芸能人が飼っていることからブームとなったミニブタ。愛くるしい動きと人懐っこい性格が特徴です。彼らのことが気になっているけれども、あまり知らない人も多いのではないでしょうか?今回は飼い方や飼育の際に役立つ本をまとめました。
ミニブタ飼育の基本!準備するもの
どんなケージを選べばよいか?
ミニブタは成長すると15〜40kgにもなります。中型犬もしくは大型犬用のケージを用意しましょう。
また彼らは寝床とトイレをはっきりと区別する習性があるので、広めのものがよいでしょう。
外出の際にはリードが必須
成長すると40kgにもなるミニブタを外に出す際には、万が一暴れてしまったときのことを考えて、ハーネスやリードが必須です。
足を突っ込んでも壊れない餌入れを
ミニブタは容器に足を突っ込んで餌を食べます。彼らがガツガツと餌を食べても壊れない頑丈な容器を選びましょう。
穴掘りはミニブタの習性
彼らは鼻で土を掘る習性があり、穴を掘ることができないとストレスが溜まってしまいます。
ご家庭に庭があるようでしたら、そちらで穴を掘らせてあげましょう。なければ玉砂利を入れた穴掘り用のスペースをつくってあげてください。
餌の種類
食べる量はミニブタの大きさによっても異なりますが、生後6ヶ月頃は1日あたり約400gの量を食べます。2、3回に分けて与えましょう。
彼らは食欲旺盛なので、与えれば与えるほど食べてしまいますが、食べ過ぎは病気のもととなりますので、飼い主が責任を持って餌の量をコントロールするようにしてください。
専用フードは栄養バランスがよいので、そちらを餌として与えてあげましょう。ドッグフードは彼らにはカロリーが高いのでおすすめできません。
野菜はフードに多少混ぜるくらいで十分です。おやつとしてあげるのもよいでしょう。
餌やりの際に気をつけなければならないのが、与えてはいけない食べ物です。肉、たまねぎ、チョコレート、そしてリンゴなどの果実の種を食べると体調を崩してしまい、最悪の場合、死に至る可能性があります。 かわいいからといって、いろいろ与えないように注意してください。
かわいいことで人気のミニブタですが、当然飼育にあたっての注意点もあります。
寂しがり屋で几帳面
寂しがりで甘えんぼうであるとともに、几帳面な部分ももちあわせています。彼らが快適に過ごせるためには、清潔な環境づくりが欠かせません。
寿命は犬と同程度
彼らの寿命は10〜15年。犬と同程度です。彼らが天寿をまっとうするまで、責任をもって飼い続けることができるか、考えてから飼うことを決めてください。
意外と大きくなる
名前にミニとついているので小さいイメージを抱いてしまいますが、成長すると15〜40kgにもなります。大きくなっても彼らがストレスをためずに生活できる広さがあるか、飼う前に確認しましょう。
餌代がかかる
どんなペットを飼うにしても餌代はつきものです。しかし、ミニブタの場合は月に1万円ほどと特に高めです。
出費は飼ったら終わるわけではありません。15年間毎月1万円を餌代に出し続けられるか、しっかり計算するようにしましょう。
去勢・避妊手術が必要
彼らは発情期になると臭いがきつくなります。予期せぬ妊娠を避けるためにも、去勢・避妊手術を受けさせることをおすすめします。
信頼できる獣医師がいるか
ミニブタがペットとして人気になってから日が浅いため、情報が不足しがちです。
彼らも生き物ですから急に体調が悪くなったり、餌を食べなくなってしまったりする可能性があります。 いざという時に相談できて、頼りになる獣医師を見つけておきましょう。
- 著者
- 出版日
- 2010-02-01
ミニブタのことを知りたい!という初心者におすすめの入門書がこちら。
たくさんの写真やイラストは眺めているだけで穏やかな気持ちになれます。
彼らの生態が紹介されているうえに、実際にミニブタを飼っている人たちのエピソードもあるので、いい加減な気持ちで飼える動物ではないとあらためて気が引き締まります。
居住環境などの都合で飼えない人にとっても、彼らとの生活を想像することができ、ワクワクできる一冊です。
- 著者
- 小林 茂久
- 出版日
ミニブタを飼うことを決意した方に特におすすめしたい本です。
日本におけるミニブタ飼育のパイオニアである小林茂久が、飼育について詳しくまとめています。さらに、著者のネットワークを活かし、著者以外の飼育者、そして海外の飼育者の体験談も収録されています。
書籍のタイトルのとおり、ミニブタの医療面についてもまとめられていますので、飼育者必携の一冊です。
- 著者
- ["伊藤 恵美", "入間川 由里子"]
- 出版日
絵本仕立ての実用書。お子さんも持ちやすいサイズなので、ご家族でミニブタについて知りたい方におすすめです。
東京農業大学農学部畜産学科にてミニブタの生態と臨床的観察について研究し、牧場での勤務経験もある伊藤恵美が、彼らの生態と飼い方についてまとめています。
1度読み終わったあとも、時おり読み返してほっこりした気持ちになりたくなる、そんなかわいらしい本です。
ミニブタの生態や飼い方からおすすめの本まで、一気に紹介しました。彼らの魅力を感じてもらえると嬉しいです!