切なそうに男性は見つめていました。
この場面は微笑ましいですが、「歳をとった動物を介護する」という現実的な部分をあらわしています。ペットを飼ううえで、人よりも動物のほうが早く死んでしまう可能性はどうしても高いものです。
ゆるくて癒されるお話が多い『タレソカレ』ですが、タローさんのストーリーのように現実味のある少し切ないお話もあるのが本作の魅力です。
タローさんがどんな動物なのか想像しながら、本作で答え合わせをしてみてくださいね。
- 著者
- モリコロス
- 出版日
- 2016-10-20
擬人化された動物ということで、予想外の展開に話が進んでいくのが面白い、本作。紹介していないキャラや、紹介したキャラでも可愛すぎるエピソードがまだまだたくさんあります。全2巻で濃密で独特な面白さがあるので、ぜひご自身でその魅力を体感してみてください!
無料で読めるので、まずはそちらから試しで読んでみるのもおすすめです!
ストーリーも面白いですが、著者の絵がとても繊細で、さまざまな動物たちが丁寧に描かれている点も魅力です。よく特徴を捉えているので、擬人化状態から動物の姿へ変わっても違和感なく読み進めることができるでしょう。