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『働きマン』が無料で読める!名言満載の名作漫画をネタバレ紹介!

更新:2020.12.2 作成:2017.10.16

出版社を舞台に、野心的で意欲的な女性編集者をリアルに描いた人気作品『働きマン』。「働く」とは?自分にとっての「仕事」とは?さまざまな働く人の仕事観が垣間見える本作は、著者・安野モヨコがすべての働く人へ送るエールです。 スマホの漫画アプリで無料で読むことができるので、そちらもチェックしてみてください。

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『働きマン』が無料!最終巻が期待される名作漫画をネタバレ紹介!

『働きマン』は2004年に「モーニング」で連載を開始。2006年にはアニメ化、2007年にはテレビドラマ化もされている、安野モヨコの人気作品です。大手出版社で働く、女性編集者・松方弘子を主人公としながら、オムニバス形式で彼女の周囲の「働く人」の仕事観を描いています。

読み進めるほどに、それぞれの仕事への向き合い方に考えさせられる本作。ぜひ最後まで様々な人の価値観、ストーリーと向き合ってみてください。

2008年以降、作者の体調不良を理由に休載していましたが、復帰した現在も、別の理由で最終巻まで書き終えることが難しいと作者本人から語られています。

それは、出版業界が厳しい現状では本作の落としどころが見つからないから。熱血で野心家の松方が、担当の週刊誌を盛りあげるストーリーにするためには、現実でも出版不況自体が回復されないといけません。読者としては残念ですが、作者がリアルさを追求し、作品に真摯に向き合っているからこそなのだと感じます。

業界の現状は変われども、登場人物たちが見せる「仕事観」は業界を問わず共感できるもの。自分なりの仕事に対するポリシーのもと悩みながらも働く姿と、その過程で生まれる言葉は、胸に刺さるものも多く、考えさせられる作品になっています。

働くとは何か?

今回は、そんな問いに答えてくれる名言をご紹介します。

著者
安野 モヨコ
出版日
2004-11-22
マンガParkで無料で読む‼

漫画『働きマン』あらすじ

大手出版社勤務の松方弘子(まつかたひろこ)28歳は、「週刊JIDAI」の女性編集者。「30歳までに編集長になる!」という野望を胸に、仕事にまい進する日々を送っています。

松方は、仕事モードオンになり、いわゆる男スイッチが入ると、通常の3倍速で仕事をする「働きマン」と化します。その間寝食はもちろん、恋愛、衣飾、衛生の観念は消失。スクープやネタを追っかけ記事を書き、気づけば2日も帰宅できずお風呂にも入らず、恋人の新二とはすれ違いの日々……。

「仕事」も「働き方」も人それぞれ。本作は、公私共に悩みを抱えつつも、自分のポリシーのもと働く主人公を中心に、周囲のさまざまな「働きマン」を描いた作品です。

名言1「あたしは仕事したな――って思って死にたい」【松方弘子】

名言1「あたしは仕事したな――って思って死にたい」【松方弘子】
出典:『働きマン』1巻
「あたしは仕事したな――って思って死にたい」(『働きマン』1巻より引用)

責任感と正義感にあふれる、ワーカーホリックな主人公・松方弘子の仕事観をよく表しているひと言です。1巻の1話目から出てくるこのセリフに、作品全体をとおして、迷いながらもブレることなく突き進む彼女の強い意志が見てとれます。

やりたい仕事とやりたくない仕事の間で揺れつつも、全力で目の前の仕事に取り組む松方。思ったことは編集長でもデスクでもスバリと言い放ち、どこまでもまっすぐな性格の持ち主です。男顔負けに働く彼女ですが、その一方で、甘えられず周囲に頼ることのできない自分の不器用な性格に嫌気を感じている様子もみせます。

「仕事で失った夜もあるけれど、仕事に救われる朝もある」とこぼす時もあるように、プライベートを犠牲にしてまで仕事を優先する彼女の姿は、ともすると「社畜」と見られかねません。しかし松方にとっては「仕事=人生」なのです。自分の確固たる軸を持つ松方は、羨ましくもあり、応援したくなってしまう仕事人として描かれています。

