教養

深海生物の謎に迫る図鑑・本をご紹介!神秘的な彼らの生態を知る

更新:2017.10.24 作成:2017.10.24

深海生物は観察や研究が困難だったため、長い間その生態については謎に満ちていました。そこで今回は、ようやく解明されつつある神秘的な彼らの基本的な生態やおすすめの本などについてご紹介します。

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深海生物とは

「深海生物」という名称から、深い海に住んでいる生物だということは想像できるかと思います。しかし、具体的にはどのくらいの深さのところに生息しているのか、そもそも深海とはどのような環境なのかという細かいところまで理解している方は少ないのではないでしょうか。

ここでは、深海生物の定義や深海の環境、基本的な生態についてご紹介します。

【深海生物の定義】

深度が約200mを超える海洋空間に住む生き物のことです。種類によって一生を深海で過ごすもの、成長するにしたがって住む場所を変えるもの、深海と浅海の両方で活動するものなどさまざまですが、どの生物も深海生物としてカテゴライズされます。

【深海の環境】

深海は海の表層部分と比較して、非常に過酷な環境です。太陽の光は、水深200mになると海面の0.1%ほどになり、水深1000mより深くなると完全に届かず、真っ暗な世界になります。植物は光合成をおこなえないため、酸素はごくわずかです。

さらに水温は0度近くにまで下がり、水圧も増え、水深6500mのところでは、1平方センチメートルにつき約650キロの力が加わります。

深海を生き抜くには特定の環境に特化した機能が必要です。

【深海生物の基本的な生態】

ここまでご紹介したように、深海は太陽の光がほとんど届かず低水温、高水圧、低酸素濃度と過酷で、さらに餌となるプランクトンなども非常に少ない環境です。このような場所で生き抜くために、生物たちはそれぞれ独自の進化を続け、環境に適応しています。

たとえば、わずかな光を察知するために目を飛び出させていたり、口を大きく発達させて獲物を捕らえやすいようにしたり、胃袋を自分の体より大きく広げて蓄える量を多くしたりするものなどがいます。

【深海生物の食べ物】

太陽の光が届かず、光合成もできなければ、プランクトンも育たない深海。深海生物たちは、浅海域から流れてきた動植物の死がいを食べたり、夜の間に浅海で獲物を確保したりしています。

カラーが美しい!手のひらサイズの便利で中身充実の深海生物図鑑

まるでSF映画を見ているかのような、深海生物のカラー写真が素晴らしい図鑑です。

ハンディタイプで持ち運びもしやすいものになっています。

著者
佐藤 孝子
出版日
2014-12-01

ほぼ全ページに写真が掲載されており、写真の上から解説を載せるという贅沢な構成でありながら、一般的な図鑑よりもリーズナブル。大辞典というだけあり、有名な種類から見たこともない種類まで紹介されているので、深海生物マニアからもお子さんをお持ちの方からも評価抜群の一冊です。

全ページの左端には目盛りが付いており、その生物がどのくらいの水深で生息しているのかがひと目でわかる作りになっているのもポイントです。深海生物好きなら、持っておいて損はない図鑑といえるでしょう。

深海生物の美しさに魅了される一冊

新江ノ島水族館が監修、制作協力したフォトブックです。

美しく鮮明な写真と適度な文量の解説が読みやすく、深海生物についてあまり知らない方でも入り込みやすい内容となっています。

著者
出版日
2012-11-21

深海は生き物にとって過酷な状況であるため、当然調査も困難です。そんな状況にも関わらず、どれもため息が出るほど美しく撮影されていて、本書ほど写真の美しい深海生物図鑑は無いといっても過言ではありません。

巻末には写真付きのインデックスも収載されており、学名も調べられます。資料として検索がしやすいのもおすすめの理由です。

子供も大人も大満足!知らなかった深海生物の雑学知識が満載

深海生物マニアの著者が、ひとつひとつわかりやすい解説をつけてくれているので、子供も大人も楽しめる本です。

著者
北村 雄一
出版日
2005-11-01

深海魚の過酷な環境下での進化について説明する部分には、興味深さと読みごたえがあり、お子さんの自由研究の資料としても使いやすい本です。

有人潜水調査船「しんかい6000」から撮影された貴重な写真も多数掲載されていますので、未解明だという部分にロマンを感じられる方にとってはたまらない一冊といえるでしょう。

写真の代わりに描かれている綺麗なイラストも楽しみながら読んでみてください。

4コマ漫画で生物の生態を面白おかしく紹介した本

知る人ぞ知る、『ねこねこ日本史』や『猫ピッチャー』などのゆるくて可愛い漫画で有名なそにしけんじと、沼津港深海水族館館長の石垣幸二がタッグを組んで作成した、とても読みやすい深海生物本です。

線が少なくて見やすいイラストで、小学生や幼児にもわかりやすく書かれているのが魅力です。深海生物を知るための入門書としても、自由研究の資料としても使いやすい本となっています。

著者
そにし けんじ
出版日
2017-06-13

4コマ漫画ではありますが、図鑑と銘打っているだけあり解説はしっかりしています。漫画として楽しみながら、深海生物にまつわる豆知識を得られる優れものです。また、思わず驚いてしまうような生態や深海の実態についてピックアップされているので、ひとつひとつのエピソードがインパクトを持っています。

深海の生き物にはグロテスクな姿をした種類もいて、いきなり実物の写真を見るのは怖い……という方は、まず本書のデフォルメ化された可愛い深海生物たちから始めてみてはいかがでしょうか。

サブカル系として深海生物を楽しみたい方に

主人公は、深海生物が好きな女子高生。深海生物部部長の抱えた借金を返済するために、深海生物を捕獲することを思いつくという、コメディ要素たっぷりの漫画本です。

著者
小竹田貴弘
出版日
2016-03-12

『怪異いかさま博覧亭』などのギャグ漫画で知られる作者・小竹田貴弘による作品。図鑑やエッセイとなるとどうしても解説が多くなってしまいますが、本作はコメディタッチでありながら深海生物の専門知識も織り込まれているので、楽しみながら深海生物について知ることができます。

なにより、深海生物捕獲のために奮闘する主人公を応援したくなること間違いなしの作品です。

いかがでしたか。今回は、深海生物とはどんな生物のことなのか、その定義や基本的な生態、そしておすすめの関連本をご紹介しました。