ベランダ栽培をしたい人必見!品種の選び方などご紹介!

更新:2021.11.11

ベランダで野菜が作れたら良いな、と思ったことはありませんか?実はベランダ菜園には私たちが想像するよりも大きな可能性が秘められているのです。自ら野菜を育ててそれを口にする喜びを感じてみるのはいかがでしょうか。

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ベランダ菜園とは

ベランダ菜園とはベランダに作られた野菜や果物を育てるための菜園。主にプランターを使って栽培を行いますが、近年ベランダ菜園の人気にともないオシャレなバケツ型のものや鉢なども売られています。

基本的にベランダがあれば誰でも始めることができます。最高な立地は、東向きまたは南向きで午前中から日が当たるベランダ。風通しは良すぎず悪すぎない場所がおすすめ。風があまり通らないと野菜や果物に害虫がついてしまう原因になりますし、風が強すぎると葉や実が傷んでしまう事があります。

<ベランダ菜園に必要なもの>

 

  1. 野菜や果物の種
     

  2.  
  3. 鉢底石
     
  4. プランター
     
  5. 肥料
     
  6. じょうろ
     
  7. スコップ
     

 

土は培養土がおすすめです。この土は肥料がブレンドされていて野菜や果物専用の培養土も売られています。肥料はなんの作物を育てるかによって適した肥料が違いますので、きちんと作物に合った肥料を購入するようにしてください。

<種のまき方>

どんな野菜を育てるかによって種の巻き方はさまざま。今回は代表的な種のまき方をご紹介します。

点まき

大根やかぶなどの根菜類は点まきで種をまきましょう。瓶や缶などそこの丸いものを土に押し当てて深さ1センチほどの窪みを作ります。1つの窪みに対して3つ程度の種をまいていきます。

すじまき

小松菜や水菜などの葉物におすすめ。プランターの中の土に深さ1センチ程度の筋を引き、その筋のへこみに種をまいていきます。この際、種は重ならないように注意しましょう。

ばらまき

最も一般的な種のまき方。ほうれん草やニンジンはこのまき方で大丈夫です。種が重ならないようにぱらぱらとまいていくだけ。一気にまかずに少量を手に取って少しずつまくようにしてください。

品種の選び方

ベランダ菜園の品種を選ぶとき、何を基準にどんな品種を選んだら良いのでしょうか?ここでは基準となるポイントについてご紹介していきます。

まずポイントは自分の家のベランダの環境に適した品種を選ぶことです。例えば日当たりの良いベランダなら日当たりの良い場所を好むトマト・ナス・ピーマンなどがおすすめですし、あまりベランダの日当たりが良くないようでしたら日当たりが悪くても育つミョウガや三つ葉がおすすめです。

また、風通しも重要なポイントで、風が強いベランダならハーブを育ててみると良いでしょう。一般的に野菜は風が強すぎると実が傷んでしまいますが、ハーブ類は風が当たる方が香り高くなると言われています。逆に風があまり入ってこないベランダであれば湿気や害虫に強いピーマンやシシトウがおすすめです。

ベランダが狭い人は、場所を取らない野菜を選びましょう。ミニトマトは他の野菜よりも狭いスペースでの栽培が可能。特にレジナやチビ助など背が伸びない品種は30センチ~40センチまでしか背が伸びず支柱が必要ないので育てやすいです。

最後に春菊、カボチャ、ヘチマなどは野菜だけでなく花も楽しむことが出来ます。栽培した野菜は食べて楽しんで、花は見て楽しんで、と2通りの楽しみ方が可能。野菜だけでなく花も楽しんでみたいという人はこれらの野菜がおすすめです。ヘチマの中でもトカドヘチマはお店でもあまり売られていない珍しい品種。ぜひチェックしてみてください。

ベランダ菜園で育てるのにおすすめの作物

<ミニトマト>

ベランダ菜園の定番であるミニトマト。苗は4月~5月に植えます。リコピンが豊富で美容効果もありますし、風にも強いので育ちやすいです。サラダに入れたりトマトソースにしたりと料理のアレンジも豊富なのでベランダ菜園には欠かせない作物です。

<スイスチャード>

あまり聞きなれない野菜ですが、ベランダ菜園の作物としては人気になりつつある作物。オレンジや赤などの美しい色を付ける野菜で、サラダやメインディッシュの前菜として料理に華を与えてくれます。苗の植え付けは3月~10月ならいつでもOK。発芽して1か月程度でベビーリーフとして食べることも出来ます。