名言2「何事もバランスだと思う 余裕をなくすと自分を見失うから」【成田君男】

名言2「何事もバランスだと思う 余裕をなくすと自分を見失うから」【成田君男】
出典:『働きマン』2巻

「週刊JIDAI」のデスク、成田君男(なりたきみお)。女性の使い方もうまい、アラフォーの独身貴族です。生き方上手、と呼ばれる彼は、主人公の松方とは価値観が真逆。松方は「急いでないのに駆け込み乗車するタイプ」なら、「発車しそうな電車は見送るタイプ」と評されています。

仕事熱心で、ともすると視野が狭くなりがちな部下に対し、常に冷静な視点で的確なアドバイスをする成田。松方は歯がゆく感じながらも「こういう人が出世するんだよな」と思わせてしまうような大人の男です。

そんな彼の名言がこちら。

「何事もバランスだと思う 余裕をなくすと自分を見失うから」(『働きマン』1巻より引用)

やや大雑把な編集長と、個性的で熱量の高い編集部員に挟まれつつも、自分を見失わず常にバランス感覚を保ち、調整役を全うする成田は、編集部には欠かせない「働きマン」です。

名言3「これは『JIDAI』のスクープだ 新聞とは違う視点なんだ!!」【梅宮龍彦】

「週刊JIDAI」の最高責任者、編集長の梅宮龍彦(うめみやたつひこ)。今はまったくその面影はありませんが、かつては現場で記者としてバリバリ働き、有名な仕事をいくつも残している「攻め」の敏腕記者でした。

編集長が記者だった当時と比べると刊行数は半分に落ち、紙面にも媒体にも「今の『JIDAI』には勢いが足りない」と食いかかる松方に、「勢いがあればいいというわけでもない、わびしさもあっての世の中だ」という編集長。松方はその言葉にどこかもどかしさを感じていました。

急きょグラビア写真を差し替えることになった場面、編集長が他の媒体では使わないような写真をメインにすると言いました。

「これは『JIDAI』のスクープだ 新聞とは違う視点なんだ!!」(『働きマン』1巻より引用)

「週刊JIDAI」として伝えたいことが収まった写真をピックアップした彼の力強い言葉は部下を鼓舞させ、「やっぱ編集長はマダすごいわ」と成田を感嘆させました。

名言4「頑張って目の前の仕事一生懸命やって それで いつかまた 先生の担当に」【渚マユ】

「週刊JIDAI」の若手編集部員、渚マユ。いつか「大好きな作家と仕事をして読者の心に残る本を作ること」を目標としています。念願の作家・夏目美芳の担当になることができ、喜んでいたのもつかの間、配置換えで松方に担当を渡すことに。その悔しさと悲しさでマユは、新しい担当をおろそかにしてしまい、編集長から怒られてしまいました。

新たに夏目先生の担当となり、作家の新境地を切り拓いた松方の仕事ぶりを見て、マユはファンとしての視点と編集者としてのプロの視点は違うこと、作家のことが好きすぎてプロの視点が抜けていたことに気付くのです。

「頑張って目の前の仕事一生懸命やって それで いつかまた 先生の担当に」(『働きマン』1巻より引用)

目標に少しでも近づくため、松方のように目の前の仕事をこなして、スキルを上げていこうと決心したマユでした。

著者
安野 モヨコ
出版日
2005-07-22
マンガParkで無料で読む‼

名言5「リスキーなことやんなきゃ 紙面なんて新しくなんないっすよ」【田中邦夫】

名言5「リスキーなことやんなきゃ 紙面なんて新しくなんないっすよ」【田中邦夫】
出典:『働きマン』3巻
「オレは『仕事しかない人生だった』そんな風に思って死ぬのはごめんですね」(『働きマン』1巻より引用)

入社当時から、松方とはまったく異なる仕事観を見せていた田中邦夫(たなかくにお)。そんな新米編集者だった田中も2年目となり、新入社員の面倒を見ることになります。

相変わらず自分の仕事に対して熱心さがみられない田中に、周囲は面倒を見させて大丈夫なのか……?と不安げ。

そんな折、人気グラビアアイドルが一流ミュージシャンの隠し子であるというタレこみが彼のもとに入ります。もともとファッション誌志望で入社した田中は、週刊誌的な視点ではなく、ファッション誌的な視点で2人を「親子の肖像」としてスタイリッシュに売り出したいという企画をまとめ、編集長やデスクに掛け合いました。

