さまざまな種類がペットとして売られているウサギ。彼らに関心抱いている方は多いのではないでしょうか。今回は、ウサギの生態・飼い方から、彼らについてもっと知るためのおすすめ本までご紹介していきます。
愛くるしい目や特徴的な耳で大人気のウサギ。彼らをペットとして飼うことを方は多いのではないでしょうか。本記事では、彼らの生態や飼い方についてご紹介します。
ウサギは寂しいと死んでしまう、とよく耳にすることがありますが、実際の彼らは、縄張り意識が強い生き物です。個体同士の相性などの問題もありますので、まずは1匹での飼育から始めることをおすすめします。
鳴き声はかなり小さいため、騒音になることはまずありません。ただし、スタンピングという、警戒した際に後ろ足を踏み鳴らす習性には注意が必要です。
寿命は平均で5年といわれています。ただ最近は医療の発達により、10年生きる個体もいるようです。彼らが天寿をまっとうするまで、責任をもって飼育を続ける必要があります。
専用のものを使用しましょう。衛生面の観点から、引き出しトレイ式のものがおすすめです。
餌を入れるのに必要となります。ケージに引っ掛けられるタイプのものが便利です。餌については後ほど説明します。
衛生面の観点から、ボトルタイプのものをおすすめします。
個体差がありますが、多くのウサギはトイレを覚えることができます。固定式のものを用意してあげましょう。
汚れや臭いを防ぐために、砂を敷いてあげるのがよいです。木材を使ったものが主流になっています。
ウサギはものをかじる習性があります。かじるための木を用意してあげてください。
個体によって好きなものが異なりますので、その個体にあったものを探してあげましょう。
彼らの飼育に欠かせないのが、ブラッシングです。ブラッシングはコミュニケーションの役割も兼ねています。
さまざまな種類のものが売られていますので、用途にあったものを使いましょう。
温度は18〜24℃、湿度は40〜60%程度が理想の環境です。値が大きく外れることのないように、温湿度計を用いて管理してください。
専用のペレットが売られています。牧草を固めたペレットを主食として与えましょう。ハードタイプのものは、歯を削る役割も兼ねています。
繊維質が豊富なので、ウサギの病気予防にも役立ちます。イネ科のチモシーとマメ科のアルファルファが主流です。
おやつとして与えてあげましょう。喜んで食べると思いますが、あげすぎるとペレットや牧草を食べなくなってしまいますので、注意してください。また、彼らにとって害になってしまう野菜などもあるので、よく調べてから与えるようにしましょう。
イヌやネコほどではありませんが、ウサギもある程度しつけることができます。ここでは、特に大事なトイレと噛み癖のしつけの仕方についてご紹介していきましょう。
ウサギが気に入ってトイレをしたがる場所を見極めて配置する必要があります。トイレでちゃんとできた場合は、きちんと褒めてあげましょう。
彼らはめったに攻撃的になることはありませんが、噛むことで自分の主張が通ると思ってしまう場合があります。その場合は、叩いたり叱ったりせず、床を叩いて音を鳴らすことで怒っているという意思表示をしましょう。
また、噛み癖はストレスが溜まっている場合にも現れます。なかなか治らない場合は、ストレスの原因を探してあげてください。
お手入れ
ご家庭でできる基本のお手入れはブラッシングになります。ブラッシングの際は、彼らが怖がらないように、小さめのブラシで背中から始めるようにしてください。
爪切りやシャンプーは難しいことも多いので、慣れないうちは、獣医師に任せるなり相談するなりしましょう。
ここでは人気の4種類をご紹介します。
短めの耳が特徴です。ペットとして飼われているウサギのなかで、もっとも小型な種類。大きさは25cmほどで体重も1kg程度です。
きれい好きな個体が多く、世話がしやすいことで人気の種類となっています。甘えたいときのピューピューといった鳴き声が可愛らしいです。
オランダ原産の野生のウサギをペット用に改良した種類です。大きく垂れた耳が特徴です。人間に慣れやすい種類のため、飼いやすいといわれています。
ホーランドロップとフレンチアンゴラをかけ合わせてできた種類です。アンゴラの長毛とホーランドロップのたれ耳を受け継いでいるのが特徴となります。
大きいものでは3kg以上になりますが、人懐っこく抱っこしやすい個体が多いです。
とても大きい種類として人気なのがフレミッシュジャイアント。平均8〜10kg程度にまで成長します。
おとなしい個体が多いのが人気の秘訣でしょう。
これからウサギを飼おうとしているけれども、不安が多いという方におすすめしたいのが本書。かわいらしいイラストや写真を用いて、飼育する際に必要な知識について説明されています。
- 著者
- 出版日
- 2011-10-01
ウサギ専門外来を設けている獣医師である田向健一が、飼うのが初めてでも彼らと仲良く過ごせるようになるための秘訣をまとめました。飼育に関する情報がひと通り網羅されています。
かわいらしい挿絵に癒やされながら読んでみてはいかがでしょうか。
ウサギを飼っているけれども、彼らのことを理解できているのか不安、という方におすすめしたい一冊がこちら。彼らの気持ちを知って仲良くなるためのコツがたくさん載っています。
- 著者
- 出版日
- 2017-09-09
彼らの表情を理解しがたい時もあると思います。そんな時に、本書を参考にしてみてはいかがでしょうか。仕草や行動から彼らはどんな気持ちなのか、ということについて読み解くためのヒントが満載です。
愛くるしい行動に関する4コマ漫画も載っており、納得しつつ楽しめる内容となっています。
ペットとしてのウサギだけではなく、野生の種類にも注目してみませんか?絶滅危惧種である種類、および彼らの保全に目を向けたのが本書です。
- 著者
- 山田 文雄
- 出版日
- 2017-02-28
ウサギを研究し続けてきた山田文雄が、人とウサギの付き合いの歴史を辿っていくことで、野生のウサギである、ニホンノウサギ、アマミノクロウサギ、そして、アナウサギの生態や保全について述べています。
野生動物の生態系に関心がある方にもぜひ手にとっていただきたい一冊です。
いかがでしょうか。身近な存在であるウサギについてもっと詳しくなれる書籍をご紹介しました。ぜひ手にとってみてください。