モモンガの飼育方法をご紹介!種類や生態をきちんと理解しましょう

更新:2017.10.4

手のひらサイズのペットとして人気のモモンガ。大きな目、小さな手、何をとってもかわいらしい生き物です。でも、ペットとして飼うにはどうすればよいのか、知らない人も多いのでは?今回は、その種類や飼い方からおすすめの本まで一挙ご紹介します。

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モモンガの基本情報

小さな体と大きな目、木から木へと飛ぶ姿などのイメージが強いモモンガ。夜行性の彼らは主に森林地帯で7〜10匹程度の群をつくり、花のミツ・果物・虫などを食べながら暮らしています。体長は約12〜22cmほど。前足と後足をつなぐように伸びた「飛膜」を広げることで飛ぶことができ、普段の飛行距離は30m程度ですが、最長では100mに達することもあります。  

モモンガと似た特徴を持つ動物にムササビがいますが、その隊長は約30〜50cmと、モモンガに比べて大きいので、並んだときの違いは一目瞭然です。

近年は住処となる森林が減ってきてしまったことで、絶滅危惧種に指定される種類もあるモモンガですが、ペットとして飼育ができるのをご存知ですか? この記事では、主に日本で購入可能な2つの種類について、飼育の際の注意点、より深く知るための本などをご紹介します。

種類【アメリカモモンガ】

 

・生態
齧歯目リス科に属し、主にカナダ、アメリカ、メキシコが原産地です。活動時期は単独行動を好みます。大きくなると体長15cm以上、体重は50~120gほどになります。
 

・性格
体が丈夫な個体が多いですが、臆病で神経質な性格です。人に懐くきにくいため、仲良くなるにはこまめなスキンシップが必要になります。
 

・餌
雑食性なので、木の実や果実、昆虫などを食べます。飼育の際は、食性が似ているハムスターやリス用のペレットを与えた上で、果実やナッツ、野菜、そして動物性タンパク質であるミルワームなどを与えてください。

・適温
彼らは暑さに弱く、寒さには比較的強いことが特徴です。 20度以上26度以下程度を保つようにしてあげてください。

・寿命
野生では約5年、飼育下においては適切に飼育をすれば10年ほどと言われています。
 

・販売価格
1.5~3万円程度。なお、輸入規制がかけられている動物のため、購入できるのは日本国内で繁殖した個体のみになります。
 

種類【フクロモモンガ】

・生態
有袋目フクロモモンガ科に属し、オーストラリアやニューギニア諸島が原産地。アメリカモモンガとは異なり、こちらはカンガルーの仲間です。大きくなると体長15cmほど、体重はオスが120~160g、メスは100~140gになります。

野生ではオス1匹メス数匹の群れで暮らすことが多いので、オス同士でなければ複数匹飼育することも可能です。夜行性なので、日中のほとんどは寝ています。

・性格
基本的には怖がりですが、幼い頃からミルクを与えることによってなつくことが知られています。ただ、スキンシップを怠れば再び警戒されてしまいますので、毎日遊んであげましょう。

・餌
動物食寄りの雑食性で、樹液や昆虫などを食べます。 飼育の際は、フクロモモンガ用ペレットを与えてください。

昆虫用ゼリーや果実など、甘いものを好む傾向にありますが、それらばかり与えてしまうと好き嫌いが激しくなってしますので、ペレットを先にあげることで、バランスの取れた食生活を維持してあげましょう。ミルワームなどの動物性タンパク質も時折与えてあげてください。

・適温
アメリカモモンガに比べて暑さに強く、寒さに弱いのが特徴です。23度以上28度以下程度を保つようにしてあげてください。
 

・寿命
野生では7年ほど、飼育下では適切に飼育をすれば12年ほどと言われています。
 

・販売価格
毛色によって値段がかなり異なります。グレーやブラウンは1.5~3万円。アルビノは10~20万円。白毛に黒目の個体に関しては、10~30万円ほどになります。
 