しかし、編集長もデスクも企画を却下。

「古いんだよ なにもかも!! リスキーなことやんなきゃ 紙面なんて新しくなんないっすよ」(『働きマン』3巻より引用)

初めて自分の仕事を熱く訴える田中に、周りの編集者たちも驚きます。そして彼自身も、自分の中にこんな熱い感情があるのだと驚くのです。その後、タレこみがガセネタだったことが発覚し、編集長にこっぴどく怒られた田中ですが、自分の「やりたいこと」がはっきりしたと、前に進む決意をするのでした。

名言6「仕事……だと思ってないのかな 天才に奉仕するのは 喜びだから」【梶舞子】

編集部のマドンナ的存在、梶舞子(かじまいこ)。彼女のためならばひと肌脱ぐ、と言う男性が後を絶たないほどの色香漂う美人編集者で、連載小説の作家の担当をしています。

彼女は、担当している大ベストセラー作家・茂木と男女の関係があるのではないか、と噂されていました。彼の作家としての才能に惚れ込んでいた梶は、その作品の糧になるのならと自ら脱ぎ、絵のモデルとなっていたのです。体の関係はなくとも、その行為は、とてもスキャンダラスで非常識に見えます。

完成した絵を自信満々に見せる茂木に、彼女は小首をかしげひと言。「あなたにはやっぱり小説のほうが向いていると思う」と告げました。その言葉に、茂木は何も言えなくなってしまいます。大作家と呼ばれ、気難しい茂木に意見しても許されるのは、信頼関係を結んでいる彼女だからこそできることでした。

「仕事……だと思ってないのかな 天才に奉仕するのは 喜びだから」(『働きマン』2巻より引用)

文字どおり「体を張って」担当作家へ尽くし、作品に向かわせる梶。彼女は自分の立場をよくわかっていて、彼女が微笑むことで仕事が動き、働く者のプライドが満たされるのです。実質労働は少なくとも、ある意味究極の仕事人なのかもしれません。

名言7「『男に負けたくない』って思うからぶつかるんだって気づいて 力抜いたんです」【野川由実】

スポーツ記事担当の、野川由実(のがわゆみ)は26歳。社内外から可愛いともっぱらの評判の女性編集者です。取材嫌いの選手にも密着取材を許され、自身の名前で人気コラムを持つほどです。

「女捨てて頑張ってる、みたいな人は苦手」と言う由美は、仕事関係の男性から可愛がられ、不自由なく働いているように見えます。一方で女性からの評判は高くなく、松方も彼女の態度に「お姫さまか!」と愚痴っていました。

しかしとあるきっかけで、松方は由美について思い違いをしているのだと気づきます。

「『男に負けたくない』って思うからぶつかるんだって気づいて 力抜いたんです」(『働きマン』3巻より引用)

いまだ男社会である現場で、由実自身もたくさん悩み、たくさん失敗し、自分なりの「女としての仕事の仕方」を見つけたのだということがわかるひと言です。

著者
安野 モヨコ
出版日
2006-10-06

名言8「物事の表面だけ見ているような そーいう頭の軽い薄っぺらい奴には こういうのは書けねーなきっと!!」【堂島保】

妻と娘2人の家庭を持つ編集者、堂島保(どうじまたもつ)41歳。

松方に「自分が仕事できないのを他人のせいにしているからダメなんだ」と指摘されて以来、彼女とは犬猿の仲に。プライベートでばったり松方に会い、会社での一件を思い出してしまいます。

本当は図星だと自分でもわかっているからこそ、怒りが抑えられない。ましてや後輩の女性編集者などに言われてしまっては、男性としてのプライドも傷ついたことでしょう。

その後、同じテーマを扱った企画を松方とは異なる視点で出し、松方のものでなく自分の企画がとおった時に放ったこのひと言は、彼の執念とプライドの高さを感じさせられます。

名言9「見た読者がイッパツで納得する絵じゃなきゃ 撮るイミねーよ!!!」【菅原文哉】

名言9「見た読者がイッパツで納得する絵じゃなきゃ 撮るイミねーよ!!!」【菅原文哉】
出典:『働きマン』1巻
張り込み班、通称「張り班」の菅原文哉(すがわらふみや)。スクープの現場を押さえ、決定的な瞬間を証拠として写真に収めるのが仕事です。