<バジル>

ちょっとしたときに使える便利な野菜。しっかり水をあげて肥料も欠かさないようにしましょう。収穫してからは乾燥してしまうとすぐに葉が黒く変色してしまいますので、ジップロックに湿らせたキッチンペーパーを敷いてその上にバジルを保存すると変色を防ぐことが出来ます。

<ルッコラ>

ルッコラの凄いところは1か月ほどでほぼ100%の発芽するところ。ベランダ菜園初心者の方におすすめです。また真夏と冬以外ならいつでも苗の植え付けができるのが嬉しいところ。ゴマのような風味でサラダにするとおいしいです。一般的に葉物は発芽から1か月ぐらいで収穫が可能。すぐに収穫して食べたい人はルッコラのような葉物に挑戦してみてください。

ベランダ栽培についてもっと知るための本

ここではベランダ栽培についてもっと知ることの出来る3冊の本を紹介します。

眺めているだけで心が豊かになる1冊!

『ベランダで野菜を育てる本』は育てやすい野菜をピックアップして基本的な栽培に関するテクニックを紹介した1冊。野菜作りの基本から収穫した野菜を使ったおすすめレシピまで、この1冊でベランダ栽培の基礎をしっかり学ぶことが出来ます。

著者
平野編集制作事務所
出版日
2007-09-06

本書を手に取ったらまずはパラパラとめくってみてください。色鮮やかな野菜や、太陽に向かってまっすぐ伸びる新芽の生き生きとした写真が飛び込んでくるでしょう。野菜の育て方やコツなど実践知識をしっかり網羅しながらも、それらをスタイリッシュな写真でまとめあげているのがこの『ベランダで野菜を育てる本』なのです。

また、どんな大きさのコンテナでどのような野菜をいつ育て、どのようなタイミングで収穫していくのかというモデルプランも紹介。初心者向けと上級者向けの2種類が紹介されているのも読者には嬉しいポイントです。

内容だけでなくビジュアルブックとしても楽しめる1冊。巻末にはよくある疑問をまとめたQ&Aのコーナーもありますので困ったときにも役に立ちます。この本を一度手に取ってしまったら、ベランダ栽培をしてみたくなること間違いなしでしょう。

美味しい野菜が作れる魔法

「永田農法とは肥料と水を極限まで抑えて、植物の野生の力をよみがえらせる農法」(『永田農法でつくるベランダ・屋上菜園』より引用)

本書ではこの永田農法を成功させるコツが紹介されています。画期的な方法として注目された永田農法を学ぶことが出来る1冊です。

著者
永田 洋子
出版日
2008-05-23

本書はとにかく解説が丁寧。ベランダの環境を知って、夏と冬の光の違いについて知って、熱対策と水やり乾燥対策について学習して……と、とにかく作物を育てるために必要なことを抜かりなくカバーしている内容になっています。

さらに野菜を作る側の視点だけでなく、野菜がどのように水を吸収して根を張るのかなど野菜自身の視点に立っても解説されています。野菜の野生の力をよみがえらせる永田農法ならではの野菜を思いやる視点が感じられるでしょう。

掲載されているイラストも優しいタッチの柔らかいイラストです。カラー写真も多く眺めているだけでも野菜が育つわくわく感が伝わってきます。基礎を全体的にカバーするというよりは、普段は扱われないような細やかな疑問や知識を拾い上げたような1冊。あなたも永田農法の魔法をぜひ味わってみてください。

この1冊で明日から!

75種の野菜や果物の種まきから収穫までのプロセスを作者の経験に基づいて詳細に書かれた1冊。掲載されている写真も観察過程の中で作者が自ら撮影したものという徹底ぶりです。

著者
淡野一郎
出版日
2011-03-18

コンテナの種類や品種。数多くあるので迷ってしまうことがよくあります。本書ではコンテナ・作物・栽培日数・などカテゴリー別に徹底解説。作者の経験に基づいたアドバイスを提供しているので困ったときにぜひ参考にしたい内容になっています。

おもしろいのはメロンやスイカなども紹介しているところ。そんなものまでベランダで栽培できるのかという驚きとともに、本当にベランダでメロンやスイカが育てられるかもしれない、という期待も湧いてきます。そう、本書のプロセスに従えばベランダ菜園の定番以外の野菜や果物も栽培することが出来るのです。

図鑑のように眺めても楽しい1冊。この1冊があれば明日からベランダ菜園を始めることが出来るでしょう。ベランダ菜園に挑戦してみたい人はぜひ手に取ってみてください。

いかがでしたでしょうか?今回はベランダ菜園についてご紹介し、それにまつわる3冊の本を一緒に見ていきました。最後までお読みいただきありがとうございます。

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