モモンガの飼育の注意点

モモンガを飼う上で不安な要素となるのが、病気、臭い、脱走です。これらについての対策をまとめました。

【病気】

・風邪
細菌やウイルスによって人間同様、モモンガも風邪を引くことがあります。食欲不振、くしゃみ、鼻水などが代表的な症状です。
 

・日射病
気温が高すぎると、熱が上手に発散できなくなり日射病にかかってしまうことがあります。普段から日差しが強くない場所にゲージを置くことが大事ですが、万が一かかってしまった場合は、冷えたタオルで包んで、病院で診察を受けるようにしてください。
 

・不正咬合 
アメリカモモンガに多い病気です。上下の歯のかみ合わせが悪くなってしまったことにより、歯が折れたりずれたりしてしまいます。餌を食べにくそうにしていたら、病院で診察を受けるようにしてください。
 

・代謝性骨疾患 
フクロモモンガに多い病気です。動かなくなってしまうことで病気に気づくケースも多いようです。骨粗鬆症やくる病のような状態になってしまいます。 
 

【臭い】 

フクロモモンガには臭腺があり、臭いで個体同士を認識しています。また、なわばりを主張するためにも臭いを使います。 アメリカモモンガもフクロモモンガもゲージに捕まった状態で排泄をする習性があるので、排泄物の臭いもあります。

イヌやネコとは異なり、トイレを躾けるわけにもいきませんので、飼い主がこまめに掃除をすることが一番の臭い対策になるでしょう。 

【脱走】 

モモンガは飛ぶことができる分、他の動物に比べて脱走が多いようです。彼らの中には器用にゲージの開閉部分を開けてしまう個体もいるので、洗濯バサミなどで止めておくようにしましょう。 

室内に逃げ出してしまったときは、無理やり掴もうとはしないでください。噛まれてしまう危険性があります。好きな食べ物をゲージの中に置いておくと夜間に自然に戻っていることが多いようです。 

また、帰巣本能があるモモンガですが、万が一屋外に出てしまうとなかなか帰ってこられません。ゲージから出して遊ばせるときは、窓や扉が閉まっているか必ず確認してください。
 

写真も豊富なモモンガ飼育の入門書

モモンガの愛くるしい写真を眺めたいならばこちら。彼らの可愛らしい姿を写した写真がたくさん載せられているので、眺めるだけでとても癒やされます。

著者
出版日
2015-04-10

もちろん、内容も充実しています。モモンガと一緒に暮らすためのノウハウから彼らの毛色のバリエーションに至るまで、幅広い事項を網羅しています。
 

親しみやすい文章で書かれているので、専門知識がない方でも理解しやすい一冊となっているでしょう。

動物のスペシャリストが監修!詳しく知りたい人のための本

モモンガの生態、食事、繁殖、歴史、病気などについてまとめており、モモンガをこれから飼う方にぜひ読んでいただきたいのがこちら。豊富な写真とともに、モモンガに関する詳しい解説が190ページ以上にわたって載っています。

著者
["大野 瑞絵", "井川 俊彦"]
出版日

ペット栄養管理士であり、一級愛玩動物飼養管理士でもある大野瑞絵。そして「みわエキゾチック動物病院」で院長を務められる三輪恭嗣獣医師も著者に加わっています。

ネットだけでは得られないような細かい知識も網羅しているのが特徴です。
 

フクロモモンガに特化した一冊

モモンガのなかでも、フクロモモンガに関する情報をまとめた本です。可愛いイラストや写真とともに、この種類に適した飼育方法について丁寧に解説されています。

著者
["大野 瑞絵", "井川 俊彦"]
出版日
2011-01-01

彼らを飼育している方の工夫やエピソードも載っているので、すぐに飼育に役立てることができる情報が満載です。
 

子供でも読みやすい文章なので、ご家族でフクロモモンガを飼われている方、これから飼おうとしている方は、ぜひ手にとってみてください。

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