『鋼の錬金術師』リザ・ホークアイの魅力を紹介!背中の秘密とは?

更新:2021.12.8

『鋼の錬金術師』に登場する女性キャラの中でも、トップクラスの人気を博すリザ・ホークアイ中尉。普段はマスタング大佐の右腕として、戦いの時には類稀なる狙撃の腕で敵を沈めます。今回は、強さと美しさを兼ね備えた彼女の魅力に迫ってみましょう。

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リザ・ホークアイ中尉は美人でクールな人気キャラ!

『鋼の錬金術師』には、数多くの魅力的な女性キャラクターたちが登場します。「働かざる者、食うべからず」を家訓に掲げる家族の中で育った作者荒川弘の影響もあってか、ほとんどの女性キャラクターが何らかの仕事に就き働いてるのも、本作品の特徴のひとつです。

そんな魅力あふれる女性キャラクターたちの中でも、常に人気ランキング上位にランクインしているリザ・ホークアイ中尉。彼女の魅力は、容姿端麗、頭脳明晰、運動神経抜群と枚挙にいとまがありません。

ただひとつの欠点ともいえる「ネーミングセンスの無さ」さえも、可愛らしく思えてしまうほどです。

著者
荒川 弘
出版日

そして何と言っても彼女の魅力を完璧に演出しているのは、類稀なる狙撃のセンス。イシュヴァール殲滅戦では、士官学校生だったにもかかわらず狙撃手として前線に駆り出された腕前の持ち主です。

たとえプライベートの時間であっても、彼女が銃の携帯を怠ることはありません。いつ、どんな状況であっても、俊敏かつ正確に繰り出されるホークアイ中尉の狙撃は超絶クール!その颯爽とした姿に憧れる女性ファンが多いのも頷けます。

そんなホークアイ中尉、仕事中は常に冷静沈着で無表情なことが多く、あまり笑顔を見せることもありません。しかし、エルリック兄弟やウィンリィのことを気にかけたり、犬のブラックハヤテ号を引き取ったりする心優しき女性でもあります。

仕事を完璧にこなし、女性としての魅力も持ち合わせるホークアイ中尉。そんな彼女が『鋼の錬金術師』の作品内で、どれほど重要な地位を占めるキャラクターであるのかを、数々のエピソードなどを織り交ぜつつ掘り下げてみましょう。

 

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ロイ・マスタングとの関係は?

ロイ・マスタングとの関係は?
出典:『鋼の錬金術師』15巻

『鋼の錬金術師』の連載開始当初から、マスタング大佐の有能な補佐官として登場しているリザ・ホークアイ中尉。

マスタング大佐は女好きでチャラチャラした印象がありますが、ホークアイ中尉には単なる部下以上の特別な感情を抱いている節があります。

そのため、ホークアイ中尉とマスタング大差は、連載当初から「男女の関係があるのでは?」とファンの間で囁かれていました。

ホークアイ中尉がマスタング大佐の補佐官となったのは、イシュヴァール殲滅戦の後のこと。イシュヴァール戦で罪のない多くのイシュヴァール人を手にかけたホークアイ中尉でしたが、自分の意志で軍人として生きることを選びます。

そして、そんな彼女をマスタング大佐が自身の補佐官として推薦したのは、イシュヴァールで共に戦った「戦友」だからという理由だけではありません。もちろん、ホークアイ中尉が類稀なる狙撃手であるということも、補佐官として選んだ理由のひとつであると言えますが、彼女でなければマスタング大佐の背中を預けられない理由があったからでした。

そもそも、彼らの出会いは、イシュヴァール戦以前に遡ります。マスタング大佐が錬金術師としての修行をしていた頃、二人は出会っていました。

なんと、マスタング大佐が師事していた錬金術の師匠の一人娘が、リザ・ホークアイだったのです。

 

みんな大好きマスタング大佐については以下の記事で詳しく紹介しています。

漫画『鋼の錬金術師』ロイ・マスタング大佐の魅力を徹底紹介!

漫画『鋼の錬金術師』ロイ・マスタング大佐の魅力を徹底紹介!

漫画『鋼の錬金術師』で、主人公に次ぐ人気キャラといえば、ロイ・マスタング大佐ですね。狡猾でありながら抜けたところもある人物。ここでは、そんな人気キャラのマスタング大佐の魅力を徹底紹介したいと思います。

出典:『鋼の錬金術師』15巻

錬金術は大衆のものであるべきと考えていたマスタング大佐の師匠は、軍属になったマスタング大佐に「焔の錬金術」を授けてはいませんでした。しかし、師匠は自らの死の直前、「焔の錬金術」の秘密の全てを娘であるリザ・ホークアイに託していた事を告げ、この世を去ります。