同じ編集部員からは「やることがエグい、つらい、怖い」「絶対いきたくない」と嫌煙されている張り班。さらに扱う案件は、有名人の不倫の現場やアイドルの熱愛など、人の恨みを買うようなものばかりです。

そんな社内外からも嫌われもの扱いされ、人に尊敬されない仕事をしている自分をなかなか受け入れられない菅原ですが、紙面に載せる写真にはプライドを持っていることがわかるひと言です。

著者
安野 モヨコ
出版日
2007-08-23
マンガParkで無料で読む‼

名言10「意味などそもそも なくてもいいのだ」【小林明久】

食とエロ担当の小林明久(こばやしあきひさ)。食べることが好きで小太りの彼は「こぶちゃん」の愛称で親しまれています。その風貌と担当しているジャンルから、殺伐とした編集部内でも気楽に話せる貴重な存在。同期の松方を始め、多くの編集部員がこぶちゃんには気を許している……というより彼を甘く見ているようです。

新人の田中ですら、デスクから任された「ラーメン特集」を彼から聞き出した店の情報で埋め、記事を作るのを手伝ってもらっている始末。さすがに先輩であるこぶちゃんに失礼ではないか、と周りの編集部員は注意しますが、田中は悪びれない様子です。

そんななか、校了前にラーメン特集の記事を1ページ増やせと、急きょ指示された田中。できないと言う彼に、こぶちゃんは自分のラーメンの知識を駆使し、半日でできる企画を提案して入稿に間に合わせ、食担当としてのプロの一面を見せました。

プライドや姿勢、礼儀、仕事をする意味などない、「稿料後のご飯とビールが美味しいだけでいいのだ」と言いたげにラーメンをすするこぶちゃんもまた「働きマン」なのです。

名言11「『後悔する』ようなやり方をしていたことに激しく後悔する」【山城新二】

松方の恋人で、大手ゼネコン勤務の山城新二(やましろしんじ)は、建設中の建物の現場監督として働いているサラリーマン。仕事内容に不満はありませんが、いつも「自分は何も作ってないのでは」と悩みながら働いています。そんな新二、急きょ営業への異動が決まりました。

何がしたいのか、何がしたくてここにいるのか。自分のことなのにどこか他人事だ、と弘子や現場の職人に怒られていた新二でしたが、ここでの仕事があとわずかになったと知ると、目の前の仕事から目を背けていた自分に後悔します。

「『後悔する』ようなやり方をしていたことに激しく後悔する」(『働きマン』1巻より引用)

今さら遅いと後悔した新ニが、取り戻すかのように現場の仕事に取り組みながらひとりごちたのが、このセリフ。彼はこの経験を経て、次は後悔しないようにと誓うのでした。

漫画『働きマン』を無料で読んで、明日の糧にしよう!

著者
安野 モヨコ
出版日
2004-11-22

アニメ化やドラマ化された、名作仕事漫画。編集長になることを夢見て、仕事に打ち込む28歳OLが主人公です。一度仕事モードのスイッチが入ると、寝食を忘れて没頭してしまうほど熱意に溢れています。

働くすべての方におすすめできる作品です。仕事とプライベートの両立で悩んでいる方や、いまいち仕事にやりがいを感じられないという方は、本作から何か感じるものがあるでしょう。

もちろん「読めば働くことが楽しくなる」という意味ではありません。本作には、仕事に対して異なる価値観を抱いた、さまざまなタイプの仕事人が登場します。彼らの姿を通して、自分の仕事に対する考え方を振り返るきっかけになり得るでしょう。

作品が気になった方は、スマホのアプリで無料で読むこともできますので、ぜひ全話読んで、今回紹介しきれなかった、あなたに響く名言を見つけてみてください!『働きマン』を読んで、明日の糧にしてみてくださいね。

マンガParkで無料で読む‼

バリバリ働く人、まったく働かない人、働き方や仕事観は人それぞれ。「働きマン」の登場人物たちを見て、自分にとっての「働くとは何か?」の答えは見つかったでしょうか?