人になつきやすく、手に乗せることもできると人気の文鳥。彼らの選び方、飼い方、そして、彼らを飼う際におすすめの本を紹介します!
ペットショップが主な入手経路です。お店によっては取り扱いがない場合もありますので、事前に確認してから向かうようにしましょう。また、鳥専門のお店に行けば、文鳥に関するより詳しい話を聞けるかもしれません。
元気・健康な文鳥を迎え入れるためのチェックポイントは以下のとおりです。
【ヒナの場合】
購入時はお店の方に選ぶのを手伝ってもらえると思いますが、自分自身でもある程度見分けられるようになっておくとよいでしょう。
また文鳥はヒナの場合はもちろん、成鳥になってもオスとメスの区別が非常に難しい生き物です。基本的には、 生後3か月以降に「ジュクジュク」や「キュルキュル」とさえずればオス、静かだったらメスと区別することができます。
文鳥の飼育の際に必要なものは以下の通りです。
専用ペレット(文鳥専用に開発されたエサ)、もしくは穀物が配合されたシードを主食として与えます。栄養のバランスを考慮して、副食として小松菜などの青菜も多少与えるとさらによいでしょう。葉物を与える際は、農薬を落とすためにしっかり洗ってください。
1羽につき、 すべての辺が40cm程度が理想です。1つのケージで2羽以上を飼育する場合は、さらに大きなケージが望ましくなります。
3:餌入れ・水入れ
ケージに付属しているものがあれば、そちらを利用してください。餌入れに関しては少し深めのもの、蓋付きのものにすると、ケージ内が散らかってしまう心配が減ります。
文鳥は水浴びが大好きです。体の汚れや寄生虫を落とし、ストレス解消にもなります。飲み水用の水入れとは別に用意してあげましょう。
文鳥に最適な止まり木の太さは直径1.2cm程度とされています。木製のものを選び、汚れた際には歯ブラシなどで磨いてあげましょう。
文鳥の飼育環境は22〜25℃が適温です。22℃を下回る場合は、ヒーターやサーモスタットを使って暖かさを保ってあげましょう。文鳥専用のヒーターも販売されています。
文鳥は寒さに弱い生き物です。特にヒナの場合は、28℃以上を保つようにしてください。
忘れられがちですが、湿度も非常に重要です。ヒーターなどの保温器を使っていると、ケージの中が乾燥しがちになります。濡れタオルをかけるなどして、湿度が50%を下回らないように注意しましょう。
●そのう炎
「そのう」と呼ばれる首もとの器官で起きる炎症です。細菌感染や、適さない食べ物(人間が食べるものなど)を摂取した際に罹りやすい病気で、餌を吐く、あくびを繰り返すなどの症状が見られます。
●肝臓の病気
体が妙に膨らんでいたり、くちばしや脚が紫色になっていたら肝臓の病気を疑いましょう。こちらもそのう炎同様、細菌や食べ物に原因がある場合が多く、また葉物についた農薬の過剰摂取によっても発症します。
●皮膚の病気
「文鳥特有糸状菌」というカビが文鳥の皮膚に異変を起こすことがあります。飼育環境が汚い、水浴びをしないなどの原因から発症するので、日頃から飼育環境は清潔にしておきましょう。異常な量の羽が抜ける、もしくはずっとかきむしっているといった症状が見られます。
●結膜炎
文鳥の目は非常のデリケートで、何度か擦れただけて赤く腫れてしまうことがあります。目に傷がついてしまった場合や、細菌・寄生虫による原因が考えられます。目が赤くなっていたり、頻繁に閉じたり、うるうると涙目になっていたりしたら結膜炎に罹っている可能性が高いので、病院で薬をもらいましょう。
以上はあくまでも代表的な病気と症状です。違和感を感じたら放置せず、症状の緩和に努めましょう。
文鳥写真家として有名な伊藤美代子による、彼らの育て方をまとめた本です。
ただ飼うのではなく、「幸せに生きてもらう」ということにフォーカスをしている点が、本書の大きな特徴です。
- 著者
- 出版日
- 2015-09-02
たくさんの愛らしい文鳥の写真とともに、種類、性格、飼い方、病気とその症状が、項目ごとに詳しくまとめられています。これから飼育を始めようとしている方にとっては必読の一冊です。
すでに飼育をしている方は、あるあるネタがたくさん載っている本として楽しく読むことができるでしょう。
「目の横にある穴は耳です」などといった基本的なことから、季節ごとの飼い方、健康状態の確認の仕方など、たくさんの内容がカラー写真とともに説明されています。
初心者から上級者まで楽しむことができる本です。
- 著者
- 長坂拓也
- 出版日
繁殖を考えている方向けのページもあるので、つがいで飼っている方におすすめです。病気についても写真付きで紹介されているので、手元に一冊あると安心できるでしょう。
飼育下の文鳥だけではなく、野生下の個体についてのレポートも載っています。文鳥についてさまざまなことを知りたいという方には、ぜひ手にとってみてください。
本書には、ヒナの育て方や病院の探し方、爪切りの際のポイントなど、飼育するうえで大事な内容が簡潔に書かれています。
鳥類に特化した動物病院院長の浜本麻衣が監修しているので、病気に関する記述も充実しています。
- 著者
- 出版日
- 2015-10-08
装丁やデザインがとてもキュートで、写真集としても楽しめる一冊です。
人気イラストレーターのBirdstory慣習による「文鳥グッズの作り方」も掲載されているので、オリジナル文鳥グッズを作りたいと考えている方も読んでみてはいかがでしょうか。