その後、マスタング大佐が軍属となった想いを知ったホークアイ中尉は、その想いに未来を託す決意を固め、父親から受け継いだ秘伝を伝えたのでした。

ところが、マスタング大佐は自分の想いとは裏腹に軍の意向に従わなければならず、イシュヴァール殲滅戦では多くのイシュヴァール人をその焔で焼き尽くすことになります。その結果、血塗られた道を突き進んで行くしかなくなったマスタング大佐は、自分が道を誤りそうに進みそうになった時、後ろから自分を撃ち阻止できる唯一の人物としてホークアイ中尉を選びます。

普段は背中を任せている相手に、いざとなったら自分を撃ち抜けという指示を与えられるのは、マスタング大佐に確固たる信念があるからともいえます。

そんなマスタング大佐の信念や人となりに絶対的な信頼を置いているからこそ、ホークアイ中尉もいざとなった時は彼を撃つ覚悟を持ち、その背中を守り続けることができたのでしょう。

すでにマスタング大佐とホークアイ中尉の間には、男女の恋愛感情以上の絶対的な信頼関係が築かれています。作品内では、恋人同士になったという描写はありませんでしたが、それに似た関係である可能性は否定できません。

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背中の刺青の秘密とは?

背中の刺青の秘密とは?
出典:『鋼の錬金術師』14巻

リザ・ホークアイ中尉の背中の刺青の存在が『鋼の錬金術師』本編にて初めて明らかにされたのは、コミックス14巻でのこと。

様々な謎が伏線として登場し、本編ストーリーを盛り上げていた中、新たなる謎のひとつとして意味深に描写されたホークアイ中尉の背中はとても印象的でした。

それもそのはず。ホークアイ中尉の背中の刺青にこそ、「焔の錬金術」の秘密が隠されていたからです。

マスタング大佐の師匠は、マスタング大佐の成長を見届け「焔の錬金術」を授けるつもりでいました。しかし自分に残された時間がわずかしかないと感じ、その秘密を娘であるホークアイ中尉の背中に刻み込んでいたのです。

後にマスタング大佐が「焔の錬金術」を託すに値する人物であると信じたホークアイ中尉は、その秘密を彼に告げます。その結果、彼はイシュヴァールの英雄と称えられるほどの焔の錬金術の使い手となり、多くのイシュヴァール人を虐殺することになりました。

国民の平和を望み、その望みを共有できる人物としてマスタング大佐に背中の秘伝を託したホークアイ中尉でしたが、そんな若き希望に燃える彼らの想いは無残にも打ち砕かれてしまったのです。

そして、そんな辛い過去があったからこそ、マスタング大佐は再びイシュヴァール殲滅戦のような惨劇を繰り返すことなく、自分の正義を貫くことができる未来の実現のために立ち上がります。そして自分が軍のトップに立つことで夢の実現を果たすことを固く心に誓い、ホークアイ中尉がその背中を守ることになるのでした。

一方ホークアイ中尉は、これ以上他の誰にも焔の錬金術の秘伝が漏れないようにするため、背中の刺青を焼いてくれとマスタング大佐に頼み、その願いは叶えられます。

本編において、この焔の錬金術の秘密は公にされていません。恐らくマスタングの師匠が望んでいたとおり、マスタングとホークアイと二人しか焔の錬金術の秘伝を知りません。

他の誰も知らない秘密を共有しているということも、マスタング大佐とホークアイ中尉の関係をより親密にしたきっかけといえるかもしれませんね。

リザ・ホークアイ中尉の名言

リザ・ホークアイ中尉の名言
出典:『鋼の錬金術師』2巻

『鋼の錬金術師』では、そのストーリーだけでなく、各キャラクターの名言も多くのファンの心を響かせています。

今回は、リザ・ホークアイ中尉の名言をピックアップしてご紹介しましょう。

「雨の日は無能なんですから下がってください大佐!」(『鋼の錬金術師』2巻より引用)

この一言をきっかけに、本編のみならずファンの間でも雨の日のマスタング大佐は無能として扱われることになります。完全無欠のはずの焔の錬金術師の弱点が露呈した瞬間でもありました。

出典:『鋼の錬金術師』6巻

「私は私の意志で引鉄を引くの 守るべき人のために」(『鋼の錬金術師』6巻より引用) 

幼い日のウィンリィに、自分が軍にいる理由を語ったホークアイ中尉。彼女の強い想いの先にいる人こそ……。

出典:『鋼の錬金術師』9巻

「銃はいいです 剣やナイフと違って人の死にゆく感触が手に残りませんから」(『鋼の錬金術師』9巻より引用)

イシュヴァール戦で、ホークアイ中尉が自分の心を守るために出した答えのひとつ。精神の崩壊を招くほどの惨劇の中、こうして自分を保った中尉の心の強さが表れています。

出典:『鋼の錬金術師』9巻

「ーいけない 電話はまたにするわ 上客が来てしまった」(『鋼の錬金術師』9巻より引用)

常に冷静沈着なホークアイ中尉。グラトニーの襲撃の際の無線通信では、このセリフ。

出典:『鋼の錬金術師』10巻

「きっ…… …さまあああああ あああああ ああああ あ」(『鋼の錬金術師』10巻より引用)

普段はクールなホークアイ中尉とは思えないこちらのセリフ。これは、マスタング大佐がラストに殺害されたと思い、激昂した際のセリフです。彼女のマスタング大佐への想いが如実に表されています。

出典:『鋼の錬金術師』23巻

「大佐はね 二人きりの時私の事「リザ」って呼ぶのよ」(『鋼の錬金術師』23巻より引用)

エンヴィーの正体を暴くための際の一言。この内容に対し、ホークアイ中尉は嘘だったと言っていますが、これが真実だったかどうかは本人達のみぞ知る……?

今回ご紹介した中に、あなたのお気に入り名言はありましたか?この他のホークアイ中尉の名言を知りたい方は、ぜひ本編で要チェック!

リザ・ホークアイ中尉のかわいさが光る名シーン

リザ・ホークアイ中尉のかわいさが光る名シーン
出典:『鋼の錬金術師』4巻

『鋼の錬金術師』の中では、常にクールでカッコいい女性として描かれているホークアイ中尉ですが、意外とかわいいところがあるのも事実。

かなりレアなシーンなので見逃しがちですが、今回は厳選した3シーンをご紹介します!

まずは飼い主が見つからなかった子犬(のちのブラックハヤテ号)を引き取る際の笑顔。安心しきってホークアイ中尉に抱かれているブラックハヤテ号がとってもキュート!

「うちのしつけは厳しいわよ?」(『鋼の錬金術師』4巻より引用)

そして有言実行のホークアイ中尉から、しつけという名の洗礼を受けるブラックハヤテ号なのでした。

出典:『鋼の錬金術師』10巻

次はラストとの戦いで、マスタング大佐が倒されたと勘違いした時の、ホークアイ中尉の涙姿。可愛いというよりはとても切ない泣き顔なのですが、いつもの強さと冷静さを完全に失ったホークアイ中尉はとても弱々しく見え、切なさが胸に押し寄せてきます。

いつも強いホークアイ中尉ですが、マスタング大佐という支えを失くすとたちどころに脆くなるのかもしれません。そんな彼女もカワイイですよね?

出典:『鋼の錬金術師』23巻

最後に、前述のラストとの戦いの場所に再び戻ったマスタング大佐とホークアイ中尉との会話でのこの一言。

「水分は大嫌いなんじゃないですか?無能になるから!」(『鋼の錬金術師』23巻より引用)

あの時に流した素直な涙がまた見たいというマスタング大佐に、毒突くホークアイ中尉。ストーリー全編を通しても、これはかなり貴重なデレシーンとなりました。

普段は美人でクール、そしてカッコいいホークアイ中尉なので、可愛さが光るシーンが少ないのですが、だからこそそんな貴重なシーンが光り輝いて見えますね。

二丁拳銃を扱うリザ・ホークアイのカッコいい名シーン

二丁拳銃を扱うリザ・ホークアイのカッコいい名シーン
出典:『鋼の錬金術師』2巻

射撃の名手であるホークアイ中尉。もちろん、作中でその腕前を披露することも多いのですが、その殆どの場合、拳銃一丁もしくはライフルを使うことの方が多く、意外と二丁拳銃を扱うシーンは多くありません。

それでは、とても貴重なホークアイ中尉の二丁拳銃を扱うシーンをご紹介していきましょう!

まずは、コミックス2巻で雨の日は無能なマスタング大佐の代わりに、二丁拳銃を操りスカ―を狙い打つホークアイ中尉。マスタング大佐が怪我をする前に、躊躇なく上司にケリを入れ自分が矢面に立ちます。

信念を持って戦う彼女だからこそカッコ良さが際立つシーンです!

出典:『鋼の錬金術師』23巻

そしてもうひとつは、コミックス23巻でエンヴィーを狙い撃ちした時の二丁拳銃のシーン。マスタングの代わりにどうしてもエンヴィーに止めを刺したかったホークアイ中尉は、何の躊躇もなく猛烈な勢いで射撃を続けます。

結果としてはエンヴィーに止めを刺す事はできませんでしたが、マスタング大佐のため身を挺して戦うホークアイ中尉の姿はとても印象に残りました。

守る人のためなら躊躇いなく引鉄を引くその揺るぎない姿に、性別を超えて人として憧れてしまいます。

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いかがでしたか?今回は『鋼の錬金術師』の主要キャラクターのひとり、リザ・ホークアイ中尉の魅力についてご紹介しました。恵まれたルックスに、常に冷静沈着。自分の心の中をなかなか見せてくれませんが、そこが魅力的でカッコ良く惹かれてしまうというファンも多いのではないでしょうか?一筋縄ではいかないタイプの女性だからこそ、マスタング大佐との相性も良いのかもしれませんね。

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